ソフトB開幕投手に東浜・和田ではなく千賀が選ばれた理由

育成出身では初となる開幕投手を任されることになった千賀
育成出身では初となる開幕投手を任されることになった千賀
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■15日に通達

 開幕は千賀! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(54)が今季開幕戦となる3月30日のオリックス戦(ヤフオクドーム)の先発を、千賀滉大投手(25)に通達したことを明かした。2年連続の2桁勝利となる13勝(4敗)を挙げた昨季は、勝率第1位で初タイトルを獲得。今キャンプでも順調な仕上がりを見せている右腕が、育成出身では史上初となる大役で連続日本一への勢いをつける。

■「やる気になれば…」

 V2を狙うシーズンの大事な「スターター」は、育成から日本代表にまで成長した右腕に決まった。今キャンプ4度目の休日となった19日。報道陣の取材に応じた工藤監督は「伝えました。千賀君に」と、第4クール中の15日に宿舎自室に千賀を呼び、開幕投手を通達したことを明かした。和田、東浜らも有力候補に挙がっていた中、育成ドラフト4位入団の8年目、背番号41に大役を任せることを決断した理由を、指揮官ははっきりとした口調で説明した。

 「もう一つ上のレベルに上がって、ホークスを引っ張っていってほしいという思い。みんな力は認めている人間なので。ローテーションを崩さず、1年間フルに千賀の力を出せばチームは優勝できる」

 全幅の「信頼」以上に「期待」の意味合いも含まれた指名と言える。指揮官は千賀を「やる気になればできる性格」と分析。まだ本来のポテンシャルの全てを出し切れていないとみている。本人に対して「おまえの本当の力を出せば、24回投げたら(先発したら)24回勝てる」と直接鼓舞したこともある。日本代表にまで成長したものの、さらなる飛躍を求めているからこそ、初の大役をその「きっかけ」としてもらいたい思いが強い。

 「開幕戦を投げるのはエースと呼ばれるけど、3年以上2桁(勝利)を続けて『こいつで負けたら仕方ない』とみんな思えるのがエース。今の千賀、東浜はまだそうではなく、実績を考えても今うちのエースと言えるのは和田」

 指揮官は、千賀が「エース」となるための大切な1年だとも強調する。チームではここ数年、摂津、和田らその年の「エース」が開幕を任されてきたが、和田が左肩違和感の影響で調整が遅れたこともあり「信頼」よりも「期待」の開幕指名となった格好だ。「(今年の千賀は)ホップ、ステップ、『ジャンプ』の年」。2016年から12勝、13勝と続けているだけに、指揮官が「信頼」の指標の一つとしている「3年連続2桁勝利」は最低限のノルマとなる。

■「信頼」の和田よりも

 白羽の矢が立った千賀は、ここまで順調な仕上がりを見せており、18日の紅白戦では直球の最速は154キロを計測した。「素直にうれしかった。選んでもらって期待もしてもらったし、開幕だけでなく1年間軸として任されたと思っている」。千賀が育成出身では初となる大役で、エースへの大事な白星をつかみ、V2へ向かうチームを加速させる。 (倉成孝史)

=2018/02/20付 西日本スポーツ=

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