連敗サヨナラ呼んだソフトB内川1号 9回晃同点ソロ、川島3ランで決着

8回2死一塁、左翼席に2ランを放つ内川
8回2死一塁、左翼席に2ランを放つ内川
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2ランを放った内川(1)を笑顔で迎える工藤監督
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9回2死二、三塁、川島(手前)がサヨナラ3ランを放ち沸き上がるホークスベンチ
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王貞治ベースボールミュージアムで開催の「内川聖一展」を見学する内川
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 ◆オープン戦 ソフトバンク8-5中日(20日・ヤフオクドーム)

 打った! 止めた! 勝った! 福岡ソフトバンクの内川聖一内野手(35)がオープン戦初安打となる1号2ランを放ち、タカ打線に点火した。3点を追う8回、内川弾で1点差に迫ると9回に中村晃が同点ソロ、川島がサヨナラ3ランを打ち込んで連敗にもサヨナラだ。工藤監督が予言した「4番の1本」から生まれた歓喜のドラマ。元気のなかった工藤ホークスにいい風を運んできた。

■初安打が本塁打

 たまっていた鬱憤(うっぷん)を、内川が一振りで晴らした。今春オープン戦14打席目だった。8回2死一塁。マウンドにはプロ20年目を迎える岩瀬が立っていた。1ストライクからの2球目は、内角へ食い込んでくるスライダーだ。内川は引きつけて体を回転させた。滞空時間の長い飛球は、大きな弧を描き左翼ポール際へ。待望の初ヒットは、ホームランだった。

 ベンチでチームメートとハイタッチすると笑みがこぼれた。「みんなが声をかけてくれてうれしかった。打たないと迷惑がかかるし、打たないといけない打順。打ててほっとした」

 主将の初安打に工藤監督も「よかった。1本出て」と喜んだ。3打席目は「初安打」をアシストすべく、指揮官が動いた。内川は又吉の直球を引っ張り三ゴロに。「出ている間はレギュラーシーズンと変わらない」。当然のごとく全力疾走。際どいタイミングとなると、すかさず工藤監督がリプレー検証を求めた。判定は覆らなかったが「せっかく、今年からリクエストできるようになったので、願いも込めていったんですけど」と狙いを明かした。

 内川も試行錯誤を重ねていた。投手との「距離感」がしっくりこず、ボールにバットを合わせてしまう打席が続いていた。17日のロッテ戦は3打席凡退で試合を退くと一人、室内練習場へ移動し黙々と打撃練習で感覚を研ぎ澄ました。工藤監督が「内川君に1本出れば(チームの)雰囲気が変わる」と“予言”した通り、4番の本塁打で1点差に迫り、勢いがついた。

 中日の守護神田島が登場した9回、先頭の中村晃が右越えソロを放って追い付くと、2死二、三塁から川島が3ランを左翼席に運んでサヨナラ勝ち。昨年の日本シリーズ第6戦をほうふつさせるド派手な勝利で、オープン戦49年ぶりという長い連敗を8で止めた。

 「こういう勝ち方はチームを明るくするいい材料。負けていたのを、みんなで取り戻して勝てて良かった」。そう喜んだ工藤監督に、4番も思いを重ねた。「5点先にいかれたのに、ちょっとずつ追い上げて勝ちまでつなげられたのは大きい」。4日以来、実に16日ぶりの白星だ。オープン戦も残り4戦。「3・30」に向け一気に加速していく。 (鎌田真一郎)

■「初心に帰った」 ヤフオクD内で自身の特別展

 福岡ソフトバンクは20日、ヤフオクドーム内の王貞治ベースボールミュージアム内で特別展「内川聖一~歩んだ道のり そしてこの先へ~」を始めた。高校時代やプロ入り後に使用した野球道具などが飾られているほか、映像や写真も交えて通算2000安打へ残り25本に迫る内川の足跡をたどる。6月24日まで。

 試合前の練習後に訪れた内川は、大分工高時代のユニホームやメダルを見つけ懐かしそうな表情。高3夏は県大会決勝で敗れており「メダルは甲子園に出られなかった時点で捨てたと思っていた」と驚いた。プロ入り後に手にした数々のトロフィーも展示され「初心に帰った。ここまで何もかもがうまくいったわけではないけど、いくつになってもこういうものをもらえる選手であり続けたい」と心を新たにしていた。

=2018/03/21付 西日本スポーツ=

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