●日本最古の肖像彫刻、国宝・鑑真和上坐像に出会う
唐招提寺は、12年間、6度にも及ぶ多難な渡航を乗り越えて唐(中国)より来日した名僧、鑑真和上により、759年に創建されました。創建当時の面影を残す伽藍の中でも、金堂は、天平の金堂建築様式を唯一今に伝える貴重な遺構として知られています。
唐招提寺は1998年に世界文化遺産として登録されました。本展は、唐招提寺金堂平成大修理を記念し、唐招提寺の歴史的な意味と当時の唐の円熟した芸術を背景にはなひらいた天平時代の仏教美術の至宝を紹介するものです。8世紀に制作された日本最古の肖像彫刻でであり、唐招提寺の精神的象徴として1200年以上にわたり大切に伝えられてきた国宝・鑑真和上坐像を中心に、国宝9件26点、重要文化財34件69点を含む140点を一堂に公開いたします。
※作品保護のため、会期中に一部展示替えをおこないます。
国宝 鑑真和上像
脱活乾漆 彩色
像高80.1㎝ 奈良時代
その像を拝することは、あたかも、遙かな時を越えて静かに瞑想する鑑真和上その人にまみえるかのような感動を呼び起こします。
唐招提寺は、鑑真和上が、天平宝字3年(759)、故新田部親王の旧宅を賜り、自ら開いた寺です。この地で、鑑真和上は、入滅までの5年間、自らの宗教的思索と実践を深める日々を送りました。その金堂は、天平建築の数少ない遺構として、講堂とともに国宝に指定されています。過去、四度の修理を経ながら、天平の雄姿を伝えてきましたが、平成7年の阪神大震災により深刻な被害を被り、解体修理が行われることになりました。
この展覧会は、この平成の大修理を記念し、かけがえのない文化遺産を守り伝える事業への理解を促すものです。





