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若冲と江戸絵画

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2007/03/02

若冲の視点<下> 美術家 横尾忠則さん

●閉塞状態を破るパワー

写真
美術家 横尾忠則さん

 〈若冲作品と出合ったのは1970年代。60年代に唐十郎主宰劇団のポスター「腰巻お仙」などポップでキッチュな作品で一世を風靡(ふうび)した作家の目にどう映ったのか〉

 若冲が描いた雪なんかはジャクソン・ポロック(20世紀の米国の画家)のドロッピング(絵の具を滴らせる)の技法を使っています。日本の伝統美術でかなり早い時期に現代の手法が取り入れられていたことに驚きました。

 自然の事物にあたかも人格を与えたかのような描法は、若冲の体を通過して日本の自然神、アニミズムが伝えられていると感じました。また、画面の密度に触発されました。空間恐怖症かと思うくらいびっしり描き込むかと思うと、どこかすこんと抜けた空間を作る。そのバランスが絶妙ですね。

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