Artium Creator Support Project

For Rent! For Talent!2〜 ジャンルフリーの公募展

2006.9.20(Wed) → 2006.10.3(Tue)

「For Rent! For Talent!2」はあらゆるジャンルのクリエイターに展示スペースを開放し、その創作活動と可能性を支援することを目的として企画された公募展です。第2回目となる今年は、国内外から集まった111件の応募の中からファイル審査で選ばれた10名の作家により展覧会を開催しました。ここでは入選作家それぞれの作品、および審査員のコメントをご紹介いたします。

※画像は、実際にアルティアムに展示された作品です。

公募展画像

AKI.

1981年生まれ 千葉県在住【インスタレーション】

動植物をモチーフにした増殖的イメージを平面や立体を交えて表現する。

公募展画像

尾形 明子 OGATA Akiko

1981年生まれ 福岡県在住【インスタレ=ション】

髪の毛や海苔、石鹸など様々なマテリアルをつかい、異彩を放ち、おぞましい作品をつくる作家。本展では宇宙と交信し、観客とともに覚醒を試みる。

公募展画像

小沢 裕子 OZAWA Yuko

1984年生まれ 東京都在住 【映像】

テレビから録ったセリフに合わせて演じる映像作品。多重人格や憑依といったメタファーの中で、作家自身の存在が埋没、あるいは補完されていく。

公募展画像

狩野 哲郎 KANO Tetsuro

1980年生まれ 東京都在住【インスタレーション】

様々な場所で植物の種子を集め、運び、まき、見守るという一連のプロセスの中で、植物の生活環(発芽、生長、枯死)を構成要素としたインスタレーションを展開している。

公募展画像

坂井 智美 SAKAI Tomomi

1984年生まれ 東京都在住【立体】

身近にあるものを糸とFRPで型取り立体にする。見慣れたものが繊細でゆがんだものに変容した様子は、非日常で不思議な印象を与える。

公募展画像

陳 奕彰 CHEN YI-Chang

1980年生まれ 台湾在住【インスタレーション】

バルーンでつくられた、大きな人型の作品。表面は浮き輪などの空気を入れる口の部分で覆われており、吸い寄せるイメージが作品の有り様に新たな息吹を吹き込む。

公募展画像

服部 公太郎 HATTORI Kimitaro

1977年生まれ 東京都在住【ガム彫刻】

ガムでつくった彫刻を展示。またそれを町に設置していくパフォーマンス映像を同時に上映する。基本的に彫刻1個につきガム1枚が原則。

公募展画像

太湯 雅晴 FUTOYU Masaharu

1974年生まれ 東京都在住【平面】

社会に不可欠な貨幣をモチーフとしている作家。お金に附随する「信用」という言葉が、わずかに現実とずれた地点で流通していく。

公募展画像

松藤 孝一 MATSUFUZI Koichi

1973年生まれ 愛知県在住【インスタレーション】

主にガラスを用い、インスタレーションを制作する作家。今回は鳥をモチーフにして「空白の時間」を表現する。

公募展画像

弓削 有友子 YUGE Ayuko

1978年生まれ 福岡県在住【絵画】

「絵の中に住む」ことをテーマに、自画像などを描く作家。出来上がった絵は、世界を切り取る窓のような存在であると同時に、作家自身が抱える別世界へと鑑賞者を引き込む入口でもある。本展では、蝋燭をモチーフとした新作を発表。

審査員コメント

藤 浩志

日常生活の中で周りの人(親、兄弟、友人、同僚、上司など)の価値観に大きなズレを感じることは誰だってある。その違和感から目を背けずに、むしろその繊細な感覚にこだわり、その正体をなんらかのイメージとして具現化しようとすること。そこに表現活動のもっとも深く大切な部分があるのだと思う。
今回展示されるそれぞれの作品には次の時代を大きく動かすイメージの原種が潜んでいる。そこから何を見出しどのように活かしてゆくかは観客に委ねられた特権であるといってもいい。
さて、誰がいちばんおいしくいただくことができるか…楽しみですね。

山野 真吾

「For Rent! For Talent!2」はその応募者と範囲において私の予想をはるかに超えていました。なぜこの展覧会がこれ程多くのアーティストを引きつけたのでしょうか。あるいは今ちょうど、アートの世界に潜在していた大きな流れが、この機会をとらえてかいま見えようとしているのかもしれません。それは各地で動き始めた新しいアートの力がいつのまにかつながってネットワ−クを形成し、それがやがて出口を求めてアルティアムに押し寄せたかのようです。
今回の出品作は新しい可能性を指し示す代表として選ばれていますが、当然その背後に応募者全員の可能性も含まれていることを感じていただけたら、と思います。そしてまた、福岡という街がアーティストにとって魅力的な街であり続けるために、この企画を今後も大切に育てていくことが必要であると考えています。「多くのみなさんがアートを楽しむこと」から、すべてが始まります。

三菱地所アルティアム