秘宝の国から−−古代エジプト展〈1〉

古代の息吹を写す

 凛と張り詰めた静寂が支配していた。
カイロ市のナイル川河畔に立つエジプト考古学博物館。
新王国時代(BC一五六七―一〇八五年)の神々、
ファラオの像などを飾った一室で、
ひとりの女学生が漆黒の胸像に向かって画筆を走らせていた。

 「力強いフォルム。三千年以上も前の息吹が伝わってくる」。
市内の美術大学に通うメルバ・ファルクさん(19)。
「永遠の命」をたたえた古代エジプト美術の彫像に魅せられ、
この博物館に通っている。
 原始キリスト教のコプト美術、
そしてイスラムへと変遷したエジプト美術の原点が古代に在るからだ。
 燦(さん)然と輝くファラオの遺宝の数々、
なぞに包まれた巨大な建造物のピラミッド、
オベリスク(先のとがった塔)―古代エジプト文明は、
今も私たちの知的好奇心をくすぐるのだ。

[西日本新聞社夕刊記事から]

 王室のための肖像のための模型(紀元前350年)

「オランダ国立ライデン古代博物館所蔵―古代エジプト展」(同美術館、西日本新聞社、TKUテレビ熊本主催)が二十六日から二月九日まで、熊本市の熊本県立美術館分館で開催される=問い合わせは、西日本新聞社文化スポーツ事業部=092(711)5506。
古代文明の魅力、ロマンを求めて現代エジプトを訪ねた。



2回目に行く++++ホームページに戻る