今年のみどころ

史上最多1242校が参加

栄光の頂点を目指し、博多湾を背景に真夏の熱いドラマが始まる

 高校剣士、柔道選手たちの熱い夏が、今年もやってくる。高校柔・剣道の日本一を決める平成九年度金鷲旗柔道・玉竜旗剣道大会は二十一日、福岡市のマリンメッセ福岡で、九日間の熱戦の火ぶたを切って落とす。個人の力量を重んじた”抜き勝負”の伝統を守り続け、全国屈指の規模を誇る大会。今年から会場が変更され、いままでの約二・五倍の広さになり、収容できる観客も約二千人から三倍以上の約六千二百人になる。試合場も8から10に増え、これまで運営上の問題から福岡県以外は一県八校に限られていた玉竜旗女子も、全国オープン化された。一段とスケールアップした今大会では、どんなドラマが待ち受けているのか。


 山下泰裕・全日本強化ヘッドコーチや古賀稔彦(慈雄会)、”YAWARAちゃん”こと田村亮子(帝京大)など、数多くの五輪メダリストを輩出する金鷲旗大会は今年で通算七十一回目。世界の頂点を極めた大先輩に近づこうと、栄光の大旗を目指してしのぎを削り合う。

 男子は三百二十九校が出場する。五連覇中の世田谷学園(東京)が三月の全国高校選手権でも優勝。絶対優位を伝えられる中、東海大五(福岡)など九州勢が、地元の意地をかけて十六年ぶりの九州への大旗奪回を目指し、意気込んでいる。

 女子は百三十四校。前大会では世界ジュニアで優勝した日下部基栄を擁する福工大付(福岡)が、女子団体の創設以来、六連覇を続ける柳川(同)の女王の座を初めて奪い取った。もちろん連覇をねらう福工大付だが、雪辱に照準を合わせる柳川、九州から大旗を奪い取ろうと意気込む土浦日大(茨城)らの追い上げも激しい。

 今年で通算七十回目を迎える玉竜旗大会は、二十五日から試合が始まる。男子は四百七十六校が出場する。剣道王国九州は今年も健在で、全国高校選抜大会でも優勝した福工大付(福岡)が、三年ぶりの栄冠に向け波に乗っている。

 女子は初めて全国オープン化され、出場校は一気に四十八校増えて三百三校に膨れ上がった。まだ一度も九州から出ていない大旗を奪い取ろうと全国から集まる強豪校を、前大会優勝の阿蘇(熊本)や、筑陽学園(福岡)などが迎え撃つ。

 出場校は、金鷲旗・玉竜旗合わせて過去最高の千二百四十二校にのぼる。今大会は西日本新聞社の百二十周年記念事業として高校生以下の観客は入場無料になる。