<6完>団結 「日本一」の心育てる/剣道 宮之城 西 晴乃監督(
07.20 朝刊掲載)
選手に厳しくアドバイスを送る宮之城(鹿児島)の西監督 |
監督もチームワークも“日本一”だ。宮之城(鹿児島)の西晴乃監督(33)は鹿屋体育大1年のとき、全日本女子選手権(1991年)で初出場初優勝を果たした。その指導者の下で男子1人、女子6人がけいこを積んでいる。
西監督を慕って入学した下尾崎千咲(2年)は薩摩川内市から約1時間をかけてバイク通学する。「日本一の人に剣道を教えてもらえるならこんなの苦労のうちに入りません」と笑う。
県大会で16強どまりの実力だが、選手たちはチームワークはどこにも負けないと自負している。ある選手の親が病に倒れて入院したとき、知らせを聞いて全員がすぐに見舞ったという。「彼らが率先していった。なかなかできないことだし、素晴らしい心を持っていると感心した。剣道を通じてそんな子どもたちを育てたい」と西監督はうなずく。
自身は鹿児島商工(現樟南)時代、強豪校とうたわれながら玉竜旗でベスト16に終わり、全国高校総体の出場も逃した。強豪校ならではの激しいレギュラー争いで、団体戦に必要なチームワークに思いをはせることすらできなかった。そんな経験をしたからこそ、団結力の大切さを訴える。
玉竜旗で、男子の長野恭平(3年)は女子選手の裏方になってチームを盛り上げるつもりだ。「一緒に頑張ってきたし、みんなを応援したい」とエールを送る。
同校は2年後、近隣の宮之城農と統合するため、すでに生徒の募集を停止している。現校名で戦うのは来年までだ。遠矢麻美(2年)は「日本一の先生、消える学校のためにも私たちが歴史をつくりたい」と意気込む。
(山上武雄)
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