2001年9月21日付 西日本スポーツ22日東京V戦 呂比須復帰、山下控え
ピッコリ得点力重視 山下スーパーサブでゴール狙う
レギュラーDF陣と競り合いながら巧みにボールをキープするFW山下芳輝
アビスパ福岡から日本代表候補に選ばれたFW山下芳輝(23)が20日、東京V戦(22日・東京スタジアム)の先発メンバーから外れることが濃厚となった。同日、福岡県春日市内のグラウンドで紅白戦を行ったが、右足首を痛めていたFW呂比須が復帰し、山下は控え組に回った。ピッコリ監督は「現時点のレギュラーは呂比須とビアージョ」と明言、山下は「(プレーで)アピールするしかない」と出番があれば全力を尽くす覚悟だ。14日の練習中に右足首を痛め、全治3週間と診断された呂比須が驚異の回復力でトップチームに合流。紅白戦のレギュラー組に入ると、山下は控え組に入った。
レギュラー組のFWは呂比須とビアージョ。2人は息の合ったプレーで守備陣を崩し、ゴールを積み上げていく。「(東京V戦には)呂比須は出る。その相手はビアージョだ」とピッコリ監督は2人の出来に満足そうだ。
元FWのピッコリ監督は「FWの美徳はゴール」が持論。呂比須の4試合4得点、ビアージョの最近3試合2得点を高く評価し、「(2人は)点をとって、結果を出している。それがすべて」。山下の日本代表候補選出にも「トルシエが決めたことで、私には関係ない」と言い切る。
6月の磐田戦から無得点の山下には耳の痛い言葉だ。山下も黙ってはいない。紅白戦ではDFを背負って粘り強くボールをキープ。中盤からのパスにDFを一瞬で振り切りシュート。前線から献身的な守備もこなし、健在をアピールした。
練習後は、ひとり残ってランニング。途中出場では短時間での結果が求められるが、「選手としてレギュラーをとりたいのは当然でしょう」とあきらめる気配はない。スーパーサブとしてゴールを狙う。 (小田健太)
代役ボランチ盧違和感なし
〇…アビスパは次節の東京V戦で、累積警告で欠場するボランチのバデアのポジションにMF盧廷潤を起用する。20日の練習では激しいプレスでボールを奪うと、サイドに正確なパスを散らし、ミドルシュートも放つなど、ボランチとして全く違和感がなかった。盧は高校生時代からボランチを経験し、韓国代表でも務めたことがある。「次は大事な試合。監督から指示があれば、ボランチでもどこでもやります」。万能選手の盧が勝利の立役者になる。
2001年9月20日付 西日本スポーツ再び燃焼 代表候補に選出 山下GO!!
合宿に25選手招集 「結果を出したい」 東京V戦にも気合
日本代表候補に選出されたアビスパ福岡のFW・山下芳輝
思わぬ朗報だった。「全くアピールしていないし、選出されるとは思っていませんでした」山下は第1ステージ最終戦の柏戦(7月21日)以来、腰痛で欠場が続いた。前節の神戸戦で第2ステージ初出場を果たしたが、それはFW呂比須の右足首けがでのリタイアをカバーするものだった。
山下の持ち味は、背負ったDFをかわすために、体を回転させる瞬発力とポジショニングの良さ。しかし、神戸戦では、この一連の動きも精彩を欠いた。後半の途中で交代し、シュートも2本だけ。ゴールも6月の磐田戦以来ない。
しかし、トルシエ監督は山下の潜在能力を見捨てていなかった。ピッコリ監督も「(同監督からは)全く連絡はきていない」と驚きの表情だ。(小田健太)
2001年9月20日付 西日本スポーツ呂比須回復 練習に参加
右足首を痛め、15日の神戸戦を欠場したFW呂比須が、この日から練習に復帰。別メニューながら、福岡県春日市内のグラウンドでダッシュなどを行い、驚異の回復で周囲を驚かせた。14日に痛めた時点ではじん帯損傷の疑いで全治3週間の診断。しかし、16日から、FC東京時代から通う茨城県内の治療所でマッサージや指圧を受け、症状が急転。この日午前中に帰福し、練習に参加した。「先生の技術はすごいね」と本人も目をまん丸。22日の東京ヴェルディ戦には「神戸戦の欠場はとても悔しかった。次は絶対出ます」と気合十分だ。
2001年9月19日付 西日本スポーツ東京V戦 総動員態勢 残留争い直接対決 ピッコリ監督必死
呂比須「黄信号」、内藤故障、バデアと服部は出場停止
けがの久永に強行出場指令
けが人が続出しメンバー総動員態勢で、東京V戦を乗り切る布陣を練るアビスパ福岡のピッコリ監督
J1残留争いをめぐる当面のライバルとの直接対決、東京ヴェルディ戦(22日・東京スタジアム)を前に、アビスパ福岡がピンチに陥った。右足故障のFW呂比須が前節の神戸戦に続き欠場の可能性が高くなり、その神戸戦で足の打撲を負ったDF内藤も出場が微妙だ。福岡市内のグラウンドで18日、行われた練習でピッコリ監督は「まだわからない。様子を見る」としながらも、東京V戦をメンバー総動員態勢で乗り切る布陣を練り始めた。アビスパは現在、年間総合順位12位で勝ち点は「20」。一方の東京Vは現在降格ラインの15位だが、勝ち点は「16」と、その差はわずか「4」しかない。
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「9月に残留を決めたい。そのためには9月の4試合が勝負」という、ピッコリ監督とイレブンにとって、東京V戦は「最も大事な1戦」(三浦主将)となるわけだ。J1残留の勝ち点ラインは、毎年「30」前後。前々節の札幌戦は延長Vゴール勝ちで2点、前節の神戸戦は引き分けで1点を取った。下位に沈む東京V戦、続く広島戦はなんとしても90分間で勝って、勝ち点「6」をゲットしたいところだ。
だが、呂比須、内藤の故障に加え、バデア、服部は累積警告で出場停止。ベスト布陣で臨むのは無理な状況だ。故障の2人は18日も練習を行わず、治療とリハビリのみ。ともに「試合には出る」と強行出場の意思を見せているが、ピッコリ監督は、右ひざを痛めて、これまで治療に専念してきたMF久永にも“強行出場指令”を出すなど、必死の態勢づくりを進めている。
年間総合順位でどんじり、16位のセレッソ大阪を除き、12位アビスパから15位東京Vまでは勝ち点「4」差の中に4チームがひしめく大混戦。「今、使える戦力を総動員して勝ちにいく。勝つ自信はある」。ピッコリ監督のこの言葉を信じるしかない。(山口智子)
東京V戦に痛み止めを打って出場するというMF久永
2001年9月18日付 西日本スポーツ三浦泰スタメン!!残留争い 主将が引っ張る
22日の東京V戦「最も大事な一戦」 本来のボランチ起用も
22日の東京V戦に3試合ぶりのスタメン起用が濃厚なアビスパ福岡の三浦
アビスパ福岡主将の三浦泰年(36)が、22日の東京V戦に3試合ぶりに先発出場する可能性が高くなった。アビスパは年間総合順位12位、東京Vは15位で勝ち点差はわずか「4」。J1残留争いのライバルの直接対決となる決戦に、三浦は「向こうは必死でやってくるはず。アビスパにとって最も大事な一戦になる」と決意を語った。三浦の本来のポジションはボランチだ。アビスパでは昨年から左サイドバックを務め、第1ステージ15試合はフル出場を果たした。約20年という長い現役生活の中で、「本来のポジション以外をこんなに長い間、継続的にやったことがなかった」という三浦がいよいよ自分の持ち場で、実力を発揮する機会が来た。
ここ2試合は控えに回り、試合後半で中盤のスーパーサブとしての登場が多かった。しかし、闘将はベンチで甘んじているつもりは毛頭ない。
三浦は「監督の信頼を受けて、指名があれば、どこのポジションでもやるつもりだよ。でも本来のボランチで最初からやりたいね」と気合を見せた。
東京V戦は中盤のボランチを務めるMFバデアが累積警告で出場停止。また前節の神戸戦では左サイドバックで先発したDF内藤が足の打撲で、試合出場が微妙になっている。
ピッコリ監督は「今週は様子を見てみるが、こういう状況では、左サイドかボランチで、三浦の先発の可能性が高い」と話した。
J1残留の道は遠く厳しいが、ライバルの東京Vに勝って弾みをつけたい。 (山口智子)
2001年9月16日付 西日本スポーツ前半26分 服部退場 耐えた!! アビスパドロー
10人一丸、猛攻しのぐ 広島かわし年間順位12位に
【福岡―神戸】延長前半、途中出場の福岡・江口がヘディングでゴールを狙う
▼福岡 0―0 神戸
前半26分。服部がファウルで警告を受け、続いて服部の発した言葉が審判に対する抗議と見なされ、レッドカードで一発退場。10対11と決定的不利な状況に陥ったが、終わってみれば0―0のドロー。けがで呂比須を欠く中で、引き分けに持ち込んだアビスパイレブンの健闘はたたえられるだろう。年間総合順位15位の東京ヴェルディとの勝ち点差は2点縮まり「4」となったが、1点ゲットで、年間総合順位では12位に浮上だ。それにしても荒れたゲームだった。服部のイエローとレッドも含め、神戸と合わせて、両軍12枚のカードが乱れ飛んだ。 審判の微妙なファウルの判定にピッコリ監督とイレブンが激怒。ピッコリ監督が笛の瞬間、ピッチに乱入し、主審に詰め寄る場面もあった。こうなると、博多の森のサポーターも黙っていられない。ピッチにペットボトルが投げ入れられ、主審の帰り道を待ち受け、ヤジを飛ばす。
記者会見で「来年、W杯がある日本でこのようなレフェリングが許されている」と怒りが頂点に達したピッコリ監督。途中出場したDF藤崎も「サッカーをやれる状況じゃなかった」と振り返った。
ただ、試合内容では収穫が大きかった。ここ2試合8失点と崩壊寸前だった守備陣が奮起。カズがゴールに迫り、岡野がサイドを突破しても、センターバックの小島、前田が体を張ってゴールを守り切った。
神戸も何度か決定的なシーンを演出したが、GK塚本がファインセーブを連発。まさに“勝ち取った”引き分けだった。 ピッコリ監督が掲げた「9月で残留決定」。可能かどうかはこれからの戦いにかかるが、チームの状態が上向いていることは確かだ。(山口智子)
控え小島に警告 遅延行為?珍プレー
〇…延長後半、試合終了直前に控えGK小島伸にイエローカードが出された。試合に参加していないピッチ外の選手に警告が出されたのは、Jリーグ・データセンターによると「今までの記録をひっくり返さないとわからないが、公式戦ではおそらく初めて」という。小島はピッチ外に出たボールを投げ入れたが、ボールが誤って2個入ってしまったため、遅延行為と見なされてしまった。
2001年9月15日付 西日本スポーツ呂比須けが アビスパピンチ 練習中右足ひねる
きょう神戸戦 本人「出る」 2トップは服部&山下か
練習中に右足首を痛め、神戸戦出場が微妙な呂比須
呂比須、ピンチ! アビスパ福岡のFW呂比須ワグナー(32)が14日、福岡県春日市内のグラウンドで練習中に右足をひねり、15日の神戸戦(博多の森球技場)を欠場する可能性が出てきた。呂比須は福岡市内の病院へ直行。診察の結果、右足首のじん帯損傷の疑い。呂比須は強行出場を志願しているが、症状から難しそうで、欠場の場合は服部、山下の2トップになりそうだ。呂比須は練習開始直後、ボールをトラップしようとした瞬間、グラウンドに空いた穴に足をひっかけてしまった。「ショック。信じられない」。呂比須は痛みに顔をしかめて練習を切り上げ、病院に直行した。
診察の結果、右足首のじん帯を痛めており、神戸戦の出場は微妙。診察を終えた呂比須は「まだ24時間ある。すでに通常の4倍以上の痛み止めを飲んだ。試合直前まで、様子を見ます」と強行出場の意欲を見せたが、包帯で巻いた右足をひきずりながら、自分の車の運転もできない状況だ。
FC東京からアビスパに移籍するときにも同じ個所を痛めており、チーム・トレーナーによると「直前まで様子を見ないと分からない」、医師からも「とにかく2日間、安静にして様子を見よう」と言われたという。呂比須が欠場する場合、山下と服部の2トップが先発する可能性が高い。
3試合連続で計4ゴールの救世主の離脱に、さすがのピッコリ監督も「様子を見る」と言葉少なだ。一気に降格ゾーン脱出を図ろうとしたさなかのアクシデント。アビスパが大きなピンチに直面した。 (山口智子)
2001年9月14日付 西日本スポーツビアージョ出場停止の代役 服部で行く!!
FW服部浩紀は第1ステージ最終戦の柏戦(7月21日)以来、5試合ぶりの先発出場が濃厚(後方は呂比須)
助っ人の穴はおれが埋める!―アビスパ福岡のFW服部浩紀(30)が出場停止のビアージョに代わり、神戸戦(15日・博多の森)で先発出場することが濃厚だ。13日、福岡県春日市内のグラウンドで行った紅白戦では長身からの強烈なヘディングだけでなく、前線から献身的な守備を披露。ピッコリ監督から「(神戸戦には)山下も間に合うかもしれないが、現時点では服部だ」と高い評価を受けた。得点だけでなく、ディフェンス崩壊状態のチームの立て直し役としても期待される。8日の札幌戦で左手親指を骨折した服部が、腰痛から回復してきたFW山下らを押しのけ、練習でもレギュラー組で使われ続けている。
この日も服部は、180センチの長身から強烈なヘディングを放ったかと思いきや、前線からしつこくボールを追いかけ回し、相手DF陣のパスの精度を狂わせた。この動きに相手DF陣は手を焼き、「体が強く、FW陣の中で一番守りがうまいんじゃないか」とMF中払も舌を巻いた。
アビスパはここ2試合で6得点と攻撃力はアップしたが、8失点と守備は崩壊状態。攻守のバランスを失い、前線からプレスをかけるチームの守備戦術が機能を失いつつあった。こうしたチーム状況から「3試合で2得点と波に乗ってきたビアージョを累積警告で失うのは痛いが、プレスなど守備のうまい服部の加入は大きい」とクラブ関係者は期待を込める。
半面、攻撃力のダウンが危ぐされるが、精度の高いクロスを持つDF内藤の加入で、服部のヘディング能力が一層引き出される可能性も高い。
「服部はプレーに力強さがある。実力を発揮してほしい」とピッコリ監督の期待も大きい。「神戸戦がどれだけ大切かはわかってます」。服部の攻守にわたる奮闘がアビスパに勝利を呼び込む。 (小田健太)
2001年9月13日付 西日本スポーツバデア絶好調 第2S3得点 呂比須とのコンビに自信
好調なアビスパ攻撃陣を引っ張るMFバデア(左)とFW呂比須
アビスパ福岡のMFバデア(34)が第2ステージ4試合で3得点と絶好調だ。博多の森競技場(福岡市博多区)で12日行われた紅白戦でもバデアは得意のミドルシュートを連発し、好調さをアピール。ピッコリ監督も「チーム全体で組織だった攻撃ができている。FWだけでなく、MF陣が得点しているのは大きい」と神戸戦(15日・博多の森)に手ごたえをつかんだ様子だ。「いつでもゴールを狙っているし、今は調子もいい」。この日の紅白戦では、ボランチとしてピッチ中央を縦横無尽に駆けめぐる。FW呂比須のシュートが相手DFにはね返されると、すかさずボールを拾い、左足でシュート。ゴール正面約20メートルのFKからの弾丸シュートには、GK小島伸は一歩も反応できなかった。
第1ステージでは14試合で36シュートを打つも無得点。1998年(平塚在籍)から、今年の第1ステージまで68試合でもわずか6得点だけだった。ところが、第2ステージでは4試合で3得点と別人の活躍。転機の理由をバデアは「呂比須の加入は大きい」と言う。「シュートを打つとき、呂比須がDFを引き連れて、コースを空けてくれる。その一瞬の動きが大きい」とバデア。呂比須とのコンビに自信を見せる。
アビスパは年間勝ち点は19点で13位。神戸戦に勝つと11位に上がる可能性もある。連勝でJ2降格圏からの“完全脱出”を目指す。 (小田健太)
小川の応援できず
〇…米国の同時多発テロの影響がアビスパ関係者にも波及した。アビスパユースのDF小川久範が参加するU―17世界選手権が14日から米国の近隣国トリニダードトバゴで開幕。同ユースの吉永一明監督は応援のために12日、成田空港からニューヨーク経由で現地入りする予定だったが、米国行きの便が全面欠航となったために足止めを食った。サポーターから小川へのプレゼントも預かったという吉永監督は「運航の予定はまだ未定。情勢を見て待機するしかないが、何とか行きたい」と語った。
2001年9月12日付 西日本スポーツ反省DF陣宣言 神戸戦「完封勝利」
前田と小島 カズ対策も万全
最近2試合で8失点のアビスパ福岡のDF陣だが、修正点もみつかり15日の神戸戦では「無失点勝利」を宣言したDFリーダーの前田
アビスパ福岡のDF陣が11日、次節のヴィッセル神戸戦(15日・博多の森球技場)での「無失点勝利」を宣言した。第2ステージは4節を終えて9失点。最近2試合では8失点という惨状で、FW呂比須、MF盧の加入で得点力不足をほぼ解消した攻撃陣とは対照的だ。DFリーダーの前田は「攻守のバランスを考えてミスを無くす。神戸戦は無失点で抑える」と誓った。神戸戦は、前節の札幌戦(8日)と同じく、平島、小島、前田、内藤の4バックで臨む可能性が高い。柏戦の5失点、札幌戦の3失点と、本来の守備能力を発揮できていなかったDF陣だが、メンバーも固まり修正点も明らかになってきた。
アビスパの攻撃パターンでは、両サイドバックの平島と内藤は攻撃参加の比重が高い。従って、カウンターで攻められた場合の最終ラインは前田、小島が頼りだ。
アビスパの第2ステージ成績 月/日 会 場 相 手 勝敗・スコア 8/11 横浜国 横浜FM ● 0―1 18 博多球 C大阪 ○ 4―0 25 博多球 柏 ● 2―5 9/8 厚 別 札幌 ○ 4―3 前田は札幌戦を振り返り、「失点? 自分たちのコンパクトな守備は全体として間違っていない。オフサイドや線審の見方もある。だが、修正点が全くないわけではないね」と反省し、小島も「1点目のウィル、2点目の山瀬と、ともに同じパターンでやられた。監督からは裏を取られるな、としつこいくらいに指示された」と話した。
神戸の先発は、カズ(三浦)と岡野の2トップが予想される。小島は「カズさんの場合はあまりくっつきすぎると、それを逆に利用されて、体を反転してシュートを狙われるから、そういう部分を気をつける」と、カズ対策も明かした。
アビスパは、FWが第2ステージ10得点と確実にゴールを積み上げているだけに、ここがDF陣の踏ん張りどころ。神戸相手に完封勝利で連勝といきたい。 (山口智子)
後援会ポスター出演者を募集中
〇…アビスパ福岡後援会は2002年度のアビスパ福岡後援会ポスターを製作するにあたって、ポスターの出演者を募集している。出演者は後援会会員とその家族や友人が対象。定員は370人だが、現在212人は決定しており、残り158人を募集中。15日のヴィッセル神戸戦当日午後2時から、福岡市博多区の博多の森球技場に設営される同後援会のテントで撮影を行う。出演料は1000円。問い合わせはアビスパ福岡後援会=092(725)7245。
2001年9月11日付 西日本スポーツ山下 呂比須と元日本代表2トップだ
15日・神戸戦 復帰へウズウズ
元日本代表の2トップで巻き返しが期待されるアビスパ福岡の山下
呂比須、山下の元日本代表2トップで、神戸撃破だ! 軽度のヘルニアで、戦列を離れていたアビスパ福岡のFW山下芳輝(23)の試合復帰が近づいてきた。アビスパ福岡は10日、次節のヴィッセル神戸戦(15日・博多の森球技場)に向けて、福岡市東区の雁の巣球技場で練習を再開。故障から順調に回復中の山下は「早く試合に出たい」と意欲を見せた。アビスパFW陣は、ビアージョが累積警告で神戸戦は出場停止。控えの服部は8日の札幌戦で左手親指を骨折してしまった。選手層の薄い以前なら頭を抱え込む状況だが、今のアビスパは違う。頼もしい生え抜きエース・山下の試合復帰も近づいている。
山下は第1ステージ終了後、疲労などが原因の軽度のヘルニアと診断され、約1カ月間、レギュラー組と別メニューをこなしてきた。現在も毎日、腰のけん引を行って、回復に努めているが、「試合復帰は9月」(山下)と照準を絞ってきただけに、試合復帰が待ちきれない様子。この日のミニゲームでも同じFWの江口とともに、軽快な動きでピッコリ監督に強烈アピールした。
山下は、前節の札幌戦の逆転勝利を見て、右ひざの故障で自らが離脱したチームが第2ステージ6位という好成績を収めた昨年をだぶらせたという。「試合に出たくてウズウズしている。呂比須さんとも一緒にやりたい」と“元日本代表”コンビの実現にも色気を見せた。
呂比須の加入で得点力不足解消の兆しが見え始めているFWだけに、指揮官の求めるハードルは高い。「山下と江口? 今週のパフォーマンスを見てから。すべてはそれ次第だ」と明言を避けた。山下が先発出場すれば、第1ステージ最終戦の柏戦(7月21日)以来。サポーターも、山下の華麗なゴールを早く見たいはずだ。(山口智子)
江口もやる気
呂比須と組む2トップの残り枠を山下と争うのが江口だ。第1ステージ開幕戦は、先発出場も果たした。第2ステージも控えに入って好調を維持してきただけに、レギュラーFWが故障や累積で出場できない今はチャンス。「今週はやります」と険しい表情で、アピールを誓った。
2001年9月9日付 西日本スポーツ呂比須ヘッドVゴール
後半ロスタイム同点弾 起死回生2発
アビスパ4発!大逆転!! 降格ゾーン脱出へ弾み!!
右足痛耐え大きな1勝 4−3、札幌粉砕
【札幌−福岡】延長前半6分、Vゴールを決め喜ぶアビスパ福岡の呂比須(撮影 竹本英立)
呂比須が決めた。3―3で延長戦に突入した前半6分。左サイドの三浦があげたセンタリングに瞬時に反応した。体を反転させながら頭で決めて、延長Vゴールだ。1―3から、2点差をひっくり返しての劇的な逆転勝利。赤い波に埋め尽くされたスタンドを背景に最後に笑ったのは、アビスパだった。「最後まであきらめなかった。何度もチャンスがあったから絶対ボールが来ると思っていたよ」。呂比須が何度もこぶしを突き上げる。ヒーローインタビューに答えた後、ゴール裏に陣取った約100人のアビスパサポーターのもとへ駆け寄り、勝利を分かち合った。
「次のこと? 課題?そんなこと考えられない。とにかく、この勝利をみんなで祝いたい」。いつもは冷静なピッコリ監督も手放しで勝利を喜んだ。それぐらい大きな逆転勝利だった。
前半26分にウィル、同44分に山瀬に決められ、前半は0―2で折り返した。先制されるとめっぽう弱いアビスパ。だが、この日は違った。
「後半集中していけば必ず勝てる」。指揮官がハーフタイムにゲキを飛ばす。その言葉に呼応するかのように、後半のゲームのほとんどを敵陣で展開する。後半18分には、バデアお得意の30メートルの強烈なミドルシュートがさく裂。同28分にはウィルのPKで1―3と再び突き放されたが、ここから、目を見張る逆転劇が待っていた。
同36分に内藤からのクロスを受けたビアージョが頭で決めて1点差。ロスタイムに突入し、札幌イレブンの一瞬のスキをついたような呂比須の同点弾。そして延長Vゴールと立て続けに3点だ。
実は今週の紅白戦で右足のアキレスけんを痛めていたという呂比須。その痛みを押しての出場は、最後まであきらめない気持ちと大きな勇気をイレブンに与えた。ゲームキャプテンを務めた前田も「Vゴールは大きな勢いになる。これで波に乗りたい」とほおを緩めた。
残留争いの正念場となる9月。アビスパが4連戦の最初のハードルを、逆転勝利という最高の形でクリアした。 (山口智子)
服部が左手負傷 骨折の可能性も
後半のロスタイムに投入されたFW服部浩紀が出場直後に敵陣ゴール前で札幌の選手に左手を踏まれ、市内の病院に救急車で運ばれた。記念すべきリーグ通算150試合目の出場だったが点には絡めなかった。左手のひらから出血し、クラブ関係者によると「骨折の可能性もある」という。
2001年9月8日付 西日本スポーツ「降格」一蹴宣言 ピッコリ監督「9月4戦全部勝つ」
“残留ライバル”神戸、東京V、広島撃破だ!
キーマン呂比須気合十分 きょう札幌戦
連戦突破は呂比須中心。きょうの札幌戦に闘志を燃やす
アビスパ福岡は8日、コンサドーレ札幌と札幌市の札幌厚別競技場で対戦する。9月は札幌を皮切りに神戸、東京V、広島と、J1残留争いのライバルとみられるチームとの試合が続く。アビスパは年間総合順位で14位と降格ゾーンに限りなく近いだけに、ピッコリ監督は「非常に大事な4試合。全部勝ちたい」と話し、札幌戦から連勝して降格騒ぎを封じ込める考えだ。アビスパは10月以降に鹿島、磐田、清水と強豪チームとの対決が控え、ピッコリ監督は9月に白星を貯金したい考えだ。現在の勝ち点は17。98年は23でJ1参入戦を戦い、99年は28で降格寸前だった。J1残留ラインは、シーズンや他チームの動向によって多少異なるが、勝ち点30前後。ピッコリ監督の計算通り90分以内で勝ち続けて4連勝すれば、降格ゾーンから脱出できる29まで伸ばせることになる。
「降格危機? そう言われないために、もちろん全試合勝つつもりでやっている」と指揮官が話せば、司令塔の盧も「Jリーグで今、弱いチームというのはない。自分も4カ月、アビスパを降格させないために来た。全力でやる」と闘志をむき出しにした。
呂比須も布陣の確認後、念入りにFKの居残り練習。「一つ一つ確実に勝っていかないと。札幌戦? もちろんゴールは狙っていく」と話し、チーム全体に残留争いの意識は浸透している。
幸いに、札幌のチーム状況は良くない。DF主力の野々村、名塚とけが人が続出、第2ステージは3連敗で勝ち星なし。「内容はともかく勝ちにいく」とピッコリ監督は打倒札幌を宣言した。(山口智子)
右ひざ痛 久永離脱
右ひざを痛めているアビスパ福岡MF久永辰徳(23)の第2ステージ長期離脱が7日、明らかになった。久永は第1ステージ最終戦(柏戦・7月21日)直前に、高校生との練習試合で右ひざのじん帯を損傷。第2ステージは前節の柏戦まで、痛み止めを飲むなどして試合には出場していたが、今週に入って痛みがひどくなり、レギュラー組とは別メニューをこなしていた。けがはMF野田や三浦なども経験した個所で、「3カ月くらいは痛みが引かない」(クラブ関係者)とも言われており、最悪の場合、今季絶望の可能性もある。
しかし久永は「今の自分では100パーセントのパフォーマンスができない。監督とも話し合って治療に専念することにした。もちろん集中して短期で治し、一刻も早い試合復帰を目指します」と気丈に話した。
2001年9月6日付 西日本スポーツDF平島先発復帰濃厚 8日に札幌戦
まるで別人!?精度高いセンタリング披露
1対1でも強さ見せた 連敗阻止のキーマンだ
8日の札幌戦で4試合ぶりの先発出場が濃厚となったDF平島崇
右太ももを故障していたアビスパ福岡のDF平島崇(19)の札幌戦(8日・札幌厚別)での先発復帰が5日、濃厚となってきた。リーグ戦先発は第1ステージ最終戦以来、4試合ぶりとなる。平島はこの日、博多の森補助競技場(福岡市博多区)でのフォーメーション練習でも精度の高いセンタリングなどを披露。「試合では、パフォーマンスの高い順に使う」が口癖のピッコリ監督も納得の表情だ。「試合に出るには、毎日の練習でアピールするしかないですから」
右サイドバックに入った平島は、スピードあるドリブルでサイドを駆け上がると、精度の高いセンタリング。「どこにけってるのか」(同監督)と、指摘され続けた第1ステージの姿とは別人だ。課題とされた守備でも奮闘。CKのボールも相手FWに競り勝ち、1対1に強さを見せた。
平島は第1ステージ最終戦の柏戦で右太ももを負傷。第2ステージ開幕に合わせ調整を進めていたが、FC東京から移籍した内藤就行(33)にレギュラーを奪われた。
しかし、平島は地道に努力した。課題克服のために、練習後約1時間、黙々とセンタリングの練習を続行。「すべての面で上」という、ベテラン内藤のプレーを見て、ポジショニング、1対1のプレーなどを学んだ。
次節の札幌のDFは3バック。前節の柏がゲーム後半に導入し、アビスパが3失点した陣形だ。今回の対戦でも平島らサイドバックがサイドのスペースで主導権を握れるかどうかが、アビスパの勝敗のカギとなる。
「もし出られるのなら、何とか結果を出したい」。一回り成長した平島が連敗阻止のキーマンになる。(小田健太)
「左でも問題ない」 好調の内藤が笑顔
DF内藤就行が好調だ。5日のフォーメーション練習では、左サイドバックとしてサイドを駆け上がり、左右両足から精度の高いセンタリングをFW呂比須らに供給し続けた。第2ステージ3試合は右サイドバックとして出場していた内藤だが、「左でも以前、試合に出たことがあるし、問題ないと思う。左サイドでは、中央に切り込んで右足で思い切りシュートも狙える」と、笑顔を見せた。
2001年9月5日付 西日本スポーツ呂比須1トップだ 対札幌戦もう負けられない より攻撃的に布陣改革へ
サイドに久永、中払 DF陣も「内藤、小島、前田」
ピッコリ監督の攻撃色を強めた布陣改革により8日の対札幌戦では攻撃に集中したプレーが期待される呂比須
アビスパ福岡のピッコリ監督が次節のコンサドーレ札幌戦(8日・札幌厚別)に向け、本格的な布陣改革に乗り出した。新布陣はFW呂比須の1トップで、後方の1・5列目にMF盧を配置、両サイドにMF久永、中払を起用して攻撃色が強いのが特徴だ。元来、アビスパの攻撃の持ち味は久永、中払、、DF平島を含めたサイド攻撃。新布陣では久永、中払を同時に起用することで、サイドからのチャンスを増やす。ストライカーとしての役割もこなせる盧がFW後方にいることで、盧の高い得点能力も生かせるというわけだ。
また、呂比須は2トップの場合、豊富な運動量でディフェンスもきっちりこなすが、1トップで、攻撃に集中させる狙いもある。
現在、ビアージョが左足の甲を痛め、久永も右足が万全ではない。ピッコリ監督はさまざまな布陣を考えているが、「これは十分機能する」と自信を見せた。
布陣の改革は前線、中盤だけにとどまらない。雁の巣球技場(福岡市東区)で4日行われた練習で、ピッコリ監督はDF陣の改革にも着手。札幌戦では、右に平島、左に内藤を置く4バックの可能性が高いが、新たに打ち出したのが、内藤、小島、前田の3バック。「小島、前田の代わりに藤崎も考えられる」とピッコリ監督。
以前のようにけが人が続出したときの、苦し紛れの布陣補修ではない。確実にアップしたチームの能力をフル活用させるべく、指揮官の頭も忙しく回転している。
それもそのはずだ。柏戦ではピッコリ体制初の5失点。年間総合順位は14位で、もう後がない。「なにがなんでも負けられない試合。今週いろいろ試して一番いいのを使う」。ピッコリ監督が勝つために、最良の布陣を選び出す。 (山口智子)
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