■アビスパ関連記事・2001年11月-2
難航 若手放出案も!?
観客維持へ「話し合いを」
福岡市長に降格報告
1年で戻って来る ピッコリ監督
サポーター 応援の灯は消さん
福岡降格 九州J1の灯消滅

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2001年11月30日付 西日本スポーツ

難航 若手放出案も!?
アビスパ来季編成 長期的ビジョンは後回し

 J2降格が決定し、来季に向けてチーム編成が急がれるアビスパ福岡だが、編成作業が難航している。運営会社の福岡ブルックス内では、1年でJ1へ昇格するために若手を放出しベテラン勢で固める案も出されたが、意見が統一できずにまとまっていない。長期的ビジョン作成も後回しになっている状況だ。

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2001年11月28日付 西日本スポーツ

観客維持へ「話し合いを」 アビスパ後援会フロントに呼び掛け

 J2転落で、運営資金確保が問題視されているアビスパ福岡。その中で、財源確保のためにも観客動員数は是が非でも維持しようと、クラブの後援会が「フロント、選手、後援会で、集客策を話し合いたい」と三者の協議を呼びかけている。  J2の現実は厳しい。2000年度にJ1から転落した京都は01年度のホームでの1試合平均観客数は3784人と、前年の7439人からほぼ半減。同じく転落の川崎もほぼ半減だ。

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2001年11月27日付 西日本スポーツ

福岡市長に降格報告 買春事件など含め謝罪も

 J2降格が決まったアビスパ福岡の運営会社「福岡ブルックス」の友池一寛社長らが26日、福岡市役所を訪れ、山崎広太郎市長にJ2降格を報告するとともに、今後の支援の要請を行った。

 福岡市は福岡ブルックスの有力株主のひとつ。親子観戦招待事業でチケットを年間6000万円も購入しているのに加えて、博多の森球技場の使用料を格安にするなどこれまでチームをバックアップしてきた。

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2001年11月25日付 西日本スポーツ

1年で戻って来る ピッコリ監督 続投指揮官キッパリ

福岡イレブン

「J1復帰」の決意を胸に福岡・ピッコリ監督は、サポーターと握手。切り込み写真も、ピッコリ監督 (撮影 伊東昌一郎)

 敗者の顔は一瞬だけだった。既に鋭い視線の先は来季を見据えていた。「指揮を執る意欲はもちろんある。チームを率いてJ1に戻りたい。これだけ(監督を続けること)は疑うことはない」。来季の続投が決まったピッコリ監督はリベンジに闘志をみなぎらせた。

 福岡の監督に就任して2年目で屈辱のJ2陥落。が、その手腕は高く評価されている。最下位をいったりきたりのチームを昨年の第2ステージでは優勝争いまで演じる旋風を巻き起こし球団史上最高の6位。今季は故障者が続出する不運もあり、タクトを思うように振れなかった。

 こうした状況を町田常務も十分認識している。
 「降格は監督だけの責任ではない。よく頑張ってくれたと思う。続投をお願いする」。3年契約の2年目にあたる来季もピッコリ態勢でJ1を目指すことを明言した。

 J2は9カ月にわたって44試合を行う長丁場。だが、その戦い方をピッコリ監督自身は肌で経験している。アビスパの前身・藤枝ブルックス時代は、JFLで3年間戦い、得点王に輝くなどJ昇格への原動力となった。

 「戦力はこれからフロントと話し合う。キャンプでしっかりとトレーニングをやって、1年間厳しいがもちろん結果は出す」。J1への再挑戦。ピッコリ監督がアビスパを再生させる。(田中 耕)

来季も福岡 盧「このままでは悔しい」 呂比須「必ず…」
 J2陥落で主力選手の去就が注目される中、MF盧延潤、FW呂比須が来季も福岡でプレーすることが明らかになった。盧は先月、クラブ側と来年2月から1年間の契約を交わしていたことを明言した。

 「このままでは悔しい。J1に上げて自分のサッカー人生最後と思って韓国に戻りたい」とJ1復帰のけん引役となる覚悟をにじませた。

 呂比須は「福岡以外のチームは考えていない。残念な結果になって説明できないほど悔しい。J1へ必ず戻る」と来年4月まである契約延長の意思を表明した。

 第1ステージ故障で戦線離脱、今年8月に契約を解除されたMFビスコンティも来季再び契約を交わすことになった。J2落ちで戦力の大幅な低下が懸念される中、主力3人が残ることは福岡にとっては明るい材料だ。

江口先制ゴール 「充実した1年」 降格にも前向き
 〇…FW江口の先制ゴールも勝利には結びつかない。前半40分、MF中払からのパスを右足でゲット。ただ、5本のシュートを放って、得点はこの1点だけ。「センタリングが、もっと早めに上がっていれば、自信はあったのですが」と江口は悔しがった。

 来年はJ2。「新しい自分を探せる、いい機会だと思います。今年は苦しかったけど、充実した1年でした」。江口の表情には、ある種の満足感も漂っていた。

 アビスパ福岡の運営会社・福岡ブルックスの友池一寛社長「選手、監督ともよく頑張ったが、残念な結果になった。今後、スポンサーと協議するが、強化費を保ち、J2で優勝できるチーム編成にして、J1復帰を目指し、クラブ、チームとも努力したい」

 温かい応援が力に  福岡ダイエーホークス王貞治監督「何とか踏ん張ってほしいと思っていただけに残念ですね。プロスポーツの野球、サッカーの両方が盛り上がれば、地域はより活性化されます。この悔しさをバネに、来年の昇格、さらには日本一を目指して頑張っていただきたい。苦しい来年こそ、ファンの方たちの温かい応援が選手の力になると思います」


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2001年11月25日付 西日本スポーツ

サポーター  応援の灯は消さん 「落ちない」信じていたが…
「J2からはい上がろう」「生まれ変わるいい機会」
市や企業、支援続行表明

 万博記念競技場に試合終了の笛が鳴り響くと、アビスパ福岡のサポーター約800人が埋めたスタンドは静まり返った。だが、サポーターの1人が「おれらのチームはおれらで守ろう。1年でJ2からはい上がろう」と叫ぶと、拍手が起こり、サポーターの新たな挑戦も始まった。

 福岡市南区の公務員、樫沢秀木さん(41)は「選手だけでなくクラブ全体が出直せ、と与えられた試練だと思う」とJ2降格を受け止めた。サポーターズクラブ「ウルトラオブリ」代表、山本圭吾さん(27)も「これまで落ちなかったのは運が良かっただけ。生まれ変わるいい機会。クラブは存続するのだし、これからも応援する」と、自らを励ますように語った。

 親せきが大分にいて、J2の大分トリニータの熱烈なサポーターという滋賀県五個荘町の会社員城一滋さん(35)は「大分、サガン鳥栖とともに切磋琢磨(せっさたくま)して、3チームともJ1で戦えるようになってほしい」と九州勢が一丸となったJ1昇格に期待をかけた。

市や企業、支援続行表明
 24日のガンバ大阪戦で、よもやの逆転負けを喫したアビスパ福岡に対し、福岡市がいち早く従来通りの支援続行を表明したほか、支援企業からも「来年はJ1昇格を」と次々にエールが送られ、降格後も市民球団としてバックアップは変わらず続くことが確認された。

 アビスパ福岡の運営会社・福岡ブルックスの有力株主の一つ、福岡市の山崎広太郎市長は「若手選手の育成強化も図りながらチーム一丸となってJ1復帰を果たしてくれると確信しています」とのコメントを出し、引き続き支援を続けることを表明した。

 これまで同市は親子観戦招待事業として、アビスパのチケットを年間約6000万円分購入しているほか、博多の森球技場や練習場の雁の巣球技場など市の施設の使用料を格安にするなどバックアップしてきた。

 同市は「降格に伴って、チケットなど単価が下がるものは、補助額が下がる可能性があるが、施設使用料などの特例措置は今後も行う」(市民局スポーツ部)として、支援を継続し、J1復帰に期待をかける。

 福岡ブルックスに出資している地場企業の大半は「市民球団を応援していく姿勢は変わらない」(筆頭株主のコカ・コーラウエストジャパン)など、今後も支援を続ける考えを示した。

 支援企業はユニホームなどに広告を出すことで毎年合計約10億円の運営費も負担。降格でテレビなどへの“露出度”が減るだけに、「大変残念な結果」(三洋信販)との声も多く、地場企業などでつくるアビスパ福岡後援会の中牟田喜一郎副会長(岩田屋会長)は「来年はJ1昇格を必ず勝ち取ってほしい」とエールを送った。

地元観戦400人「一緒に頑張ろう」
 アビスパ福岡の球団事務所がある福岡市中央区渡辺通のサンセルコビル前の特設応援会場では、400人近いサポーターが声援を送った。

 敗戦の瞬間、会場を覆った深いため息は、すぐに「はい上がってこいよ」と選手に来季の奮起を求める声に変わった。

 福岡県鞍手町の会社員、今井美雄さん(42)は「九州からJ1の灯が消えるのは残念だが、選手が一番つらいはず。地元サポーターが、これまで以上にチームを支えないと」と話し、会場にモニターを持ち込んだケーブルテレビ会社の宮本英俊課長(39)も「選手の不祥事や若手育成の失敗など、今季、チームの課題が表面化した。悲観する必要はない。足元を固め直して、はい上がってきてほしい」と話した。

 アビスパの運営会社・福岡ブルックスの柳善博専務(53)は試合後、サポーターの前に立ち「声援ありがとうございました。来季、チーム一丸となってJ1復帰を目指します」とあいさつ、会場からは「一緒にまた頑張ろう」の声と拍手が起きた。


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2001年11月25日付 西日本スポーツ

福岡降格 九州J1の灯消滅
強運3度目はなかった 痛恨レッドカード

福岡イレブン

【G大阪―福岡】G大阪に2―3で敗れ、J2降格が決まりガックリの福岡イレブン(撮影 伊東昌一郎)

G大阪 3―2 福 岡
 ついにJ2陥落。アビスパ福岡は24日、アウエーの万博記念競技場でガンバ大阪と今季最終戦を戦い、G大阪が退場者2人を出して数で優位に立ち、FW江口が先制ゴールを決めたにもかかわらず2―3と逆転負け、勝ち点27を伸ばせず年間総合順位で15位が確定しJ2降格が決まった。ライバルの横浜Mは引き分け、東京ヴェルディは勝ち、ともに勝ち点30として残留となった。アビスパ主力のFW呂比須、MF盧廷潤、元MFビスコンティは残留を宣言し、早くもJ1昇格へ動き出した。

今季を象徴 数的優位も逆転負け
 日が陰り始めたピッチに、倒れ込んだ選手の影が長く伸びた。無情の笛が響いた。だれ1人として動かない。「厳しい結果。相手が2人少なくても勝てない。力不足だ、としか言えない」。主将のDF三浦が振り絞るように話した。

 今季を象徴するゲームだった。後半に失速し、数的優位でありながら、勝てない。G大阪は前半31分にMF片野坂が、34分にはDF木場が退場となり、11対9の圧倒的な数的優位に。だが、アビスパに風が吹いたのはつかの間だった。前半40分にFW江口が先制も、直後に追いつかれて前半を折り返す。

 後半11分に出場したFW呂比須に、福岡から駆けつけた約800人のサポーターの祈るような視線が注がれる。後半14分にはMFバデアのシュートで勝ち越したが、そこまで。足は止まり、DF陣の連係も崩れ始めた。後半27分にはGK小島伸がレッドカードで退場になり、G大阪のMF遠藤のPKが決まると、MF新井場に決勝ゴールを奪われてしまった。前節清水戦でも2―0とリードし、相手が退場者を出して11対10と数で優位に立ちながら逆転Vゴール負けしていた。

 「力不足です」。DF内藤がこみあげる涙を落とした。MFの中払も久永もうつむいたまま。「あせりが出た。もっと冷静になれば」。呂比須が左足を引きずりながら話した。ピッコリ監督は「シーズンを通し決定力不足だった」と振り返った。

 今季は通算35点。16チーム中15位だ。補強した外国人選手の低迷が響き、呂比須、前田、内藤など主力の故障も相次いだ。だが、原因はそれだけではないはずだ。96年にJに昇格して以来、3度繰り返した残留争い。補強の失敗や選手育成など課題は山積し、根本的な立て直しが求められている。アビスパが九州に根付いた本当のJクラブになるために、避けて通れない関門だ。(山口智子)

【アビスパ福岡クラブ史】1982年に中央防犯ACM藤枝サッカークラブとして創部。93年に第1回JFL1部に昇格。94年に中央防犯FC藤枝ブルックスと改称、Jリーグ準会員となる。95年福岡市へ移転、福岡ブルックスと改称。96年にJリーグ正会員となり、Jリーグ昇格。チーム名をアビスパ福岡と改称する。チーム名のアビスパはスペイン語でハチを意味する。98年はJ1参入決定戦で勝ち残り、99年は第2ステージ最終戦で残留を決めた。J1最高成績は2000年の12位。


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