留学生 転落救助死
| 「犠牲、両国の悪縁切った」 |
李さんの地元の「釜山日報」は二十九日、「エウレカ、義人李秀賢」と題した社説を載せた。エウレカというのはアルキメデスの原理を発見した時、アルキメデスが「私は悟った」という意味で叫んだ言葉だ。 社説では「今、韓日両国には“あっ、生と死の意味はこんなことであろう”という“エウレカ”の叫びで満ちている」とし「道義心が強くて意志が固い人は、命を惜しむために義を犠牲にしないということを、李氏の死は雄弁に語った」と書いた。 他の新聞も、社会面や記者コラムなどで「義のある死、韓日追慕の波」(東亞日報)「韓国の留学生“殺身成仁”」(ハンギョレ新聞)「韓国青年 殺身、日(日本)列島が感動」(朝鮮日報)などと報じている。 中央日報は「“殺身”で悪縁を切った」。李さんの家系はおじいさんが植民地時代に日本に徴用されて苦労したことなど日韓の歴史を背負っている。「このような悪縁を乗り越え、李秀賢が義のある死を選択したのは無駄にならない」との父親の言葉を引用している。 これは金大中大統領が送った弔電のなかの「(李さんの)義のある生き方は今後の韓日友好協力関係の発展とともに永く残ることになる」との言葉に響き合うものだ。 李さんの日本での死が反日感情といった過去に向かうのでなく、日韓がともにその死を悼み、死を無駄にしないために新しい関係を築いていくとの論調は、現在の日韓友好の深さを示しているともいえる。 | ||||||||||||||||
| 李さん遺骨無言の帰国 恋人、空港に出迎え | ||||||||||||||||
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【ソウル30日共同】東京のJR駅で、ホームから線路に転落した男性を助けようとして死亡した韓国人留学生、李秀賢さん(26)の遺骨が三十日午後、両親の胸に抱かれて自宅のある釜山市の金海空港に無言の帰国をした。 空港には釜山市長や秀賢さんが在籍する高麗大の同級生のほか恋人のハン・ジョンイムさん(26)も姿を見せ、父の李盛大さん(61)と母の辛閠賛さん(50)を慰めた。 盛大さんは大統領秘書官から金大中大統領の弔意を伝えられると「不肖の息子のために国民のみなさんから多くの関心を寄せていただき、ありがとうございます」と涙で言葉を詰まらせた。 臨時に設けられた空港内の弔問所には二百人以上が参列。遺族のすすり泣く声が漏れる中、簡単な告別式も行われた。 遺骨は自宅にいったん運ばれた後、近くの寺に安置され、僧りょが読経する中、遺族らがめい福を祈った。 一方、韓国政府は同日、金大統領の指示で秀賢さんに国民勲章を授与し、遺族に一時金一億二千八百四十万ウオン(約千百四十万円)などを贈ることを決定した。所管の保健福祉省職員が空港で盛大さんに勲章などを手渡した。 |
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