■(2001.04.25付)携帯電話580万4000件 3月末九州
■(2001.04.20付)ソニー製携帯「SO503i」にも不具合 ドコモ 告知せず
■(2001.04.16付)「迷惑メール」受信料困った 携帯へ「無差別広告」
■(2001.04.14付)ドコモ九州の「留守電」消去 携帯6万2千台影響
■(2001.04.13付)月間300万 安定部数誇った 時刻表売れない
■(2001.04.05付)ドコモ「欠陥」携帯 交換したが… 情報移せず苦情3500件



携帯電話580万4000件 3月末九州
=2001.04.25付 朝刊掲載

 九州総合通信局が二十四日発表したことし三月末時点の九州七県の携帯電話加入件 数は、前年同期比二〇・三パーセント増の約五百八十万四千件だった。インターネッ トが利用できるサービスがけん引しており、九州の総人口の四三パーセントが加入し た計算。同通信局は「二〇〇一年度も二割程度の伸びが続く」と予想している。

 一九八六年度の調査開始以来増え続け、九六度年末からは毎年約百万件ずつ増加。 各県とも同一七―二二パーセント増と順調に伸びている。全国のことし三月末時点の 携帯加入数は約六千九十四万件(同一九・二パーセント増)だった。

 伸び率は九州、全国ともに鈍化しているが、鮮明な動画像を高速で送受信する次世 代型携帯電話サービスが、九州でも〇二年春にも導入されるため「携帯電話市場は今 後も拡大する」(同通信局)とみられている。

 一方、九州のPHSの加入件数は約四十万六千件(同一七・三パーセント減)で三 年連続で落ち込んだ。

ソニー製携帯「SO503i」にも不具合 ドコモ 告知せず
通話途切れ・・・九州で苦情など900件
=2001.04.20付 朝刊掲載

 トラブルが相次ぐNTTドコモの新型携帯電話機で、新たにソニー製「SO503i」でも一部利用者から、着信音が聞き取りにくく、通話が途切れるなどの問題が指摘され、全国のドコモ九社が端末の修理や交換を指示していたことが十九日、分かった。ドコモは改善対応の告知をしておらず、利用者からは「不具合を連絡し、修理を始めたことをきちんと知らせるべきだ」と、今回の対応を疑問視する声が上がっている。

 同機種はきれいなカラー液晶画面や美しい着信音などが特徴の人気機種で、これまでに全国で約三十一万二千五百台が販売された。利用者側が指摘する不具合は、「着信音が小さく、屋外では聞き取れない」「通話品質が悪く、切れたり聞こえなかったりする」「折り畳むと液晶画面に押しボタンが接触して傷が付く」など。ドコモやソニーに問い合わせが相次ぎ、ドコモ九州だけで約九百件に上っている。  ドコモは「一般使用では全く問題がない」とする一方、ショップなどに申し出た利用者に限り、預かって修理するか、改善機に交換することを決めた。同社は今回の措置について「お客さまの満足を高めていただくための対応」とし、「無用の混乱を招かないため、ユーザーへの告知は考えていない」と説明している。

 不具合を訴えた利用者の一人、宮崎県都城市の会社員(29)は「交換などの対応は当然だが、我慢している人や解決をあきらめている人もいるはず。全ユーザーに告知しないと不公平だ」と話す。  同機種は、ドコモの仕様に基づき生産委託されたソニーによって製造、ドコモブランドで販売されている。松下通信工業製の「P503i」がソフトウエアの欠陥で無償交換となったばかり。国民生活センターは「高機能を競うあまり、着信や通話という電話機としての基本機能が後回しになっているならばおかしい」と話している。


●携帯電話やインターネット問題に詳しい斉藤雅弘弁護士の話
 公共性の高い電話会社として、公平さが求められる。今回の対応は消費者保護の見地から適切ではない。

「迷惑メール」受信料困った 携帯へ「無差別広告」
通信会社などへ苦情続々 アドレス変更を 福岡県内
=2001.04.16付 夕刊掲載

 携帯電話に一方的に送られてくる業者の勧誘や広告などの“迷惑”メールに対する苦情が、今年に入って福岡市消費生活センター(同市中央区)や携帯電話会社に相次いでいる。携帯のメールは受信するだけで受信側も料金を負担しなければならないうえ、身に覚えのないインターネット使用料を請求されたケースもあるという。関係者は「メールアドレスを変更するのが一番効果的」と呼びかけている。

 NTTドコモやJフォンの携帯メールアドレスは、新規加入時は自動的に携帯電話番号に各社の統一記号をつけたものになる。独自のアドレスを設定するauは迷惑メールの被害は少ないため、福岡市消費生活センターは「業者が無作為に電話番号を打ち込んで、パソコンから大量の広告メールを出しているのではないか」とみる。

 携帯のメールは着信側も利用料金を取られる。NTTドコモのiモードでは五十字で〇・九円かかり、NTTドコモ九州には「なぜ必要ないメールを着信するだけで料金がかかるのか」「着信拒否するにはどうしたらいいのか」などの苦情や問い合わせが毎日数件あるという。

 電話番号のアドレスで他人の利用料金を請求されたケースも。同市城南区の女性(29)は、新規加入したNTTドコモの携帯電話に「利用料三千円を振り込んでください」「払わない場合は自宅へ行く」などの請求メールが昼夜を問わず届いた。業者に確認すると、一カ月前まで電話番号を所有していた人のインターネット利用料と分かり、請求は止まった。

 同社は「アドレスを自分の名前や記号などに変更するのが一番効果的。ホームページなどで変更を呼びかけていきたい」と話す。一方、渦原実男・西南学院大教授(商業政策)は「プライバシーを保護するのは通信会社の当然の責任。迷惑メール防止システムを構築すべきだ」と指摘している。

ドコモ九州の「留守電」消去 携帯6万2千台影響
=2001.04.14付 朝刊掲載

 九州・沖縄をサービスエリアとするNTTドコモ九州(福岡市)の留守番電話サービスセンターで十三日午前十一時ごろ、携帯電話の留守番メッセージを蓄積する装置の一部が故障。最大約六万二千台の携帯電話で、録音されたメッセージ内容が消えるトラブルとなった。iモードや音声通話への支障はなかった。

 故障したのは、十台ある装置のうちの一台。同社のエリア内では、約二百八万台が留守番電話サービスを利用しているが、うち故障機と接続していた携帯電話で、録音メッセージを消去できないなど不具合が起きることが分かった。
 同午後八時までに修復は完了したが、通常七十二時間保管する録音メッセージは、故障分がすべて消去された。
 同社広報部は「メッセージ消去は修復のためやむを得なかった。お客さまには大変ご迷惑をかけ申し訳ない」としている。

月間300万 安定部数誇った 時刻表売れない
かつての栄光取り戻せるか 長引く不況…IT化が直撃  
=2001.04.13付 夕刊掲載

 着実な需要に支えられ、安定部数を誇ってきた月刊時刻表の売り上げが、一九九七年をピークに毎年三パーセント減の試練にさらされている。長引く不況とインターネット普及という荒波をもろにかぶった形だ。出版社側は対抗策として、情報技術(IT)化に乗り出したが、「タコが自分の足を食べているみたい」と社員からは自ちょう気味の声も漏れる。かつての「栄光」も時代の波にのまれてしまうのか―。

 月刊時刻表は一八九四年に誕生し、今はJTBと弘済出版が二大出版元だ。
 弘済出版によると、民営化に伴い、JR時刻表になった八八年五月号は爆発的な人気で増刷を続け、販売は三百万部を超えた。だが、その後は、九七年の長野新幹線開業時をピークに、減り続け、歯止めがかからなくなったという。
 弘済出版は「逆風」の理由として、不況、IT化を挙げる。企業は各課、各部で時刻表を買っていたが、不況のあおりで、購入は総務課に一本化。出張などの際は、社員が回し読みする企業が多いという。

 インターネットの普及も追い打ちをかけた。JR九州などが、ホームページに経路や料金の検索ができるサイトを掲載。ダイヤ改正のたびに、買い替えが必要な時刻表と違い、必要なときに瞬時に一覧できる便利さから、利用は急増している。
 対抗策として、弘済出版はパソコンや携帯電話からアクセスできる時刻表検索サイト「どこなびドットコム」を、JTBも「スパなび」をそれぞれ開設。現在は無料で、両社とも将来の有料化を目指しているが、何とも皮肉な話だ。

 弘済出版の河田健治常務は「いつか部数が半減するのでは」と危機感を抱く一方で、「紙の時刻表は必ず残る。操作性がパソコンより圧倒的に優れ、携帯電話では、こんなに多くの情報は出せない」と力説する。
 ただ、JR九州のある社員は「一般の人が旅行するには、パソコン検索で十分だし、駅の窓口でも細かく説明しているからねえ」という。
 鉄道ライターの種村直樹さんも「鉄道ミステリーも、列車ダイヤより、旅情や雰囲気を重視した作品が喜ばれるようになった。マイカー時代だし、不振も時代の流れかも…」と語った。
 福岡市から物語が始まる松本清張の推理小説「点と線」の構想が生まれたのは、丹念に読み込んだ時刻表からだったのだが…。

ドコモ「欠陥」携帯 交換したが… 情報移せず苦情3500件
規則盾 弁償せず ダウンロードの着メロやゲーム 著作権も壁に  

=2001.04.05付 夕刊掲載

 NTTドコモの新しい携帯電話に欠陥が見つかった問題で、同社の呼びかけに応じ欠陥商品を無償で取り換えた利用者から「(交換品には)有料でダウンロードした音楽やゲームのデータを移せない。費用を弁償してほしい」という苦情が同社に殺到している。全国から約三千五百件のクレームが寄せられ、うち九州各県は三百件以上とみられる。ダウンロードにかかった費用について、同社は「利用規則に従って弁償しない」としているが、“おわび”として図書券を配布。購入者側は「利用者側に過失はないのに、納得できない」と反発している。

 欠陥が見つかったのはゲームなどをダウンロードできる松下通信工業製の「P503i」。一月下旬から全国で約二十三万台を販売。うち九州では約一万八千台が売れた。だが、ある画像に接続すると表示できないまま電源が切れ、電源を入れ直すと日付時刻などのデータが消えるため、二月九日に欠陥を公表した。

 NTTドコモ九州によると、三月一日から欠陥部分を補修した同型の携帯電話との無料交換を開始。ところが、交換前の携帯電話でダウンロードした着信メロディーやゲーム(情報料は一件数百円)は、交換した電話に著作権の問題などから、データを移すことができず、苦情が相次いだ。

 同社の利用規則には「情報サービス料金はいかなる場合もお客さまに支払ってもらう」と規定、今回も弁償には応じていない。代わりに「おわび」として全利用者に五百円分の図書券を配った。

 しかし、福岡県粕屋町の女性会社員(37)は「ダウンロードに三千円近く支払った。こちらに過失がないのに、納得できない。図書券は“懐柔策”だ」と憤る。ダイヤルQ2をめぐる訴訟などに携わった紀藤正樹弁護士(東京)は「契約した携帯電話に欠陥があったのであり、債務不履行にあたる。訴訟を起こされればドコモが敗訴する可能性が高いが、被害金額が安いので訴訟になっていないのだろう。ドコモは消費者の声に誠実に対応すべきだ」と話している。

●今後、厳しくチェック
〜NTTドコモ九州広報部〜

   今回のトラブルで利用者に迷惑をかけ、申し訳ないが、情報料については規則に従って弁償できない。今後、このようなことがないよう、新機種発売の際には厳しくチェックしたい。