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九州各地 栽培転換進み従来種絶滅の懸念も |
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ニガウリは十六世紀末に日本に伝わり、九州・沖縄で夏野菜として栽培されてきた。正式名称はツルレイシだが、 沖縄で「ゴーヤー」、九州では「ニガゴウリ」などと呼ばれている。沖縄産のゴーヤーは一九九二年に県外への本格出荷が始まった。苦みが少なく食べやすいうえ、ビタミンが豊富で、調理しても、ビタミンが失われない特質から、健康ブームに乗り、「増産しても追いつかない」(沖縄県経済連)ほど需要が急増。出荷量はこの九年間で約五倍に跳ね上がった。 このあおりを受けたのが九州のニガゴウリ。宮崎県は二十年前から、特産品として普及に力を入れ、関東地方にも売り込んだが、出荷は伸びず、二年前から「ゴーヤー」タイプの生産に主力転換。前年度の出荷量は全体の七割を占めた。五月には、沖縄産品種をかけ合わせた新品種も開発し、全国への販路拡大を目指す。熊本県も「ゴーヤーの方が単価が高い」(JA熊本経済連)と、三年前からゴーヤータイプに主力を移し、現在は全体の九割に達した。ほとんどニガウリ生産をしていなかった福岡、佐賀両県内の一部地域でも、数年前からゴーヤータイプの栽培を始めた。 しかし、“売れ筋”優先の品種改良が急速に進むことで、従来の細型のニガゴウリの絶滅も懸念され、農水省は九五年に鹿児島、宮崎、沖縄三県でニガウリの種を集め、今後、栽培して遺伝子を保存する。 「食・生活文化研究所エリス」(福岡市)の中山美鈴代表は「九州は各地にニガゴウリを使った郷土料理があるが、従来のニガゴウリは、今では苦すぎて、通の人でないと食べない。ゴーヤー人気は、ニガゴウリから食材が代わっても、郷土の料理を残す機会にするべきだ」と話している。 2001/06/18朝刊掲載
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