■ソープに“宣戦布告”■
中長距離自由形 藤田駿一
 藤田駿一(ふじた・しゅんいち) 1982年5月27日生まれの19歳。報徳学園高から同志社大へ進み現在商学部1年。二百メートル自由形代表の細川大輔(中大)は高校の同期。家族は両親と弟。身長187センチ、体重85キロ。
写真=「ソープに挑戦」と意気込む藤田駿一

 10秒01。四百メートル自由形の自己ベストと世界記録保持者・イアン・ソープ(豪)とのタイム差である。世界との差は歴然。だが、藤田駿一(JSS宝塚)の口から強気な言葉が飛び出した。
 「ソープ選手は今は神様みたいな存在です。でも同い年に負けるのは気にくわない。必ずたたき落としてやるって思っています」
 戦う目を宿しシドニー五輪金メダリストへ堂々と“宣戦布告”した。
 4月の日本選手権四百メートル自由形。自己ベストを4秒近くも縮める3分50秒60の日本新記録を達成した。「狙っていたわけじゃないんですが…」。世界切符を手にする初優勝は、五輪代表組の平野雅人(ミキハウス)に6秒近い差をつける圧勝だった。
 水泳以外の誘惑に負け続けてきた。「大器」と騒がれてきたがシドニー五輪代表がかかった兵庫・報徳学園高3年の昨年は「遊び過ぎて、練習に身が入らなかった」と苦笑する。  だが、同志社大に進学した今年、心を入れ替えた。「気持ちが前向きになった」。国内で開催される世界選手権出場へのあこがれが、モチベーションを高めた。
 下半身のウエートトレーニングで足の鍛錬を重ね、キックを強化。日本選手権では千五百メートルも制覇し2冠を達成した。「(世界選手権は)とにかく自分の力を出し切りたい」。競泳陣の日本代表の中で最も長身に並ぶ187センチと恵まれた体。「神様への挑戦」。若武者は世界のトップを目標に水を切る。(田中 耕)


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