福岡ドーム馬券場問題

ドームの場外馬券場計画 福岡市長が反対表明
 主催3組合に再検討要請へ
(2002/04/02付 夕刊)
 福岡市の山崎広太郎市長は二日の定例記者会見で、福岡ドーム(中央区地行浜)への場外馬券売り場の設置計画について「主催者側に断念も含め再検討を強く要請する」と述べ、設置反対の意向を初めて表明した。主催者(佐賀県競馬組合、荒尾競馬組合、岩手県競馬組合)側に伝えて近日中の回答を求める方針だが、市に設置を阻止する法的権限はなく、今後の成り行きが注目される。
 山崎市長は、反対理由として、国が設置を承認する根拠の一つとみなした地元五校区の自治連合会長の同意が「実態を伴っていない」と指摘。その上で、計画が持ち上がって以降「市民から多数の反対意見をもらい、市議会からも『市民の不安解消に向け、積極的に働きかけること』との申し入れを受けた。設置すべきでないというのが地域の総意だ」と述べた。
 要請は同日中に市長名で三競馬組合と福岡ドームに送り、回答次第では直接出向いて説得するとしている。
 設置計画は既に国が承認済みで、主催者側が設置を強行すれば混乱も予想されるが、山崎市長は「主催者側は要請を重く受け止めてもらいたい」とし、訴訟など法的措置はなじまないとの考えを示した。



福岡ドーム馬券場問題

ドーム場外馬券場 福岡市長反対 戸惑い隠せぬ競馬組合
 反対住民「市支える」
(2002/04/02付 夕刊)
 住民の反対運動が起きている福岡ドーム(福岡市中央区地行浜)への場外馬券売り場設置問題は二日、山崎広太郎市長が「設置反対」を表明したことで新たな局面を迎えた。運動を進めてきた市民団体から「決断を高く評価したい」と歓迎の声が上がる一方、設置を計画している競馬組合側は「理解を示してもらったと思っていたが…」と突然の反対表明に戸惑いを隠せない。
 市長が「反対」表明の記者会見を行った直後、同市中央区天神では、地元住民ら約二十人が反対署名集めを実施。会見の模様を聞いた反対グループ代表の羽田野節夫弁護士(53)は「ドームは野球を通じた青少年の健全育成の場。対応の遅れに不満はあるが市長の決断を評価したい」と語った。
 また、福岡ドーム近くの同市中央区地行の江頭聡子さん(45)は「子どもを取り巻く環境の悪化が心配で運動してきた。ひとまずホッとした」。路上でプラカードを手に反対を訴えた同市早良区百道浜の光安美穂さん(39)は「今後は馬券売り場の設置断念に向けた市の取り組みを支えていきたい」と話した。
 一方、主催者側の荒尾競馬組合管理者の北野典爾荒尾市長は「地方競馬はファンの減少で苦しい経営が続いている」と訴えた上で「山崎市長には少しずつ理解を示してもらってきたと思っていただけに残念。健全なレジャーとして理解を深め、何としても実現させたい」。  佐賀県競馬組合管理者の川久保善明・同県副知事は「法的には農水省の認可を受け、いつでも設置できるが、地元の理解を得ようと説明を重ねてきた。これからも不安解消に向けた努力を重ねていきたい」と話した。
 これに対して福岡ドームは「主催者側(各競馬組合)が、今後どういう対応をするかを見極めたい」としている。



福岡ドーム馬券場問題

福岡県/建築確認で市指導を 反対165団体 福岡市議会に請願 (2002/03/26付 朝刊)
 福岡ドーム(福岡市中央区)への場外馬券売り場設置問題で、計画に反対している周辺の自治会や学校のPTAなど計百六十五団体が二十五日、市議会に対し、市が施設の建築確認を行わないよう指導することなどを求めた請願書を提出した。
 請願は、周辺に学校など教育施設が多いことや地域住民の多くが計画に反対していると指摘。建築確認をしないことを市に指導するとともに、馬券売り場の主催者(佐賀県競馬組合など三組合)や福岡ドームに対し、公開の場で計画などを住民らに説明する公聴会を開くように働きかけることも求めている。



福岡ドーム馬券場問題

福岡県/「協議の場」設置 山崎市長が方針 (2002/03/23付 朝刊 )
 福岡市の福岡ドームへの場外馬券売り場設置問題で、同市の山崎広太郎市長は二十二日「地域住民と(馬券売り場の)主催者側との話し合いの場を作るのも一つだ」と述べ、両者が協議する場を設けるよう市として働きかけていく考えがあることを示した。
 山崎市長はこの日、設置反対の請願七件を継続審議にした市議会第一委員会から「地域住民の不安解消に向け、市長は主催者側に積極的に働きかけること」などとする申し入れを受け「あらゆる方法をとっていきたい」などと応じた。ただ、設置計画の賛否には言及せず、両者に協議の場につくよう具体的な仲介はまだしていないという。



福岡ドーム馬券場問題

福岡県/「9万6000人の声どこに」 反対の住民ら
 進まぬ論議に不満募る 福岡市議会傍聴
(2002/03/21付 朝刊 )
 福岡市の福岡ドームへの場外馬券売り場設置問題で、反対している地元の住民団体などが二十日、市議会・条例予算特別委員会を傍聴した。しかし、この問題の論議は低調で、市側の答弁も進展がなく「反対署名した九万六千人余りの声をどう思っているのか」と、不満を募らせていた。
 この日の審議では、山崎広太郎市長が「市議会の対応をみながら今後研究していきたい」と従来の発言を繰り返し、総務企画局の渡部晶局長も「望むべき施設ではない」と述べるにとどまった。国が馬券売り場設置を認める根拠とした「地元合意」という五小学校区の自治連合会長の同意について、地元住民が「同意してない」などと反発している点についても市民局は「自治会内部の問題」と判断を避けた。
 一方、市議会も第一委員会が十八日、反対請願七件すべてを継続審議にして、事実上“棚上げ”。馬券売り場は今春にも建設着工が予想されており、傍聴していた「子どもの教育環境を守る会」の光安美穂代表は「反対署名した九万六千人の声はどこにいったのか。議会も市も責任逃ればかり。議論がなく、進展もない」と、煮えきらない両者の態度を厳しく批判した。



福岡ドーム馬券場問題

福岡県/「市長も計画反対を」 地元住民らが求める (2002/03/16付 朝刊 )
 福岡ドーム(福岡市中央区地行浜)への場外馬券売り場設置問題で、反対運動をしている団体と地元住民らが十五日、山崎広太郎市長と会い、市長として計画反対の意思表明などを求めた。山崎市長は「好ましくない施設ということはいろいろな形で福岡ドーム側などに伝えている。(反対請願を審査している)議会の動きをみながら対応していきたい」と、従来の市側の見解を繰り返した。
 この日訪れた団体は、ドーム周辺の小、中学校のPTAなど十六団体で組織する「福岡ドーム周辺の教育環境を守る福岡市小・中・高PTA等連絡協議会」(羽田野節夫代表)。地元住民らは約三千四百人分の署名を山崎市長に手渡した。



福岡ドーム馬券場問題

福岡県/ドーム周辺住民 建設反対を請願 市議会に提出 (2002/03/08付 朝刊 )
 福岡市中央区地行浜にある福岡ドーム横に場外馬券売り場建設が計画されている問題で、地元町内会と周辺のPTA関係者らによる団体などが七日、計画に反対し、同市議会が市執行部に反対表明するよう指導などを求めた請願書三件を提出した。
 請願者は地行浜一丁目町内会(岩下彰郎会長)と、ドーム周辺の小、中、高校PTAなど十六団体で組織する「福岡ドーム周辺の教育環境を守る福岡市小、中、高、PTA等連絡協議会」(羽田野節夫会長)の二団体で、教育環境が崩れるなどと指摘。さらに、百道浜校区の住民有志らは、三千四百八人の署名を添えている。



福岡ドーム馬券場問題

福岡県/父母教師会が反対の陳情書 福教大付属小、中 (2002/03/05付 朝刊 )
 福岡ドーム(福岡市中央区地行浜)横の場外馬券売り場建設計画問題で、ドームから約八百メートル離れた同区西公園にある福岡教育大付属福岡小、中学校それぞれの父母教師会は四日、建設反対の陳情書を山崎広太郎市長と稲員大三郎議長の双方にそれぞれ約千七百人分の署名を添えて提出した。
 山崎市長あての陳情書では、計画通りに建設されれば「安心して生徒(児童)を通学させることすらできません」と指摘。場外馬券売り場計画を共同で進める佐賀県競馬組合、熊本県の荒尾競馬組合、岩手県競馬組合の三者に計画中止を指導するよう福岡市に求めている。  また、稲員議長には、建設計画を承認した農林水産省などに対し、市議会として計画反対の意見書を提出することなどを求めている。



福岡ドーム馬券場問題

福岡県/「ドーム馬券場に反対」 住民団体 シンポやデモ行進
 市場なお厳しい評価(2002/02/10付 朝刊)

 福岡市中央区地行浜の福岡ドーム横に、岩手県競馬組合と佐賀県競馬組合、荒尾競馬組合(熊本県)の三組合が合同で計画している場外馬券売り場の設置に反対する地元住民団体が九日、福岡ドーム近くの当仁中体育館でシンポジウムを開いた。
 「福岡ドームにゃ馬券売り場は、いらんばい」と題したシンポジウムは、反対運動を展開する団体や一部の地元町内会など七団体で組織する「福岡ドームの馬券売り場に反対する連絡会」が主催。同中学校区青少年健全育成協議会役員ら地元団体の役員四人がパネル討論し、約三百六十人が参加した。
 パネリストらは近くの文教施設への影響を懸念し、施設設置反対を強調。「教育、医療環境をないがしろにした計画で、地域の環境とは相いれない」「地元住民の意見を無視した手続きは問題」などとした宣言を決議し、参加者は福岡ドームまで建設反対を訴えながらデモ行進した。



福岡ドーム馬券場問題

ドーム内馬券場 福岡市「望まず」 (2002/01/25付 夕刊)
 福岡市は二十五日、同市中央区地行浜の福岡ドーム内に計画されている場外馬券売り場について、「周辺には教育関連施設も多く、市として望む施設ではない」と設置は好ましくないとの認識を同市議会常任委員会で表明した。
 しかし、施設設置はすでに国が承認済みで、市側は「承認の手続きに関与しておらず、計画を取りやめさせる法的立場にない」とした。市議会には設置に反対する地元住民二団体と福岡市PTA協議会がそれぞれ請願を提出している。
 場外馬券売り場は、佐賀県競馬組合、荒尾競馬組合(熊本県)、岩手県競馬組合が合同で計画。市側は今後の対応について「地域住民から反対の声が出ていることを重く受けとめ、国や施設主催者に住民への説明の徹底と慎重な対応を求める」と述べるにとどまった。