見どころと順路図

 博多祇園山笠は九日から、七流(ながれ)の男たちがまちを駆け、十五日のフィナーレ「追い山」に向け、祭りムードが高まっていく。十日に舁(か)き山が始動する「流舁き」の後、十二日は「追い山ならし」。福博の知名士が台上がりする「集団山見せ」は十三日に行われる。今後の山笠行事と見どころを紹介する。

 ●これからの行事

 【9日・お汐井取り】七流の舁き手たち約五千人が箱崎浜(福岡市東区)まで、身を清める海砂「お汐井(しおい)」を取りに走る。午後六時ごろから七流が次々にやってくる箱崎浜が見物に最適。
 【10日・流舁き】この日から、七流の舁き山が動き出す。勢い水を浴びて、流区域の各町を舁き回る。七流は午後四時から六時の間にそれぞれ出発し、一時間ほど山笠を舁く。同市博多部の道筋を東西に歩けば、いくつかの舁き山が見られる。
 【11日・朝山】七流の舁き山が午前五時から六時の間にそれぞれ出発し、流区域を舁き回る。「祝儀山」と呼ばれ、町の長老や山笠の功労者たちが台上がりする。千代、大黒、東、中洲の四流は同日午後から、他の流区域を舁く「他流舁き」も行う。
 【12日・追い山ならし】「追い山」の予行を兼ねた神事。「追い山」とほぼ同じ順路を山が走る。午後三時五十九分、一番山笠が櫛田神社の境内を回って「櫛田入り」。五分刻みで、七番山笠までの舁き山と上川端通の「走る飾り山笠」が続く。七流は博多区奈良屋町まで約四キロの順路で、速さを競う。見どころも「追い山」と同様で、本番さながらの迫力。
 【13日・集団山見せ】舁き山がこの日だけ、同市博多部から福岡部へ入る。午後三時半、一番山笠が博多区の呉服町交差点をスタート。二番山笠から後も五分おきに出発して、明治通りを中央区天神の市役所まで走る。台上がりは福博の知名士二十八人。明治通り沿いで見物できる。帰路に「櫛田入り」をする流もあり、櫛田神社で「追い山気分」も味わえる。
 【14日・流舁き】千代、東流以外の五流が流区域を舁く。コースや出発時間は十日とほぼ同じ。
 【15日・追い山】博多山笠の最大の高潮を見せる神事。午前四時五十九分、大太鼓の合図で、一番山笠が「櫛田入り」。他の六流も、五分おきに櫛田入りして博多区須崎町の「回り止め」まで、約五キロの順路を三十分ほどで駆け抜ける。

 ●追い山見物にお薦めの場所

  1. 東長寺清道→舁き山が勢いよく清道を回り、台上がりが住職に一礼する姿が見られる。
  2. 旧東町・西町筋→道幅の狭い縦筋を、舁き山が一気に駆ける。目の前を通る山笠は迫力十分。
  3. 大博通り→道幅が広く、速度感に欠けるが、混雑なく見物できる。
  4. 回り止め→五キロの道程を駆けてきた舁き山が、終着点に至る直線道路で猛然と駆け込む。


 ●追い山見物のための交通機関案内

 博多祇園山笠は十五日、最大の見せ場「追い山」が午前四時五十九分、櫛田神社(博多区上川端町)の境内に入る「櫛田入り」で始まる。これに合わせ、福岡市営地下鉄はJR筑肥線乗り入れを合わせ、午前三時―同五時台に計八本の臨時列車を用意。西鉄も宮地岳、大牟田両線を各一本、バス三本を増便する。最寄り駅は地下鉄が中洲川端、祇園、呉服町。バスは祇園町か土居町。各運行時間は次の通り。カッコ内は終点。
【地下鉄、JR】
姪浜発=午前三時五十分、呉服町着=同四時六分(貝塚)▽同四時二分、祇園着=同十九分(福岡空港)▽同四時十五分、祇園着=同三十二分(同)。筑前前原発=同四時四分、祇園着=同四十分(博多)。貝塚発=同四時二十二分、中洲川端着=同三十二分(姪浜)。福岡空港発=同四時三十分、中洲川端着=同三十九分(同)▽同五時五十一分、中洲川端着=同六時(同)。博多発=同四時四十六分、中洲川端着=同四十九分(筑前前原)。
【西鉄宮地岳線】
津屋崎発=午前三時三十五分、貝塚着=同四時十四分。
【西鉄大牟田線】
花畑発普通=午前三時二十六分、西鉄福岡着=同四時二十三分。
【西鉄バス】
姪浜発(1)番(西新パレス前、西公園、天神・福岡銀行本店前など経由)=午前三時五十二分、祇園町着=同四時二十五分(博多駅)。九大前発(10)番(警察本部前、千代町など経由)=同四時十五分、祇園町着=同二十六分(博多駅前)。西新パレス前発(20)番(六本松、薬院駅前、天神・大和証券前など経由)=同四時五分、土居町着=同三十分(吉塚営業所)

表紙に戻る最強の山笠ページに行く西日本新聞ホームへ戻る◆