|
本紙の西日本読者文芸の俳句選者である森さんの俳句と、スペイン在住の画家である堀越さんの抽象画が出合い、刺激的に響き合う本だ。
堀越さんは、森さんの長男潮さんの画学生時代からの友人。その縁から森さんの句集がスペインに届いた。堀越さんはこう書いている。「僕は目を見開く思いだった。小さな一行の中に、大きな空間がぽっかりと口を開けていたのだ」
そうした感動がこの句画集に結実した。取り上げられている四十五句は、堀越さんが選んだものだが、いずれも森さんの“愛着の句”ばかり。そして森さんも堀越さんの作品を「句の時空を越えるような美しい見事な画」と書く。
冒頭の「亀鳴くといへるこころをのぞきゐる」をはじめ、森さんの自筆の句も入っている。
三八〇〇円。架空社=東京都練馬区、03(3929)1891=刊。
なお、原画展(「堀越千秋展―見て忘る」)が三十日まで、福岡市中央区赤坂三ノ九ノ二八、画廊香月で開かれている(二十四日は休み)。
|