■岩田屋本館 あす閉館 天神のシンボル 第2の人生は? 都築学園沈黙守る 再出発なお時間
専門学校、診療所…うわさ先行
22日限りで閉館する岩田屋本館 =福岡市天神
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二十二日に閉館する岩田屋本館の“第二の人生”がなかなか決まらない。学校法人の都築学園(福岡市)グループが購入予定だが、建物の引き渡しを受けるのは半年後の八月。同学園は「それまでは岩田屋の持ち物」として利用策の明言を避けている。ただ、天神周辺では「クリニックを併設した医療系専門学校になるのでは」とのうわさもささやかれ、三月二日に開業する新店同様、注目の的だ。周辺商業施設の集客にも影響するだけに、関係者は気をもんでいる。
都築学園側は「天神の一等地。地域に喜ばれることができないか、慎重に検討している」と跡地利用に意欲を見せる。しかし、福岡(天神)駅で岩田屋本館と接する西日本鉄道幹部は「本館の使い方によって隣接部の店づくりも変わってくるが、手の打ちようがない」と困惑する。
流通業界関係者の間では「高齢者向けの診療所ができるらしい」「商業向きの立地。いくらなんでも全館が学校や病院にはならないのでは」など、期待交じりのうわさや憶測も飛び交う。相手が畑違いの学校法人とあって、都築泰寿・同学園総長の胸の内を測りかねているのが実情だ。
一九三六年の創業時から天神の発展をリードしてきた岩田屋本館の売却が決まったのは九九年八月。価格は百二十五億円、引き渡しは五年後の今年八月末とされた。同学園は“手付金”として約一割を支払っており、引き渡しと同時に残金を払う。
同学園は医療福祉系の教育に力を入れており、先行取得した岩田屋本館横の旧新館を、大手カジュアル衣料チェーンなどの出店希望を断ってリハビリ専門学校などに利用。「将来、学生の実習施設も必要になる」(関係者)といい、本館も商業施設ではなく、学校関連施設としての活用が検討されているとみられる。
ただ、本館は築後六十七年が経過。転用には大規模な工事が必要で、学園が正式取得しても、すぐには使えそうにない。再出発には時間がかかりそうだ。
【2004.02.21付 朝刊】
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