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人工島ケヤキ・庭石問題の経緯 人工島の概要 ←INDEX

20030403付 朝刊
◎福岡県/ケヤキ告発 混とん「政治とカネ」 問題の経緯振り返る
 福岡市の第三セクター「博多港開発」の高額ケヤキ・庭石購入問題は二日、市が幹部OB二人を告発する事態に発展した。「不必要」なケヤキ購入で会社に損害を与えたとされる前社長の志岐真一氏(65)と同社元常務の大庭樹氏(64)。さらに関係会社が取引に介在し、転売益を得た元市議の西田藤二氏(51)も絡んだ「政治とカネ」の疑惑の経緯を振り返った。
 ▼発覚・追及・関心
 疑惑の発覚は、昨年十月二十一日。博多港開発がケヤキ六百本を約六億二千万円で、庭石一万トンを約三億六千万円で購入していた問題を共産党が市議会で追及した。
 「政治家の関与」の情報もあったが、市民的関心は「一本百万円のケヤキの値段は妥当なのか?」。だが、博多港開発は十二月、市に提出した調査報告書で専門家の鑑定結果から「価格は妥当」と言い放った。
 ▼介在・解任・招致
 疑惑への関心度が爆発的に高まったのは、西田氏の関連会社が取引に介在していたことが判明した今年一月。四億円もの転売益の一部が、西田氏の政治資金に流れたとの疑惑も浮上し、山崎広太郎市長は十四日、志岐氏「解任」を発表した。
 二月十三日には市議会が特別委に西田氏、志岐氏ら四人を参考人招致。西田氏は関係会社の取引関与は認めたが「私は関与していない」と証言。市議会は「真相解明は不十分」として権限の強い百条委設置を決めた。
 ▼偽証・告発・断念
 二月二十四日の百条委で西田氏は関連会社の経営について「私はほとんどノータッチ」。だが、この証言が「偽証」だったとして、市議会は三月二十日、西田氏を刑事告発することになる。三月三日には市民団体が志岐氏を商法の特別背任容疑で告発した。
 同十四日の百条委で西田氏は市議選不出馬を表明。強い批判を浴びながらもこだわりをみせていただけに議席や傍聴席をどよめかせた。
 ▼飲食・報酬・司法
 二十四日発表された市監査委員の中間報告で、博多港開発が西田氏との会合で飲食費などを支出していたことが発覚。二十八日には市行政監察班も調査結果を発表し、九五年に港湾局が博多港開発にケヤキ購入を依頼した文書に、当時の志岐総務局長管理下の市長公印が押されていたことを明らかにした。
 そして四月二日、市は志岐、大庭両氏を県警に告発。ついに、真相究明は司法に委ねられることになった。

 ●「またか」「ずさん」暴走三セク怒りの市民
 博多港開発のケヤキ・庭石問題は二日、市OBの告発に至ったが、税金を食い物にするような三セクの“暴走”に市民の怒りの声も強まった。
 城南区の無職男性(75)は「告発は当然。むしろ遅すぎる。宮崎県のシーガイアもそうだが、三セクの経営意識のずさんさに問題があるのでは」と指摘。東区の会社員女性(29)も「人工島へ行ったとき収支を考えていないと思った。開発行政への不信は消えない」という。
 博多区の主婦(38)は「政官業の癒着が問題になるたびに思うが、当事者たちが反省したようには見えない。県警は徹底的に捜査してほしい」と注文。早良区の主婦(50)は「いつも公共工事で起こる議員や市職員らの癒着と同じ構造。またか、という感じ」と話した。

 ●人工島ケヤキ・庭石問題の経緯
1992 秋  宮崎県高千穂営林署長が福岡市を訪問、志岐真一港湾局長らにケヤキ購入をセールス
 93・ 1  高千穂営林署長が志岐局長にケヤキ購入依頼文を発送
  1週間後  志岐局長名で博多港開発に購入依頼文
 93ごろ   西田藤二市議が博多港開発に購入を働きかけ。同社側は断る
   ・ 7  市が人工島の埋め立て免許出願
 94・ 7  人工島建設着工
 95・ 8  市が桑原敬一市長名で香椎パークポートと人工島での大規模緑地計画のため、博多港開発にケヤキ確保を依頼
   ・ 9  市と博多港開発がケヤキ買い戻しの覚書締結
   ・10  博多港開発がケヤキ200本を林野庁外郭団体から2億600万円で購入
 97     市が香椎パークポートの緑化計画を変更
 99・ 8  博多港開発がケヤキ300本を宮崎市の業者から3億1500万円で購入
2000・5  博多港開発が庭石1万トンを古賀市の業者から3億5910万円で購入
 01年    博多港開発が人工島にケヤキ12本を試験植樹。3本が枯死
   ・11  一部銀行団が博多港開発への新規融資を停止。市が緊急融資や増資などの新事業計画策定へ
   ・12  博多港開発がケヤキ100本を99年と同じ業者から9975万円で購入
 02年    博多港開発が54本のケヤキを人工島内に植樹
   ・10  人工島内の道路が供用開始。市議会で共産党がケヤキ・庭石疑惑を取り上げる
   ・12  ケヤキ、庭石の購入経緯について市と博多港開発が市議会に調査報告書を提出
 03年1月
   ・14日 山崎広太郎市長が志岐真一・博多港開発社長の事実上の「解任」を発表
   ・15日 志岐社長が取締役会で辞意表明
   ・17日 市議会で特別委設置が固まる
   ・31日 志岐氏が社長を退任。市監査委員が初会合。西田元市議からも事情聴取することを決める
   2月
   ・ 6日 西田元市議、志岐氏ら参考人4人の出席が決まる
   ・13日 市議会特別委で証言した西田氏は関連会社の取引関与は認めたが「私(自身)は関与していない」。議会側は百条委員会の設置を決定
   ・20日 山崎市長が志岐氏の後任社長に就任
   ・24日 市議会百条委で西田氏は関係会社の経営について「私はほとんどノータッチ」と“虚偽”証言
   3月
   ・ 3日 市民団体が志岐氏について商法の特別背任容疑で地検に告発状を提出
   ・14日 2度目の証人喚問。西田氏は4月の市議選への出馬断念を表明。市議会は地方自治法違反(偽証など)容疑で刑事告発することを決めた
   ・20日 市議会が西田氏と関係会社の3社長、志岐氏の計5人を県警に告発
   ・24日 市監査委員が中間報告。博多港開発が西田氏との会合で飲食費などを支出していたことも発覚
   ・28日 市行政監察班の調査で、1995年に港湾局が博多港開発にケヤキ購入を依頼した文書に管轄外の総務局管理の市長公印が押印されていたことが発覚。当時は志岐総務局長
     4月
   ・ 2日 市は商法の特別背任容疑で志岐氏、大庭樹氏を県警に告発


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