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| ケツァルコアトルスの復元骨格(奥は復元模型) |
中生代白亜紀、いわゆる恐竜時代の空を見上げると、そこには巨大な翼竜が飛んでいた。
名前はケツァルコアトルス。翼を持つヘビの形をしたメキシコのアステカ文明の神「ケツァルコアトル」から、名付けられた。翼を開げた長さは約10メートル、史上最大の飛行生物である。現在最も大きなワタリアホウドリでも翼の開長は3.5メートルしかない。
最初の翼竜は三畳紀後期、およそ2億2000万年前に現れた。ほぼ同じ時代に現れた恐竜と共通の祖先を持つ。翼竜は空へ、恐竜は地上で進化し、およそ1億5000万年の間、それぞれ空と地上を支配したが、白亜紀末に絶滅した。初期の翼竜はハトほどの大きさで、短い頭と長い尻尾(しっぽ)を持つものが多く、より進化した翼竜では尻尾が短くなり、頭は長くなっていった。
当博物館で開催中の開館五周年記念特別展「世界最大の翼竜展」のために、ケツァルコアトルスのレプリカを作製した。最新の研究に基づき、後ろ足の曲げ方や足の向きなどが修正された。
最新の研究成果に基づくケツァルコアトルスの復元骨格は、これが初めてである。会場では翼と皮膚をつけた実物大の生体復元モデルとともに展示している。
翼の開長約10メートル、頭は二メートル以上。翼竜展は9月2日まで。史上最大の飛行生物をぜひ、この機会にご覧下さい。
=おわり
(籔本美孝学芸員)