十一日投開票の参院選大分選挙区(改選数一)で、民主新人の足立信也氏(47)=社民推薦=が、自民現職の仲道俊哉氏(74)=公明推薦=と共産新人の小野勝氏(61)、無所属新人の荒木国夫氏(59)の三人を破り、初当選を果たした。民主党は一九九八年の結党以来、県内で初めて参院の議席を獲得。再選を阻まれた自民党は、三年ぶりに大分選挙区での二議席独占が崩れた。
選挙戦は、小泉内閣の構造改革路線の“中間決算”と位置づけられ、民主の岡田克也代表、小沢一郎前代表代行、自民からは小泉純一郎首相、安倍晋三幹事長ら幹部クラスが続々と来県。両党が重点区と位置づける全国注視の選挙となった。
足立氏は大分舞鶴高の同級生で衆院議員の吉良州司氏の後押しを受けて立候補。「無名」ながら医師としての信頼感、清新なイメージで有権者に受け入れられた。吉良氏の選挙では一時足並みが乱れた民主―社民の野党共闘、労組支援もスムーズに稼働。とりわけ年金問題などでの“小泉離れ”は絶大な効果を生み、終始優位に立った。
仲道氏は、企業、団体を軸に組織戦を展開。選挙戦前から「再選し任期を終えれば八十歳」という高齢批判が党内外でくすぶり続けた。地味なイメージと「地元に冷たい」といった評もつきまとい、系列地方議員らの動きは鈍く、足立氏の勢いを止められなかった。
小野氏は「護憲」を打ち出し、荒木氏は「大分の再生」を訴えたが、及ばなかった。
【20040712朝刊】