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■加害女児目合わさず 面会、うなずくだけ 父「朝晩拝むんだよ」 母 言葉なく鳴咽続け
長崎県佐世保市の小六女児(11)による同級生殺害事件で、加害女児の両親が四日、長崎市橋口町の長崎少年鑑別所で女児に面会した。女児はほとんど話さず、うなずく程度で、両親を直視することはなかったという。面会に立ち会った付添人の山元昭則弁護士は「親にどう接していいか分からず、黙り込むしかないという表情だった」と語った。
面会後、報道陣の質問に答えた山元弁護士によると、面会時間は約三十分間。父親は事件当日を含み三回目、母親は初の面会だった。親子は約一メートル離れていすに座って向かい合った。女児は両親の姿を見ると、驚いてこわばった表情になったという。 「ちゃんと食べているか」「眠れるか」。父親が声をかけても、女児はうなずくか、「うん」と答えるだけ。左右を見たり、うつむいたりで、両親を見つめることはなかった。母親は終始嗚咽(おえつ)を漏らしながらハンカチを顔に当てていた。娘と会話できる状態ではなく、別れ際に「また来るからね」と言うのがやっと。 父親は最後に「(被害者が)天国に行けるように、朝晩拝むんだよ。お父さんたちもしているから」と言うと、女児は黙ってうなずいた。 山元弁護士は女児の家庭環境について「母親とは普通の親子関係。父親は娘とよく会話し、学校での様子や娘の考え方も説明できる。子育てを母親任せにしていない」と話した。両親が知る娘は「元気で明るい子」。被害者のことは仲の良い友人として知っていた。 しかし、事件の前兆には「(事件の二日前の)運動会の日も普通に過ごしていた。前兆には全く気付かなかった」と話し、「共働きなので、娘と接する機会が足りなかったのか」「どうしてこんなことに…」と嘆いていたという。 ●冥福を祈り選手黙とう 長崎高校総体 小六女児による同級生殺害事件が起きた長崎県佐世保市で四日、第五十六回長崎県高校総体の開会式があり、選手ら約四千五百人が被害者の御手洗怜美(さとみ)さん(12)の冥福を祈り黙とうをささげた。 会場の同市総合グラウンドで、司会者の呼びかけに応じて、選手団とスタンドの関係者らが約三十秒間黙とう。立石暁(さとる)県教育長は「亡くなられた児童の冥福を祈る」と述べ、金子原二郎知事は「昨年に続き大きな事件が起こったが明るい長崎を築くよう努力しましょう」と呼びかけた。 ●家裁佐世保が本格調査開始 長崎県佐世保市の同級生殺害事件で、長崎家裁佐世保支部の調査官は四日、加害女児(11)が観護措置で収容されている長崎市の長崎少年鑑別所を訪れ、女児に初めて面会、本格的な調査を開始した。 成育歴、趣味、思考、思い出など性格や非行の背景を浮き彫りにするための調査が行われるとみられる。 十四歳未満の場合、観護措置は最長四週間(二十九日まで)。この間に審判開始か不開始かを決め、審判を開く場合は施設送致などの保護処分などを決める。精神鑑定を行うための鑑定留置に切り替える場合は、観護措置期間に算入しないため処遇決定は延期される。 同日、女児に面会した付添人の山元昭則弁護士は「性格や成育歴、思考パターン、事件に至る経緯などについて専門家の意見を聞くことがあってもいいが、言葉の理解能力は十分なので、通常の精神鑑定が必要とは思わない」との見解を示した。 [2004/06/05 朝刊] |
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