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■福岡沖地震 玄界島民が一時帰島 「離れた時よりひどい」 ほか
●福岡沖地震 玄界島民が一時帰島 「離れた時よりひどい」 自宅には入れず 対面わずか10分 無念かみしめ
福岡沖地震で大きな被害を受けた玄界島の住民の一時帰島が一日、始まった。島での余震が収束してきたきたことから、避難生活を送る島民の念願がようやく実現。家の損壊が激しい世帯の代表約六十人が島に入り、変わり果てた自宅と対面した。「島を離れたときよりひどくなっている」「家族になんて報告したら…」。島民たちは肩を落とし、涙をぬぐう人も少なくなかった。 朝、不安な表情で玄界島行きの船に乗り込んだ島民たち。島の地図を見つめ、自宅の無事を祈るように手を合わせ続けた。細江裕子さん(55)は「一歩でも家に近づきたい」。島に着くと、順番に市職員や自衛隊員、島の役員らの同伴で自宅に向かった。 自宅前にいられる時間はわずか十分間で、屋内には入れない。久島隆さん(73)は「年金の証書と位牌(いはい)だけでも取り出したかった」。避難時より、自宅裏手の崩壊がひどくなっていたという。 ペットの猫「グレー」を置いたまま避難した久保田徳政さん(51)は、家族から託されたエサを持参したが、グレーはいなかった。「憶病な猫だったし、ちゃんと生きているのか…。避難所の家族に報告のしようがない」と心配する。島に残り復旧作業を続けている自衛隊員にエサを庭に置いてもらうよう託した。 穏やかな日差しの下、島民たちは肩を落として次々と港に戻ってきた。待機場所の公民館の掲示板には、三月二十二日に予定されていた女性講座の案内が張られたまま。「あの日」から島の時間が止まっていることを告げていた。 「来なければよかった」と平田弥栄子さん(63)は淡々と語った。崩壊していく自宅を何もできずに見るのがつらかった。「とにかく早くここに帰り、以前のような生活をしたい」。そう言い残して、島を後にした。 × × ●「猿舞」や大ジャンプで励ます 3代目次郎が避難所慰問
三井グリーンランド(熊本県荒尾市)で開催中の「こども博」に出演している猿回しの村崎太郎さん(43)とコンビを組む猿の「三代目次郎」が一日、福岡沖地震で避難生活を続ける人々を励まそうと、福岡市中央区の九電記念体育館を訪れた=写真。 三代目次郎は、猿面(素顔)と般若の面をつけて一匹二役をこなす「猿舞」や、得意の大ジャンプなどの演技で避難所生活を送る人たちを沸かせていた。また、三代目次郎との握手会があり、握手をした子どもたちは「やわらかくてきもちいい」などと喜んでいた。 × × ●住宅2棟の避難勧告解除 博多区呉服町 福岡沖地震で福岡市は一日、倒壊の恐れがあるとして、同市博多区呉服町の住宅二棟(二世帯四人)に出していた避難勧告を解除した。住宅の一部解体撤去で、危険はなくなったと判断した。引き続き避難勧告が出ているのは、東区香住ケ丘二丁目(九世帯十二人、がけ崩れの恐れ)、西区西浦(八世帯二十四人、がけ崩れの恐れ)の二カ所。
[2005/04/02]
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