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福岡沖地震

マンション地震に備え 住人が教訓、体験本 福岡のNPO 20日に発行

福岡沖地震を教訓にまとめた「マンション地震対策マニュアル」

 ●玄関開けるバール必要 安否確認に居住者名簿 水槽で家電品ショート

 福岡都市圏などのマンション管理組合で組織する特定非営利活動法人(NPO法人)「福岡マンション管理組合連合会」(福岡市中央区、杉本典夫理事長)は、昨年三月の福岡沖地震を教訓にした「マンション地震対策マニュアル」をまとめた。同会に寄せられた相談や体験談を元にした実践的な内容で、「マンションに徹底的にこだわった地震防災マニュアルは全国でも珍しい」(同会)という。福岡沖地震からちょうど一年となる二十日に発行する。

 福岡沖地震では、福岡市などで壁や床が崩れたり、ドアが開かなくなるなどのマンション被害が続出した。築年数が浅い物件の被害が多く、「欠陥工事では」という住人の不信や、補修に伴う多額の負担が問題化。同会には、三百五十件以上の相談が寄せられた。

 マニュアルはこうした相談を踏まえ、実際に住人が直面した問題への対処法をまとめた。「地震が残した課題」「地震への備え」「マンションと地震保険」など全八章で、平常時の準備や心掛けから地震時の人命救助法、復旧に向けた資金調達の方法まで順を追った構成になっている。

 「地震への備え」の章では、壁がゆがんで玄関ドアの開かない被害が多発した教訓から、常備すべき防災グッズとして、バールや油圧ジャッキなどを列挙した。住人の安否確認をスムーズにするため、居住者名簿の整備方法も解説した。

 花瓶や水槽の水で電気器具がショートする恐れのあることや、ベランダの避難はしごには安定性の悪いものがあることなど、身の回りの細かい危険にまで注意を喚起した。注意事項を住人に知らせる張り紙の事例や、各戸の被害を把握するためのアンケートのひな型など、コピーすればそのまま使えるページもある。

 また、住人の手記をふんだんに掲載。エレベーターに閉じ込められた失敗談や、地震保険に割安で加入できた体験、復旧までの歩みをつづった記録などを生々しく読むことができる。

 杉本理事長は「明日地震に襲われてもすぐに役立つ内容にした。教訓を受け継いでもらえれば」と話している。A4判、九十九ページ。千五百円。問い合わせは同会・092(752)1555。

[2006/03/18]

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