野田さんは昨秋から、玄界島と対岸(福岡市中央区)にある仮設住宅を訪ね、「早く島に帰りたい」「玄界島が好き」と小学生が語る島への思いを歌にした。
震災から1年たった今年3月20日、玄界島のステージで「僕のふるさと玄界島」を披露。それを機に「島で歌い継ぎたい」と、島民からCD制作を求める声が高まり、5月ごろから準備を始めた。音楽仲間の協力でトロンボーンやバイオリンを録音し、野田さんを支援する企業から資金を集めて完成にこぎつけた。
野田さんは夏祭りで再びコンサートを開き、島の子どもと一緒に「帰ろうあの島へ/僕のふるさと玄界島へ」と歌声を上げた。歌の合間には、集まった島民にCD300枚を手渡した。歌に聞き入っていた漁師寺田龍二さん(33)は「本当にありがたい。復興の弾みになる」と感謝していた。
「何か島の力になりたかった」と野田さん。CDは千枚制作し、残り700枚も玄界島の復興支援に役立てたいという。問い合わせはNODA倶楽部=0942(64)5791。
[2006年8月16日付 朝刊]