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木村建設 一代で築いた栄華崩壊 関係者「安く、早くばかり」
全国に生中継された証人喚問。一代で年商百二十七億円の木村建設を築き上げた木村盛好社長(73)は、やつれた表情で「まったく知りませんでした」と繰り返した。九州有数の売り上げを誇った栄華は一瞬で崩れ去り、無人の本社や社長宅に二十日、家宅捜索の捜査員が入った。
木村社長は現場監督を経て、一九六三年に前身の「木村鉄骨工業」を創業。部下や周囲からは「おやじ」と慕われたという。 自己破産の申請に伴い解雇された従業員の一人は「昔かたぎで仕事にプライドを持っていた。絶対に偽装をするような人ではない。いや、そう思いたい」とつぶやいた。 十一月二十一日に一回目の不渡りを出し、以降は熊本県八代市の本社や社長宅に人けはなくなった。役員の多くもマスコミや債権者の目を逃れ、自宅に戻っていない。 大手より短い工期と低価格で右肩上がりに伸ばした業績。しかし下請け業者は「安く、早くばかりで質を問わない体質だった」と言う。 「建設業は信用と信頼を売るものだ」。出版された書物で社長がそう話した会社は、既に取り返しがつかなくなるほど耐震強度が弱いマンションやホテルを造り続けていた。そして、マンション住民ら多くの被害者に計り知れない苦悩をもたらし、誰も責任を取らないまま消えてなくなろうとしている。 [2005/12/20]
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