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木村社長 「意匠図送れ」と指示 黒崎のホテル 姉歯氏への変更意図?
北九州市内のホテル建設をめぐり、木村建設(熊本県八代市)の木村盛好社長が子会社の平成設計(東京都千代田区)の担当者に対し、「構造計算書を作成するための意匠図を送れ」と指示していたことが十四日、関係者の証言で分かった。構造計算書は既に民間検査機関に提出されていたが、その後、建築主に無断で姉歯秀次元一級建築士の計算書に差し替えられた。
木村社長は普段から姉歯氏の構造設計を高く評価していたといい、「姉歯氏と(木村建設)の関係はあまり知らない」とした国会証言と異なる実態も判明した。元平成設計幹部らによると、同社は二〇〇四年六月、広島市の設計会社塩見に北九州市内のビジネスホテル「アルクイン黒崎」(十一階建て)の構造設計を発注。七月中旬、民間検査機関日本ERI(東京都港区)に構造計算書を提出した。 木村建設はその後会議を開催。「塩見では鉄筋量が多い。姉歯氏なら一平方メートル当たり約七十キロでできる」などと計算書の差し替えを話し合った。 木村社長は会議に出席しなかったが、数日後、平成設計担当者に直接電話。ホテル外観などを描いた意匠図を木村建設の篠塚明東京支店長(当時)に送るよう指示したという。 篠塚氏が姉歯氏の窓口的存在だったことは当時、両社内で広く知られていた。元平成幹部は「木村社長が構造計算書を姉歯氏のものに差し替えようとしていると思った」と話している。 木村社長は姉歯氏が構造計算したホテルの例を挙げ、「十四階建てぐらいなら鉄筋コンクリート造りでいける」と周囲に話し、少量の鉄筋で済む設計を評価していた。 木村建設社内では建築士ごとに鉄筋量を比較した積算対比表が出回っており、幹部は目を通していたという。 同社の代理人弁護士によると、木村社長は構造計算書を姉歯氏のものと差し替えるよう指示したという疑惑について、「事実と違う」と否定していたという。
[2006/01/14]
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