偽造された構造計算書を基に強度不足の建物が施工、販売され「住まいの信頼」を根幹から揺るがした事件は、設計、施工、確認検査にかかわった関係者の逮捕で、大きなヤマ場を迎える。
合同捜査本部は今後、事件の発端となった建築基準法違反容疑を立件し、ヒューザー(東京都大田区、破産)、総合経営研究所(同千代田区)、木村建設の三者の詐欺容疑での刑事責任追及に全力を挙げる。
ほかに逮捕するのは、木村建設の元東京支店長篠塚明容疑者(45)ら元役員三人と、姉歯容疑者から名義を借りた建築デザイナー(46)、イーホームズの架空増資に関与した元同社監査役の司法書士(66)の計五人。
調べでは、建築デザイナーは設計依頼を受けたマンションなど十四棟を無資格で設計し、姉歯容疑者の名義で建築確認を申請した疑い。姉歯容疑者も見返りの現金を受け取った疑いがある。
木村容疑者らは二〇〇五年三月、特定建設業の許可を更新する際に黒字に粉飾した〇四年六月期の財務諸表を提出した疑い。工費を少なく見積もる手口で、約二億五千万円の経常利益があるように見せ掛けていた。
藤田容疑者らは〇一年十月、検査対象を拡大するために二千七百万円を増資したように装って、資本金を約五千万円にして虚偽の登記をした疑い。藤田容疑者は自社のホームページ上で架空増資を否定している。
[2006年4月26日付 朝刊]