西日本新聞
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 護憲、自由、平等など、いわゆる「戦後民主主義」の追求は、先の大戦の猛省から始まり、多くの犠牲を払いながら、いくつもの成果を生んだ。一方で、見落とされがちだった視点も指摘され始めた。政治、文化、教育などさまざまな分野で論議されている「戦後的価値観」を追った。
(2005/12/22〜12/31掲載)

1 あの戦争に何を学ぶ
戦犯 「家訓」破って孫が語る
2 書き込み 「異変」の影 募る危機感
3 新たな棘 乗り越えてこその友情
4 自由 言論に「覚悟」はあるか
5 煩悶 逆転無罪と新たな悲劇
6 05年体制 旧来型政治 破壊の先は
7 不登校 平等と競争のはざまで
8 熟年離婚 「第二の幸福」を求めて
9 読者の声 知って、悩んで、考えて





 戦後民主主義の価値観を支えた理念の一つ「人権」。部落解放運動を中心にした「差別からの自由」、容疑者の人権など「権力からの自由」は一定の前進をみた。一方で、糾弾など運動の在り方や言葉・童話狩りなど「行き過ぎ」が反省され、同時に科学の進歩に伴う医療被害者など新たな問題も浮上する。戦後六十年。「人権」はどこにいるのか。
(2005/11/07〜11/16 掲載)

1 復活 差別論争に一石を投じ 
絶版に揺れた童話
2 自縛 放送から消えた子守唄
3 変遷 「破戒」の差別語が問う
4 葛藤 分かってしまった障害
5 苦悩 「不幸な子」って、誰だ
6 焦燥 独り歩きする「診断名」
7 翻弄 家族からも拒絶されて
8 暴走 見えない顔が今も叫ぶ
9 記者ノート 一つ一つ丁寧に悩んで



 戦後六十回目の「八月十五日」が近づいた。太平洋戦争に日本が敗れたその日二十歳だった人は八十歳に、十歳だった人は七十歳になった。戦火、狂気、地獄、屈辱、不戦の誓い。それぞれの体験者のそれぞれの記憶は、「8・15」とともに刻まれているに違いない。あらためて証言を聞く。
(2005/07/19〜08/15掲載)
1 葛根廟事件 川内光雄さん
戦争はもうたくさん
母は頭に銃弾を浴びていました
2 マレー・シンガポール戦線 武田義雄さん
開戦の日、弾に向かって進んだ
3 満蒙開拓青少年義勇軍 宮崎静夫さん
「腰抜け」呼ばわり嫌で手を挙げた
4 宇佐海軍航空隊 賀来準吾さん
「身代わり特攻」どげんも言えん
5 福岡大空襲 川口勝彦さん
遺体は全部黒い色をしていた
6 引き揚げ 佃亮二さん
街頭の人民裁判 日本人処刑された
7 長崎原爆 衛藤禎子さん
「落下傘付き爆弾」第一報叫んだ
8 女子挺身隊 林ツユ子さん
兵隊さんの大きな靴作りよった
9 最後の特攻 寺司勝次郎さん
参謀に周到に筋書きされていた
10 天皇の戦争責任 本島等さん
あの発言は今も変わりません 
11 頓田の森の爆撃 窪山強一さん
かかとに金属片を受けました
12 陸軍特別操縦見習士官制度 船木英示さん
何で僕だけが生き残ったのか
13 満 映 緒方用光さん
憲兵が無言で監視しているのです
14 勤労学徒動員 川野八郎さん
もう「海行かば」は歌わない
15 被爆体験継承 安井幸子さん
「あの日」若者とともに語り継ぐ
16 延岡大空襲 辻久代さん
同僚に化粧を施しひつぎに入れた
17 ブーゲンビル島 寄村文利さん
文集をつくり始めたのが遅すぎた
18 ニューギニア戦線 川合辰雄さん
芝居は死への誘惑を断ち切った
19 集団自決 石橋龍二さん
上等兵は「逃げるな」と自決迫った
20 フィリピン軍事裁判 中島昌平さん
無実の「絞首刑」冗談じゃないよ



 海から戦争がやってきた。守られるべき住民も日米両軍の死闘に巻き込まれ、島はすべてが血に染まった。あれから六十年―。まだ見ぬ「まくとぅ」があった。失われつつある「まくとぅ」があった。今も沖縄戦と向き合う取り組みを、追った。



(2005/06/21〜06/24 掲載)

1 米軍フィルムに救出シーン
「着物の少女は私」
2 60年語らなかった壕の悲劇
「親せきは自爆した」
3 元慰安婦のハルモニは泣いた
「魂が帰ってきたよ」
4 飢え苦しんだ「祖国浄化の戦士」
「より弱い者犠牲に」



 ある人は、その時代を「小春日和のような時代」という。ある人は「昭和のベル・エポック(古き良き時代)」と呼ぶ。「昭和三十年代」。この時代が静かなブームだ。なぜ、平成十七年の今、人々は四十年以上の時空をさかのぼる時代に、ほのかな郷愁をかきたてられるのだろうか?

■プロローグ 「昭和の町」ルポ

(2005/06/06〜06/20掲載)

1 駐留米軍 魚とチョコ交換した日
2 スルメの佃煮 弁当も違った官営炭鉱
3 白黒テレビ 別府の山で電波受けた
4 米づくり 月給取り?さるっもんか
5 青年団 公民館はオアシスばい
6 相互銀行 みんなコツコツためた
7 男尊女卑 先頭を切った女性たち
8 個人商店 棚にはなんでんあった
9 自動車 形あるもの売りたくて
10 がり版 労組員の商品券刷った
11 島の郵便 希望は悪路をたどって
エピローグ 継承 時代の「分水嶺」走った



 国内の炭鉱労組で唯一残っていた三池炭鉱労働組合(三池労組)が十日、解散する。解雇撤回闘争の「三池争議」(一九五九―六〇年)、戦後最悪の労災事故「三川鉱炭じん爆発」(六三年)などの現場となった旧三井三池炭鉱(福岡県大牟田市、熊本県荒尾市)。その労組の足跡は、六十年の節目を迎えた日本のもう一つの戦後史ともいえる。労組の活動は現代社会に何を残したのか。

(2005/04/07〜04/09 掲載)


足跡 闘ううちに強くなり… 団結 時代とともに
犠牲 何度見捨てられようと
変革 掲げた「旗」は色あせず



 二〇〇五年は、戦後六十年の節目にあたる。この六十年、私たちはどう歩み、今、どんな場所に立っているのか。歌手・森進一の人生や歌を軸に考えてみたい。(文中敬称略)

 私たち取材班は、第一弾の「森進一とその時代」に続き、戦後六十年を問うていきたい。それは日本と日本人はどこに向かうのかを探る旅でもある。 (文中敬称略) =第1部おわり

(戦後60年取材班、コラージュ=下川光二、大串誠寿、写真=石川彰保)

■読者の声 失われゆく絆求め

(2005/01/01〜01/14 掲載)

1 流行歌手 世相を映し歌い続け
2 母と子 貧しさゆえに絆は強く
3 集団就職 故郷に送る小さな夢
4 夜の街 都会で涙する女たちへ
5 学生運動 留置場で聞こえた歌は
6 襟裳の春 「日々の暮らし」見つめ
7 異国の地 歌の彼方にみえる故郷
8 新境地 時代に違和感覚えつつ
9 番外編 読者の記憶 流行歌 人生の伴侶
10 ボランティア 「売名」「偽善」受け流し
11 バブル景気 根なし草が花を夢見た
12 嘆きの美学 ファンと歩んだ「戦友」
13 歌職人 時代見つめる「旅」は続く