急転2005衆院選=福岡1区に堀江氏浮上 「想定外」に戦々恐々 民主警戒、自民も困惑
プロ野球参入問題やニッポン放送株買収で各界に衝撃を与えてきたライブドア社長の堀江貴文氏(32)が十六日、衆院福岡1区の自民党公認候補として浮上、福岡政界を揺るがしている。立候補するかは不透明だが、知名度抜群の「有力新人」に各陣営は戦々恐々。歯に衣(きぬ)を着せぬ堀江氏の言動には地元自民党内にも懸念の声があり、「想定外」の事態に戸惑いが広がった。
「本当にホリエモンが出るの?」
同日、民主党の福岡1区前職、松本龍氏の事務所には問い合わせの電話が相次いだ。祖父、父がともに参院議員だった松本氏にとって、同区は固い地盤を誇り、中選挙区時代を含め、過去五回の選挙は圧倒的な強さで当選を重ねてきた。
しかし、若者に人気のある堀江氏が無党派層をわしづかみにすれば安泰とは言い切れない。幸田康之事務所長は「若く、話題性もある。手ごわい相手」と危機感を強める。
また、同党の立候補予定者支援のため長崎県大村市に入った岡田克也代表は「(ニッポン放送株の買収問題で)自民党の多くの人が堀江氏を批判した。堀江氏の考えは民主党に近いはずで、何でもありということだ」と述べ、自民党の候補者選びを批判した。
“ホリエモンショック”は自民党にも広がった。同日、福岡県連幹部に1区支部関係者から「地元のためになるのか」と堀江氏擁立に難色を示す電話が入った。
堀江氏は福岡県八女市出身。“IT業界の風雲児”が地元の細かな要望に耳を傾けてくれるのか。そんな不安の声に幹部は「候補者選定は党本部に一任している。今さらそんなことを言われても…」と戸惑いを隠せない。
福岡市東区の九州大大学院生の女性は「チャレンジ精神に富んだ人」と評価しつつも「これまで権威を否定して支持を得てきたのに、権威の象徴ともいえる自民党から出るのはどうか」と首をかしげた。
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