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▽アビスパ福岡
1982年に静岡県藤枝市で創設された「中央防犯ACMサッカークラブ」が前身。誘致活動を受けて94年に福岡市に本拠地移転。「福岡ブルックス」が誕生した。96年、Jリーグに参戦しチーム名を「アビスパ福岡」に改称。2001年にJ2降格したが、05年にJ2で2位となり、5年ぶりにJ1に復帰した。
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●アビスパ福岡 5年ぶりにJ1復帰
敗北が変えた意識
2005年11月23日、5年ぶりのJ1復帰を決めた。試合終了が告げられた博多の森球技場に雄たけびが響いた。選手、スタッフ、サポーター…。アビスパ福岡にかかわるすべての人の辛抱と苦労が凝縮されていた。
J2降格初年の02年はベテラン勢を残して戦い8位。クラブは若手育成路線へと方向転換し、今季も指揮を執る松田浩監督を迎え入れた。
「若いが可能性のある集団」。当時、そう感じたという松田監督は、プロとしての自覚を植え付けることから始めた。
03年は4位。04年は3位に入り、柏(当時J1)との入れ替え戦に進んだが、2敗とはね返された。「限りない敗北感が、選手たちの意識を自然と変えた」と松田監督は振り返る。
昨季は試合巧者ぶりも見せつけて堂々の2位だった。「復帰元年」の今シーズンは、昨季C大阪で優勝争いをしたベテランのMF布部、地元福岡出身のDF金古らを補強。3年間かけて築き上げた戦術をベースに、一けた順位を狙う。
●九州パワーでV争いを
エコロジーの世界で注目されている「もったいない」。アビスパもようやく、本腰を入れて有望な地元九州の人材獲得へ動き始めた。「宝物が近くにあるのに、掘らないのはもったいない」。アビスパの長谷川治久副本部長(強化系担当)は力を込める。
目指すのはバスク地方出身者だけで編成するスペイン最古のクラブ「ビルバオ」。今季は所属33選手のうち九州出身者が19人いるが、究極の目標は九州ローカル一色の「日本のビルバオ」だという。今季予算はJ1で下から2、3番目の約17億円。大物獲得のマネーゲームには参加できない。中学、高校、大学と連携しながら発掘し育てていくのは当然の流れだ。
「2008年から2010年ごろ、九州で蓄えた力で優勝争いをしたい」と長谷川副本部長。復帰元年は大いなる第一歩となる。 (森竜太郎) |