| 外客を呼び込め・観光はいま<4> |
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| ゴルファー 海越える韓国のブーム―連載 |
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| 2004.03.09掲載 |
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■アジアと九州 新しい物語■
☆☆一度で病みつき
「写真は、撮るな」。二月下旬のソウル郊外、仁川国際空港の出発ロビー。その一角で、韓国人十数人がゴルフバッグを抱え、列をつくっていた。先頭では、係官がバッグの中のクラブの本数を入念に確認していた。カメラを向けると、順番待ちの一人が怒声を上げた。
韓国では海外でクラブを購入しても課税対象になる。「帰国時にクラブが増えていないか確認するため、出国時のチェックも厳しい。いきおい、旅行者も神経質になる」。事情通は解説した。
韓国は今、空前のゴルフブームに沸く。米国での韓国人プロの活躍が引き金だった。ゴルフ場不足で、会員さえ予約が困難。しかも寒さが厳しい十一月から二月にかけては、多くのゴルフ場が閉鎖される。行き場を失ったゴルファーは海峡を越え、大挙して温暖な九州に向かう。その数は韓国観光公社の推計で、この冬ざっと三万五千人に上る。
「体験!宮崎の高級ゴルフ場三泊四日(三ラウンド)・七十九万九千ウオン(約八万円)」。こんな宣伝文句が韓国の新聞に躍る。冬場に半袖でプレーする写真に、韓国のゴルファーたちは驚く。ソウルのゴルフツアー専門旅行社社長の羅旺均(ナワンギュン)さん(41)は「一度九州でプレーすると病みつきになる」。ゴルフバッグを現地に預けたまま行き来する韓国人客もいる。
☆☆会員権は「格安」
「オルンチョ(右)」「オルマ(のぼり)」
韓国人ゴルファーがパターを構えると、傍らのキャディーからアドバイスが飛ぶ。宮崎のあるゴルフ場では、キャディーたちが自主的に簡単なゴルフ用語を韓国語で覚えた。「配慮が行き届いている」と、韓国人ゴルファーたちの評判は上々だ。
地元客の減少とともに、九州各県のゴルフ場は、韓国人客の争奪戦に突入している。
温泉付きホテルを武器にする熊本県の阿蘇プリンスゴルフ場。常務の松田誠さん(61)は「韓国から年間五千人は集客したい」と意気込む。昨秋のソウル―熊本便復活後、四カ月半で千二百人の韓国人客を獲得した。今夏は「夫はゴルフ、妻子は阿蘇観光」という家族向け商品を企画する。
鹿児島県の「〓答院(けどういん)ゴルフ倶楽部」は昨年、韓国人三十五人の会員権購入を初めて認めた。
同県有数のゴルフ場だが、会員権相場はピーク時の十分の一近い五十万円程度。会員権相場が急騰している韓国では、「皇帝会員権」などと呼ばれ五千万円もする会員権もある。韓国人にとって、日本の会員権価格は「格安」に映る。
☆☆テレビでも特集
ソウルのテレビ局「SBSゴルフチャンネル」。六台のモニター画面に長崎県のゴルフ場の光景が流れた。編集の最終確認作業をしていたのはゴルフ番組「ベストメンバーズゴルフ」プロデューサーの朴宰弘(パクジェホン)さん(32)。
長崎県琴海町などで昨年十二月にロケを行った。「長崎月間」と銘打った番組は視聴者に好評で、一月下旬に再度ロケを敢行。長崎ものを二月まで二カ月連続で放映した。出演者らは「海岸に面して素晴らしい景色。こんなゴルフ場は韓国にはない」と口をそろえ、朴さんも「また企画したい」と満足げだ。
「韓国人が会員総数の二割を占めるゴルフ場が大分にある」「宮崎では韓国料理をメニューに加えた」―九州のゴルフ会員権取扱業者の間で韓国情報が飛び交う。口コミに新聞広告、テレビ放映、さらには韓国企業によるゴルフ場買収―韓国で、九州のゴルフ場の露出度は高まるばかりだ。
「九州は韓国から地理的に近く割安。海を渡って来るゴルフ客は間違いなく増え続ける」。業者の見方は一致する。
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| 写真説明/韓国・仁川国際空港では、ゴルフバッグの国外持ち出しの専用カウンターが設けられている |


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