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2005年03月の記事
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“韓国版ねずみ小僧” 義賊一転、コソ泥で逮捕 容疑でソウルの警察 市民から失望の声 2005.03.31
 【ソウル31日原田正隆】韓国で一九七〇年代から八〇年代にかけて、政財界人宅から盗んだ金品を貧しい人々に分け与え、庶民から「大盗(テド)」と喝采(かつさい)を浴びた男が窃盗の現行犯として警察に逮捕された。市民の間で「久しぶりに登場したと思ったらコソ泥容疑だったのでがっかりした」「盗み癖は直っていなかったのか」と話題になっている。
 かつては“韓国版・ねずみ小僧”だった趙世(チヨセ)衝(ヒヨン)容疑者(67)。八二年に窃盗罪などで懲役十五年の判決を受けて服役後、盗みの技術を買われて警備会社に「犯罪予防研究専門委員」として勤務していたが、二〇〇〇年に東京都で民家から金品を盗んだ容疑で逮捕された。その際、警察官が威嚇発砲した弾が体に当たって騒ぎになったことがある。
 日本での服役を経て昨年三月に帰国した後は、宣教活動や福祉施設などでの奉仕活動を続け、すっかり更生したとみられていた。
 今月二十四日に逮捕された容疑は、ソウル市内の歯科医師宅で腕時計六個など十七万円相当の品を盗んだというもの。警報装置が作動して犯行が分かったが、その装置は趙容疑者が窃盗犯の手口を伝授していた警備会社のものだった。取り調べに対し「日本で自分を撃った警察官に復讐(ふくしゆう)するための密入国資金が必要だった」と供述しているという。
韓国大統領 植民地の残滓洗い出す 「日本が歴史歪曲」指摘 資料収集へ 対日強硬策鮮明に 2005.03.30
 【ソウル29日原田正隆】韓国の盧武鉉大統領は二十九日の閣僚会議で、対日政策に関連して「全世界に存在する資料、文献、記録にある植民地の残滓(ざんし)を整理して洗い出すべきだ。その努力は知識情報領域で韓国の主権を回復する」と述べた。青瓦台(大統領官邸)スポークスマンは同日、大統領発言について、日本の竹島領有権主張など「歪曲(わいきょく)」された歴史を指摘、ただしていくための情報蓄積に政府として積極的に乗り出すことを表明したものだ、と説明した。
 同スポークスマンは、大統領が「国際文献やインターネット、学術資料には事実が歪曲されて表記、記述されているのが相当あるので積極的に立て直すべきだ」と述べたことを強調。蓄積した資料を基に、竹島が韓国領の独島(トクド)であることや、日本海の韓国側名称の東海(トンヘ)を国際社会に認めてもらうよう働きかけていくことを表明。韓国政府が新設を予定している「国際地名大使」が中心的役割を担うとした。
 閣僚会議で大統領は「日露戦争などの歴史をもう一度勉強、靖国神社参拝、独島、歴史教科書などについて政府レベルで対応を」とも指示した。
 歴史問題で対日強硬策を打ち出している大統領は、二十三日の国民向け談話で「断固として是正を要求する」と強調。今回の発言と指示は、国民支持率を40%台後半まで回復した大統領が、日本の教科書検定結果発表や、支持基盤である与党ウリ党の党勢がかかる国会議員補欠選挙を四月に控え、談話の具体化を図ったとみられる。通信社・聯合ニュースは「“静かな外交”から“言うべきことを言う外交”への転換を初めて言明した具体的措置」と論評した。
釜山日報記者・崔龍五さん 本社国際部で9月まで研修 「九州の経済、取材したい」 2005.03.28
 西日本新聞と友好紙の韓国・釜山日報が設けている記者交換研修制度で、釜山日報の崔龍五(チェヨンオ)記者(36)が今月、来日した。九月までの半年間、西日本新聞国際部を拠点に九州各地で取材活動をする。崔記者は「できるだけ多くの人と話して記事を書き、日本、九州のことを韓国の読者に紹介したい」と話している。

 崔記者は一九九二年に釜山日報に入社し、経済部、編集部、国際部などに勤務。二〇〇二年から一年間、中国・上海の復旦大に留学したほか、米国でも二度、短期研修をした経験がある。大学の選択科目で日本語を二年間学んだこともあり、母国語のほか日本語、英語、中国語を使いこなす。

 福岡で暮らし始めて「都会にもかかわらず、人々のゆったりとした歩き方のリズムや、会話が多い地下鉄の車内の様子など人間味がある街」との印象を持ったという。

 日本社会で特に関心があるのが経済分野。TOTO(北九州市)や衣料店「ユニクロ」を運営するファーストリテイリング(山口市)など、九州・山口にユニークな企業が多いことを挙げ、「さまざまな地元企業を取材し、釜山地域との経済交流の可能性を探りたい」。さらに「時間があれば農村地域も取材し、農業体験もしてみたい」と意欲的だ。

韓国新幹線 業績は低速 4月1日で開業1年 客も収入も「目標の半分」 2005.03.26
 【ソウル25日原田正隆】韓国鉄道公社(申光淳(シングアンスン)社長)は二十五日、四月一日に開業一周年を迎える韓国高速鉄道(KTX)の初年の利用客と収入が、目標の半分にとどまり、大幅赤字となる見通しを明らかにした。同日会見した申社長は「日本のJRにならい、鉄道付帯事業や観光、IT(情報通信)事業の展開によって収益増を図る」と述べた。
 申社長によると、今月末までの利用客総数は約二千七百万人の見込み。一日平均利用客は約七万四千人で、目標だった十五万五千人の53%どまり。昨年の一日平均収入は約二十一億ウオン(約二億千六百万円)で、目標の半分にも届かなかった。今年に入って利用率と収入は上向いているものの、KTX関連の昨年の損失は約三千五百億ウオン(約三百六十七億三千八百万円)に上る。
 同公社の利用客調査によると、高めの運賃(ソウル―釜山間四万五千ウオン=約四千六百円)設定に加え、座席の間隔が狭いなど乗車感に不満を持っている人が多い。経済の低迷と一部区間の非高速運行、車両などの故障が一月末までに百三十件発生して遅延運行が少なくなかったことも不振の原因とみられる。
 韓国高速鉄道はフランスのTGV技術を導入して、日本に次ぎアジアで二番目に開業。最高時速約三百キロで、ソウル―釜山間は最速二時間四十分で運行している。
「日韓交流継続」 盧大統領が強調 2005.03.25
韓国の盧武鉉大統領は二十四日、日韓関係について「経済や文化の交流は活発にやっていく」と述べ、日韓間の交流を継続していく考えを強調した。駐日大使の召還や首脳相互訪問取り消しなども行わないと言明した。青瓦台(大統領官邸)で報告を受けた際に述べた。
 大統領の発言は、竹島(韓国名・独島)や歴史教科書の問題で日韓関係が悪化、経済への悪影響を懸念する声も出ていることに配慮したとみられる。
 青瓦台によると、盧大統領は「国家間の関係はよい時もあれば悪い時もある。日韓間の経済的、文化的交流と協力は中断してはならず、委縮してもならない」と強調した。聯合ニュースによると、潘基文外交通商相や鄭東采・文化観光相も同日、日本との交流・協力を引き続き推進する方針を相次いで表明した。
「過去の反省 白紙化」 韓国大統領が日本非難 2005.03.24
 ●竹島、教科書 「是正を要求」
 【ソウル23日原田正隆】韓国の盧武鉉大統領は二十三日、国民向けに談話を発表、竹島(韓国名・独島(トクド))領有権と歴史教科書問題をめぐる日本の姿勢について「(過去の歴史に関する)これまでの反省と謝罪を白紙化する行為だ。侵略の歴史を正当化し、再び覇権主義を貫徹しようという(日本の)意図をこれ以上黙認できない」と批判し、今後は「断固として是正を要求する」と強調した。島根県議会での「竹島の日」条例成立後、盧武鉉大統領が両問題について公式に言及、対日批判をしたのは初めて。
 談話によると、盧大統領は、未来志向の日韓関係を重視する立場から両問題への言及を控えてきたとした上で、「竹島の日」条例成立を「韓国の光復(植民地支配からの解放、独立)を否認する行為」と非難。「日露戦争は日本が朝鮮半島を占領するための侵略戦争だった。その中で、武力によって独島を強奪した」とも述べている。
 また、歴史教科書問題については「また歪曲(わいきょく)された教科書がよみがえろうとしている」と指摘。竹島問題とともに「韓(朝鮮)半島と北東アジアの未来がかかった問題」とし、いずれも日本政府が放置しているとして「日本(全体)の行為とみるしかない」と強調している。
 さらに、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を取り上げ、「外交の争点にしたり、対応措置を講じることはせず、遠回しに中止を促してきたが、参拝はこれまで日本の指導者が行ってきた反省と謝罪の真実性を棄損した」との考えを明示している。
韓国賞に佐賀の花文飯わん 2005.03.23
 国土交通省は二十二日、外国人観光客に魅力ある土産物を発掘しようと初のコンテストを開き、韓国賞に「花文飯わん」(佐賀県)など八つの国・地域の外国人選考委員らによる各国賞を含む十八の賞を決めた。成田や関西国際空港などで外国人旅行者らにアンケートし、人気のあった六十六点を審査した。
 訪日旅行者が最も多い韓国の委員は、選考理由を「飯わんペアで三千円と値段も手ごろ。飾り物にも使え、日本らしい雰囲気が感じられる」と説明した。
竹島問題「もっと理性的対処を」 ペ・ヨンジュンさん 2005.03.22
 ●竹島問題「もっと理性的対処を」 ペ・ヨンジュンさん HPで心境を告白
 【ソウル21日原田正隆】韓国の俳優ペ・ヨンジュンさんは二十一日、自身の公式ホームページ(HP)上で竹島(韓国名・独島(トクト))領有権問題に言及し、「独島は大韓民国の領土で、だからこそもっと理性的に対処しなければならないと思う」との心境を明らかにした。韓国で対日感情が悪化、自治体による日本との交流中断宣言が相次いでいるのを懸念しての所感表明とみられる。
 ホームページでペさんは「独島が誰の領土なのか一言ずつ言いながら、実際に何が変わるのか、真の解決のためにどのように助けてあげられるか冷静に考えてみる必要がある」と続け、「(日韓の)国民が感情的な対立によって傷つき、関係悪化に発展しないことを願う」としている。
 さらに「両国の国家政策を決める方々が賢明な方法で対処してくださると信じる」と踏み込み、「私に与えられた役割があるとするならば、国家領土の線を引く言葉一つより、アジア家族たちの心と心の線をつなげていくことではないか」と結んでいる。
福岡県/日韓交流テーマに「ライブぴあトピア」 実力バンドなど競演/ふくおか都市圏 2005.03.19
 ●あすから 人気カフェ出店も 博多ふ頭
 福岡市の博多ふ頭周辺で二十、二十一日に開かれる音楽イベント第三回「ライブぴあトピア」(同市、博多ぴあトピア連絡会議主催)の概要が決まった。音楽の「日韓交流」をテーマに、韓国・釜山市や地元福岡の音楽シーンを代表する実力派バンド、アーティスト計十四組による無料ライブのほか、オープンカフェ、フリーマーケットなどが多彩に繰り広げられる。
 イベントは昨年十、十一月に続く開催。メーンのライブは、マリンメッセ福岡近くに特設ステージを設置。二十日午後零時半から同六時、二十一日午前十一時四十五分から午後六時まで、ロックやポップス、アコースティックサウンドなどさまざまな野外ライブが行われる。
 出演は、福岡から地元有数の動員力、人気を誇る「SKA☆ROCKETS」「ANA」など、東京からは「テッシン&ボガルサ」「Mount Sugar」。初の海外参加として釜山やソウルで活動する六人組人気バンド「JUDE(ジュード)」が登場する。会場では、バンド、アーティストによるチャリティーCD販売もある。
 また、初の試みとして福岡市や東京・恵比寿の人気カフェが臨時店舗を出店。博多小の児童が「エコロジー」などをテーマに制作したアート作品を展示し、ベイサイドプレイス博多埠(ふ)頭につながる沿道では、フリーマーケットが開かれる。
 福岡市出身で、東京でも活動する歌手のnamyan(ナムヤン)さんは「韓国のバンドが博多でどんな音を出すのか興味がある。同じステージに立つのは楽しみ」と話している。
 問い合わせは天神エフエム内の事務局=092(734)5462。
 写真は、昨年11月以来の開催となる「ライブぴあトピア」のポスターとチャリティーCD
佐賀県/韓国・水産関係機関の研究員 有明海の干潟を視察 鹿島市音成 ガタリンピックなど催しに関心 「漁村観光開発の参考に」 2005.03.18
 韓国海洋水産院水産漁村研究センター(ソウル市)の金成貴さん(50)ら研究員三人がこのほど、鹿島市音成の有明海干潟を視察。「ガタリンピック」や「干潟体験」などについて説明を受けた。
 同センターは同国政府が出資した研究機関で水産関係の生産、流通、貿易など幅広い研究を進めている。三人は現在、漁村観光などを通した地域活性化を研究しており、今回の視察は海外の事例を知るのが目的。三人は鹿島市役所で同市の概要などについて説明を受けた後、干潟を訪れ、関係者から干潟体験の運営の方法や鹿島ガタリンピックの目的や内容などについて話を聞いた。
 金さんによると韓国でも干潟を使ったイベントが開催されており、「韓国の観光開発の参考になった」と話していた。
友情年2005を記念 日韓現代美術特別展 4月4日まで 福岡アジア美術館で 若い世代の作品加え、78人が出展 2005.03.17
 日韓友情年2005を記念して、美術で両国の友好を深める「日韓現代美術特別展―もってこいの友情のかたち」が、福岡市博多区下川端町の福岡アジア美術館で開かれている。四月四日まで。
 同展は、二〇〇二年ワールドカップ日韓共同開催を機に、日韓の新しい関係を築こうと、両国を代表する美術家たちが始めた。これまでに横浜、ソウル、東京で毎年開催、今年はアジアとの交流が盛んな福岡で開いた。
 今回は、日本画、韓国画、洋画、彫刻の各分野に、日本は松尾敏男、土屋禮一、大津英敏、奥谷博、島田章三、雨宮敬子、澄川喜一ら、韓国は閔庚甲、嚴泰丁、朴洸眞、鄭文圭、金鳳台ら両国それぞれ三十九人ずつ、七十八人の美術家が出展している。
 同展は、実行委員と招待作家で構成されてきたが、今年は「日韓友情年2005」を迎え、日韓両国のコミッショナーと実行委員が推薦する五十歳以下の若い世代の美術家作品を加えて展示。互いの尊敬と理解の精神を築くという趣旨に加え、若い世代に友情を引き継ぎ発展させる意味合いを込めている。
 二十二日は同美術館で「対画―日韓作家によるコラボレーション」を行い、午前十一時から、両国作家が同一テーマで共同制作、午後三時から、トークショーを予定している。入場無料。問い合わせは西日本新聞社事業局企画事業部=092(711)5550。
韓国市場と九電が提携 小売自由化へ対応 2005.03.16
 九州電力は十五日、韓国の電力取引市場にあたる「韓国電力去来所」(KPX、ソウル)と交流協定を結んだ。電力小売自由化拡大に伴い、日本でも四月に卸電力取引所が開設されるため、情報交換などを通じて自由化対応を進めるのが狙い。日本の電力会社でKPXと提携するのは初めて。
 KPXは韓国の発電事業者が国営の韓国電力公社に電力を卸売りする際の取引を管理。電力会社をまたぐ送電線運用も行っており、電力取引制度で日本に先行している。
 韓国は二〇〇一年、韓国電力公社の発電部門を韓国中部発電など七社に分社。送配電設備を保有する同公社が、民間を含めた発電事業者から電力を購入して顧客に供給している。KPXの金永俊(キムヨンジュン)理事長が同日、九電本社を訪れ、松尾新吾社長と協定書を交わした。
「竹島」に抗議 小指切断 韓国の母と息子 「小泉首相に送る」 2005.03.15
 【ソウル14日原田正隆】竹島(韓国名・独島(ドクト))領有権と歴史教科書問題をめぐり、韓国の市民団体による抗議活動が続いているソウル市の日本大使館前で十四日、女性(68)と息子(41)が抗議の意思を示すため小指を切断、一時騒然となった。
 二人は武術家団体会長の妻と息子で、同団体の約十人とともに大使館前で抗議活動をしていた。当初、その全員が「日本は独島を自分の領土だと主張する歴史ねつ造の妄動を続けている。小指を切って小泉純一郎首相に送る」と宣言して指を切ろうとしたが、警官隊が阻止。しかし、二人はすきを突いて調理包丁で指を切り、病院に運ばれた。
 同大使館周辺は警官隊が厳重に警備しているが、連日多くの団体が抗議集会を開催。十三日には約百人が集まり、日の丸を焼いた。
日韓つなぐ友情の音色 ソウルで交流ライブ 若者ら200人酔う 2005.03.13
 【ソウル12日原田正隆】日韓のミュージシャンによる交流ライブ「福岡発!日韓Slow Music」が十二日夜、ソウル市のライブハウスで開かれた。地元や日本の若者二百人以上が詰めかけ、心地よいスローミュージックに酔った。
 福岡からアジア各地へ特色ある音楽を発信し、若者文化交流につなげようと福岡県国際交流センターが企画。九州国際エフエム(LOVE―FM)が協力して、日韓国交正常化四十周年(日韓友情年)の今年、福岡とソウルをつなぐ初めての音楽競演を実現させた。
 日本からはジャズをベースにしたユニット「Fried Pride(フライド・プライド)」と「Soul Bossa Trio(ソウル・ボサ・トリオ)」が、ソウルからは若手バンド「MOT」が参加。すべて立ち見の日韓の若者たちも、ゆったりしたジャズやボサノバのリズムに乗って体を揺らし合い、「日韓友情」を演出した。
 十四日午後六時からは同じメンバーによる競演が福岡市・天神のアクロス福岡で開かれる。入場無料。同センター=092(725)9202。
 写真は12日夜、ソウルのライブハウスで開かれた「福岡発!日韓Slow Musicの世界」。
親日教授リスト作成へ 高麗大 学生会、今月末に公表 2005.03.12
 【ソウル11日原田正隆】韓国・高麗大(学生約二万五千人、専任教員約千人)の総学生会は十一日、名誉教授が日本統治時代を肯定して辞任した問題を受けて、元職も含めた「親日教授リスト」作成に近く着手、三月末に公表することを決めた。盧武鉉政権は過去史見直しの一環として、日本統治時代の「親日」行為を究明する作業を進めているが、韓国屈指の大学の学生たちによるリストづくりは波紋を広げそうだ。
 発端は、韓昇助(ハンスンジヨ)名誉教授(75)=韓国政治=が日本の月刊誌「正論」に「ロシアではなく日本の植民地統治になったのは韓国にとって不幸中の幸いだった」などとする論文を掲載し、六日に辞任したこと。総学生会側は「大学は韓氏の責任追及や問題の究明を怠り、韓氏自身の判断による辞任を許した」と、今回の決定理由を明らかにした。十四日から現・元教授をはじめとする教職員からの告発を受け付ける形で「親日ぶり」を調査、活動内容とともに公開するという。
 韓国では日本統治時代を肯定的に評価するのはタブーに等しいとされるが、今回の決定については「行き過ぎ」「短兵急」との指摘も出ている。
 西江大の金英秀(キムヨンス)教授(政治外交)は「歴史的事実は長い時間をかけて慎重、正確に検証すべきだ。独島(ドクト)(竹島の韓国名)問題などが噴出し、これまで関心のなかった人たちが関心を持ち始めている状況で、短時間で得た結果を感情的に暴露すると、韓日ともそれのみに反応して悪循環を引き起こす。両国の将来のためにならない」と警告している。
冬ソナ舞台の江原道 旅客船内で観光PR 2005.03.11
 韓国の人気ドラマ「冬のソナタ」の主舞台となった韓国・江原道は19日、博多―釜山間を結ぶ旅客船「ニューかめりあ」(博多発午後零時半)の船内で、観光PRイベントを開催する。
 日韓共同訪問年にちなんだカメリアライン(福岡市)との共同企画。冬のソナタや江原道のPRビデオの上映や、伝統楽器の公演、景品抽選などで、江原道の観光資源をアピールする。カメリアライン旅客営業部=092(262)2323。
「美容整形大国」に衝撃 「神の手」は偽医者 韓国で容疑者逮捕 芸能人も客、5000万円稼ぐ 2005.03.10
 【ソウル9日原田正隆】「美容整形大国」韓国の主婦の間で「望み通りの顔にしてくれる神の手医師」と人気を博していた男(64)が偽医師だったことが分かり、警察は九日までに、保健犯罪取締特別措置法違反の疑いで男を逮捕した。
 調べでは、容疑者は二〇〇三年秋から、ソウルきってのおしゃれな街、江南(カンナム)地区のマンションなどを「手術室」にし、芸能人数人を含む約七十人に鼻の整形やしわ除去などを施術。一回当たり五百万―千五百万ウオン(約五十万―約百五十万円)、計五億ウオン(約五千万円)を受け取った疑い。
 英国の大学の整形外科博士学位証明書などを偽造して主婦らを信用させていたが、今回、手術あとが裂けるなどした女性の訴えで偽医師だったことが発覚。ただ、韓国の「美容整形文化」につけ込むには医師になりきる必要があると、わいろを使ってモンゴルの大学医学部に留学、そこで約三百人に施術した経験があり、その「腕前」は主婦の間で高く評価されていたという。
NHKのハングル講座レギュラーにRyuさん 2005.03.09
 NHKは八日、韓国の人気歌手Ryuさんが、教育テレビの語学番組「アンニョンハシムニカ〜ハングル講座」に四月五日から一年間レギュラー出演すると発表した。Ryuさんはドラマ「冬のソナタ」の主題歌で人気を集め、昨年末に紅白歌合戦に初出場。ハングル講座では講師をサポートし、番組の主題歌を担当する。
 Ryuさんは八日の制作発表で「言葉で意思疎通を図れるようになればお互いの文化理解をより深められる」と語った。
長崎大と韓国国立水産科学院 交流協定を締結 環東シナ海研究ネット充実へ 2005.03.08
 長崎大(斎藤寛学長)は七日、長崎市文教町の同大文教キャンパスで、韓国の国立水産科学院(金永奎(キムヤンギュ)院長)と学術交流協定を締結した。東シナ海における海洋資源研究のネットワークを充実させる狙い。
 同科学院は韓国の水産研究の拠点。これまでも同大水産学部の研究者と東アジアの海域で発生する赤潮について共同研究を行った実績がある。同日の調印式で、斎藤学長が「海洋環境の研究には、国を越えたプロジェクトが必要だ」と連携の意義を強調。金院長は「両国が協力することで、さらに研究の発展が期待できる」と抱負を語った。
 同大は四月から、県総合水産試験場や西海区水産研究所と共同で、中国・長江など東アジアの河口域に生息する魚介類などの保全についての研究を開始。協定を結んだ韓国や中国の研究機関とも連携を進める。また、海洋資源教育研究センター(長崎市)を「環東シナ海海洋環境資源研究センター」に拡大し、研究拠点として活用する計画だ。
 中田英昭・水産学部長は「長崎を拠点に東シナ海研究のネットワークを広げたい」としている。
長崎県/県国際交流協会の韓国語受講生 日韓国交40年で祭り 長崎市 冬ソナのパロディー劇も 2005.03.07
 日韓国交正常化四十周年を記念して六日、長崎市平野町の長崎原爆資料館でハンウルタリ祭があった。県国際交流協会の韓国語受講生約六十人が、韓国ドラマのパロディー劇を披露したり、韓国語で長崎の観光地を紹介したりした。
 ハンウルタリとは韓国語で一つの輪の中という意味。受講生は毎年、メンバーだけで発表会を行ってきたが、もっと韓国文化を知ってもらおうと今回初めて市民を招いた。
 祭りでは、韓国語中級クラスの受講生二十人が、韓流ブームの火付け役になった韓国ドラマ「冬のソナタ」のパロディー劇「冬のソナエ」を演じた。登場人物の役を逆にし、恋愛シーンで女性がヒゲをつけて踊るなど、ユーモアあふれる演出で会場を沸かせた。
 韓国からは市民団体「ハンボッ」が伝統芸能の仮面劇「タルチュム」や、太鼓を使った演奏「プンムルノリ」を披露。会場の観客約百人から大きな拍手が起きていた。
 韓国語入門クラスの講師の金英美さん(27)は「このような取り組みは、一過性のもので終わらないでほしい。韓国に一度行ってみてください」と話していた。
「ヨン様」今度はロケ見学ツアー 次回主演映画 旅行会社が発売 2005.03.06
 【ソウル5日原田正隆】近畿日本ツーリストは、韓国の人気俳優ペ・ヨンジュンさんの次回主演映画「四月の雪」(韓国タイトル『外出』)の制作会社とタイアップして七日、同映画撮影中のロケ現場見学ツアーを発売する。ドラマ「冬のソナタ」のロケ地訪問ツアーはなお盛況だが、ペさんの演技を実際に見られるのは初めて。
 ツアーは福岡など全国十一空港発ソウル着で、今回は四月二十二―二十五日、同二十三―二十五日の二コース計二千二百八十人を募集。福岡発の募集人員は計百四十人。両コースとも二十三日午後に撮影中現場を見学する。混乱を避けるため当面、現場は公表しない。
 ツアーでは「冬ソナ」「スキャンダル」のロケ地も訪れる。旅行代金は二十三日福岡発(二人一部屋)で九万九千八百円から十三万四千八百円。七日午前九時半から電話03(6730)3235=福岡発の場合=で受け付ける。
 韓国の通信社・聯合ニュースによると、ペさんの事務所は、ツアーに直接関係がなくファンとの集いなどは計画していないとしているが、映画制作会社が群衆の必要な場面でファンをエキストラで使う計画が持ち上がっているという。
日韓親善 ジャズやボサノバで スローミュージック交流 14日に天神 若手歌手らライブ 2005.03.05
 心地良いスローミュージックを日韓交流の懸け橋に―。多くのミュージシャンを輩出している福岡で、音楽を通じた若者の文化交流を行おうと、県国際交流センターは十四日午後六時から、福岡市・天神のアクロス福岡地下二階「イベントホール」で日韓若手ミュージシャンによる競演ライブ「福岡発!日韓Slow Musicの世界」を開催する。
 同センターは、昨年から九州国際エフエム(LOVE―FM)で、福岡とアジアの若者文化を紹介する番組「Asian New Standard」を提供中。今回のライブは同ラジオ局の協力で実現した。
 テーマはスローミュージック。ナマの楽器演奏や歌声を大切にしたジャズやボサノバなどの音楽だ。同ラジオ局広報担当者は「ヒットチャートにとらわれない音楽で交流ができれば」と話す。
 日本からは、ジャズをベースにしたユニットで、韓国でもアルバムを出した「Fried Pride(フライド・プライド)」、音楽プロデユーサーのゴンザレス鈴木さん、福岡県在住の新人歌手手島葵さん(17)らが出演。韓国からは若手男性二人組バンド「MOT」が参加する。日韓の音楽について語り合うトークショーもある。
 ライブは入場無料だが、事前申し込みが必要。定員四百人に達し次第締め切る。同じメンバーで十二日に韓国・ソウルで行うライブツアー参加者も募集中。二泊三日で費用は三万九千八百円。申し込みは七日締め切り。いずれも問い合わせは同センター=092(725)9201。
【写真】14日にアクロス福岡(福岡市・天神)で行われる日韓交流音楽祭イベントに参加する「Fried Pride」
私も冬ソナ主人公 韓流ドラマ体験スタジオが開業 ソウル近郊 2005.03.04
 【ソウル3日原田正隆】韓国・ソウル市近郊の京畿道河南(ハナム)市に三日、日本人カップルの来場を当て込んでドラマ「冬のソナタ」の制作現場を再現、カップルに主人公になりきって名場面を演じてもらう韓流ドラマ体験スタジオがオープンした。
 ドラマやCMを手がけるプロダクションがつくったスタジオには、主人公のチュンサンとユジンが純愛をはぐくんだ学校の塀、講堂、別荘などを再現し、塀越えや雪だるまづくりとキスシーン、ピアノ演奏などの七場面を用意。客のカップルには主人公の扮装(ふんそう)とメーキャップを施し、せりふと演技の指導のあと、ドラマ演技を体験してもらう趣向だ。
 さらに、その模様を映像化し、十数分のDVDにして渡す。一人で訪れた人のためには、相手の代役を務める男優と女優が控えているという。
 スタジオ側は「冬ソナの新しいテーマ旅行」とPRするが、料金は五万九千円。今後、日本の旅行会社とタイアップして冬ソナファンを動員し、半年後にはドラマ「天国の階段」ものに切り替えるという。

【写真説明】2人の主人公が雪だるまをつくり、初キスをした場面を再現
ソウル大 「反日感情」超え日本研究所設立 「国際的な拠点目指す」 2005.03.03
 【ソウル2日原田正隆】韓国のソウル大学に二日、日本研究所が設立された。韓国を代表する国立大への日本関連研究機関設置は、過去の歴史と根強い反日感情がネックとなって遅れていたが、日韓国交正常化四十周年に当たる今年、初めて実現した。
 同研究所はソウル大国際大学院内に設け、所長には韓国の日本史研究の第一人者、金容徳(キムヨンドク)・同大学院教授が就任。当面は約二十人の教授陣が日本の政治、経済、社会、文化、法律、コンピューターなどを担当し、日本を総合的、体系的に調査・研究する態勢を整えて「国際的な日本研究拠点を目指す」(金所長)。
 関係者によると、ソウル大ではこれまで日本語学科の設置すら検討に値しないなどとされてきたが、二〇〇〇年に東京大学との間で相互に日本、韓国研究を進める共同宣言に署名。ソウル大に上級日本語学科が開設され、東大大学院にも韓国朝鮮文化研究室が発足するなどして、日本研究機関設立に向けたソウル大の動きが具体化していた。
 ソウル大で二日にあった開所式には、同大の鄭雲燦(チョンウンチャン)総長や佐々木毅・東大学長らが出席。佐々木学長にソウル大から、日本人として初めてとなる名誉博士号(哲学)が授与された。
韓国大統領演説 過去清算に傾斜 解放60周年 国民のいらだち代弁 2005.03.02
 【ソウル1日原田正隆】韓国の盧武鉉大統領が日本に過去史清算の努力を厳しく求めた一日の「三・一独立運動」記念式典演説は、韓国が今年、日韓国交正常化四十周年よりも、日本の植民地支配からの解放(光復)六十周年を重要視し、過去を見直す動きに傾斜している現状を強いメッセージの形で示した。
 韓国は今年、光復六十周年とともに、日本による保護国化から百年という大きな節目を迎える。そうした中、盧武鉉政権は、植民地時代の対日協力者の実態調査を手がけ、日韓国交正常化交渉をめぐる外交文書の公開や、戦前の徴用被害者調査なども矢継ぎ早に進めている。
 国民の間でも、一九六五年の日韓条約で韓国が請求権を放棄した植民地支配をめぐる個人賠償を求める動きが加速。一日の盧大統領演説は、竹島(韓国名・独島)領有権問題が再燃する中、日韓国交正常化四十周年を強調する日本に対して韓国国民のいらだちを代弁、しっかりくぎを刺しておこうとの狙いがあったと推察される。
 盧大統領は昨年七月の日韓首脳会談(韓国・済州島)で、自分の任期中は過去の問題を外交的な争点にしないと言明。しかし十二月の同会談(鹿児島県指宿市)以降はたびたび歴史認識問題に言及して、二〇〇五年が「過去史清算の年」であることを強調している。さらに今回の演説では「賠償」「徴用」「従軍慰安婦」など「両国関係で最も鋭敏なアキレスけんを正面から取り上げ論じる」(韓国の通信社・聯合ニュース)意思を見せた。
 その強い姿勢の背景には、支持率が30%台で低迷したまま任期の折り返しにさしかかり、国民が最も敏感に反応する「過去史」に呼応して求心力回復を図ったとの指摘もある。実際、歴代大統領がそうであったように、盧大統領も支持率低下に合わせるように、過去史をめぐる日本批判を徐々にエスカレートさせているようにもみえる。
 竹島領有権問題で韓国の対日感情が悪化する中、日本では中学歴史教科書検定作業も進む。韓流ブームや、日本への韓国人観光客ノービザ化などで良好な日韓関係に再び「過去」が暗い影を落とし、歴史問題が新たな局面に入り込む可能性を否定できない重要な年だ。
テコンドーで日本一に 韓国留学中・田川出身内村さん 4月のスペイン世界大会へ 2005.03.01
 田川市出身でテコンドーの本場、韓国・ソウルの高校に留学している内村剣悟さん(18)が、2月12日に大分市で開かれた「日本代表選手選考競技大会」(全日本テコンドー協会主催)で優勝、4月にスペインである世界選手権大会への出場を決めた。昨年8月にも全日本選手権で優勝しており“日本一”は3度目。現在は韓国に戻り、世界の舞台に向けたトレーニングに励んでいる。
 日本代表選考大会で内村さんが出場した最軽量フィン級(51―54キロ)には6選手が出場。持ち前のスピードを武器に、初戦から「余裕の試合展開」だったという。
 決勝戦は過去にも対戦経験のある東京の選手と対決。ポイントで先手を取りながらも追いつかれる苦しい展開で、試合終了の30秒前に右足げりでポイントを取り、競り勝った。内村さんは「かつての道場仲間の声援が励みになった」と大会を振り返る。
 世界選手権は4月13―17日。日本人とは体のバネや体格が違う外国人選手との対戦となるが、内村さんは「積極的に攻める展開に持ち込んで、ぜひ優勝したい」と張り切っている。
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