|
||||||
|
![]() |
|
|
■世界選手権まで 三、四十歳代の男性たちが童心に帰ってボードを囲む。手にはおもちゃの紙幣。「いくらなら売ってくれる?」「イリノイ通りと交換ならいいですよ」 コマを進め、ボードに書かれた土地や鉄道などを買いながら「大富豪」を目指すゲーム「モノポリー」(トミーダイレクト)。その愛好者でつくる「福岡モノポリークラブ」(福岡市)が開く定例会には、毎回五、六人が集まる。 会長の橋本和明さん(39)は「土地の売買や交換など、駆け引きがだいご味。子どもだって楽しめます」。世界選手権まであり、今年十一月二日には福岡市・天神のアクロス福岡で九州の地区大会が開かれる。 福岡市の歓楽街・中洲にあるスナック「アフターダーク」でも、毎週土曜日の夜、常連客ら五、六人がグラスを傾けながら「モノポリー」を楽しんでいる。 年間二百種類以上が誕生し、世界で最も開発が進んでいるといわれるドイツのボードゲーム人気も広がってきている。昨年誕生した「熊本ドイツゲームの会」(熊本市)の古原伸介会長(31)は、インターネットで、この一年間に約十五種のゲームを購入した。
■売り切れの日も 世界のボードゲームを広めるNPO法人「ゆうもあ」(大阪市)の草場純さん(52)=東京都=によると、一口にボードゲームと言っても、明確な定義はなく、囲碁やオセロ、カードゲームまで含めることもあって、「非電源ゲーム」の総称とみる人もいるという。 中でも人気度が横綱格だった「人生ゲーム」の場合、一九六八年の発売開始以来、頻繁にデザインを変え、これまでの販売は三十三種、計一千万個以上にのぼる。今年は発売から三十五周年記念として「BB(ブラック&ビター)」版を出したところ、一代前の版と合わせて、前年比二・五倍のペースで売れているという。 福岡市博多区の玩具店「トイザらス博多店」では、今年のお盆は一日二十個以上が売れ、売り場を増設。長雨の影響で屋内で過ごす人が多かったせいか、売り切れた日もあったという。客層で目立ったのは子どもを連れた三十代半ばの男性。東島力副店長(30)は「小学生のころ遊んだ人が懐かしい気持ちになって、子どもと一緒に楽しみたいのでは」と話す。
■機械相手では…メーカーも次々と復刻版を出している。 タカラが、「人生ゲーム」の初版と同時期に販売していた「手さぐりゲーム」「レーダー作戦ゲーム」「よこどりゲーム」の三種を七、八月に相次いで復活させたほか、はなやま玩具が「バンカース」を、パルボックス(旧ツクダオリジナル)が「生き残りゲーム」をモデルにした「勝ち残り大作戦」を、それぞれ復活させている。 こうした状況を、「ゆうもあ」の草場さんは、「電子ゲームのように喜怒哀楽の見えない機械相手では、人間はいつか飽きたらなくなる。勝ってもむなしい。人間回帰なのかもしれませんね」と分析する。 ◇ ◇ 十月の例会は(1)「福岡モノポリークラブ」が四日午後一時―七時、福岡市の早良市民センター(問い合わせ先のメールはhasi@de.mbn.or.jp)(2)「アフターダーク」が毎週土曜日午後十時から(電話092・291・7748)(3)「熊本ドイツゲームの会」が十二日午後一時半―八時半、熊本市のくまもと県民交流館(メールskohara@kdgame.com)で。
| |||