西日本新聞

西日本政経懇話会

筑豊 439回 「観光活かし新興国とのつながりを」橘川・一橋大大学院教授

kikkawatakeo_2009_01.JPG 西日本政経懇話会の12月例会が9日、飯塚市川津のグランドベルズ飯塚であり、一橋大大学院教授の橘川武郎氏が「地域からの経済再生と雇用創出」と題して講演した。要旨は次の通り。

 米国発の世界同時不況は、1929年の世界大恐慌と比較しても厳しい面がある。不況の波が世界に伝わるスピードが速く、金融システムが著しく混乱した。この不況から抜け出すには時間がかかる。

 一方で、ブラジルやインドネシアなど経済成長率が高い新興国が多く存在し、「トンネルは長いが出口は見えている」ともいえる。

 飯塚市の雇用状況に目を向けると、減少率は全国平均とほぼ同じだが、サービス業では増加しており、さらに伸長の余地がある。特に医療・福祉分野の雇用の割合が全国平均よりかなり高い。

 旧産炭地の飯塚市には日本の近代化を支えた高い潜在能力がある。大学や魅力ある観光地を生かしながら、新興国や富裕層の多い中国と直結する仕組みを作ることが、地域活性化や雇用創出につながるだろう。

=2009/12/10西日本新聞=

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