筑豊 434回 「互いに支える社会構築を」浜矩子教授
西日本政経懇話会の6月例会が11日、飯塚市片島のことぶきかいかんであり、同志社大学大学院の浜矩子教授(国際経済学)が「日本経済これからのシナリオ」と題して講演した。要旨は次の通り。
下げ止まり感がある経済状況だが、現在は、正社員を対象にした雇用調整が本格化するまでの幕あいにすぎない。
景気が悪化する中で心配なのが、企業や国が「自分さえ良ければいい」という利己主義に走ることだ。金融機関が貸し渋りを、メーカーが雇用調整をするのは、確かに合理的な選択に見える。しかし多くの企業がそのような方法をとれば、確実に経済は破綻(はたん)する。
この困難期に必要なのは「互いの利益や市場を守る」という意識だ。経済活動や景気は人間の意識や精神に大きく左右される。この不景気にこそ発想の転換をして、(ライバル会社が)互いに支え合うような共存社会を作っていかなければならない。
=2009/06/12 西日本新聞=











