西日本政経懇話会の久留米九月例会が十六日、久留米市原町の萃香園ホテルであり、インド・ビジネス・センター(東京)社長の島田卓氏が「インド経済の現状と将来展望~今後の日印関係のあり方」と題して講演した。要旨は以下の通り。
世界最大のファンドは、世界最大の航空機製造会社は、世界で最も高いビルは...と、どれもこれまでは「アメリカ」だった。だが今は違う。“アメリカ後”を考えなければならない時代だ。
米国の大手証券会社リーマン・ブラザーズが破たんした。一喜一憂しなくてもよいが、米国はこの先、どこに行くのか分からない。日本は行く方向を自分で決める時代に入っている。
インドの二〇〇八年度の経済成長率は8・0%―8・5%が見込まれている。スズキは、インドでの自動車製造(年間)が約七十一万台、日本では約六十七万台と逆転している。
トヨタも昨年、現地に中卒程度の人材を受け入れる技術学校を開設した。六十人の定員に五千人が応募したという。
〇四年から〇六年にかけて、アメリカの情報技術(IT)革命を担ったインド人のうち、六万人が母国に戻ってきているという。
インドの課題は製造業の基盤整備だ。日本には人材育成や技術支援が求められている。
=2008/09/16 西日本新聞=