西日本政経懇話会の5月例会が18日、福岡市・天神の福岡国際ホールであり、閉園の危機にあった国内最北の動物園、北海道・旭山動物園を全国的な人気スポットに変えた名誉園長の小菅正夫氏が「ピンチをチャンスに - 逆転の発想で日本一に」と題して講演した。要旨は次の通り。
37歳で飼育係長となったが当時、入園者の減少が続き閉園が検討されていた。問題点を入場者に聞き取り調査したところ「動物が動かない」「いつも同じ内容」という回答だった。そこで魅力的な動物の生態を紹介するため、閉鎖していた冬季に観察会を開催したり、動物が自由に動き回れる環境を整えたりした。
また、動物園の目的を動物と触れ合う機会を提供する人間性の回復の場と位置付け、職員の意識改革にも取り組んだ。その結果、年間約26万人まで減少していた入園者は昨年度約277万人まで増加。閉園の危機、最北という不利な条件を、職員が一丸となってチャンスに変えることができた。
=2009/05/19西日本新聞=