「どんな食材もブレーク」 李根厚・釜山市観光協会長が講演

佐賀県唐津市のまちづくりを探る西日本新聞社の「玄海フォーラム」が5日、同市内のホテルであり、講師の韓国・釜山市観光協会の李根厚(イグンフ)会長は「どんな食材でもブレーク(流行)する可能性がある」として、食の潜在的な魅力を生かした観光戦略を語った。
李氏は、ラーメンやそばが名物となっている日本国内の地名を挙げ「百年前から名物だったわけじゃない。(当事者の)真摯(しんし)な開発があってこそ」と強調。
7日に唐津市で開かれる「からつ鍋まつり」に触れ、「こんなイベントから(名物の)アイデアが生まれるかもしれない」と話した。
在日二世の李氏は「高速船で(日韓)両国は街から街へ移動できるようになり、日本人が、汚くて騒がしい韓国の居酒屋で酒を飲み、韓国人が日本でうどんや焼酎を味わう姿をよく見かける。
互いに本当の姿を知ろうとする気持ちの表れだ」と喜びを語った。
~「食文化の大切さ感じた」/参加者から感嘆の声~
5日に唐津市内のホテルで開かれた玄海フォーラムで、講師を務めた韓国・釜山市観光協会の李根厚(イグンフ)会長が、地域の食文化を軸にした観光振興策を提言したことに対し、参加者約40人からは「食の大切さを感じた」との声が上がった。
李氏は「食を研究して名物を作るべきだ。虹の松原にちなみ、虹マス(ニジマス)料理はどうか」とユニークな提案を披露。
唐津市七山で農産物直売所を営む徳田裕子さんは「直売所では、食材にこだわった弁当を考案してきており、共感できた」と話した。
また、李氏は、観光客が現地の食堂に立ち寄るなど日韓両国の交流が食の面でも深まっている現状を紹介。唐津市を「落ち着いて過ごせる温かい場所」と評し、「(観光振興のために)市民も『自分が戦力だ』と自覚して客をもてなすべきだ」と述べた。
観光による地域振興に携わろうと、公務員を目指している九州大三年の吉峯萌さん(福岡市東区)は「観光策は業者と行政のものだと思ってた。新発見だった」と声を弾ませた。










