カネミ油症の日常伝える 福岡市 18日に映画上映会

 1968年に起きた国内最大の食品公害「カネミ油症」の被害者を10年にわたって取材したドキュメンタリー映画「食卓の肖像」の上映会が18日、福岡市中央区のふくふくプラザである。金子サトシ監督が自主製作し、2010年に公開。全国各地で上映会が開かれ、福岡では初となる。

 カネミ油症は、カネミ倉庫(北九州市)製の米ぬか油に、製造過程でポリ塩化ビフェニール(PCB)などが混入し、PCBが熱で猛毒のダイオキシン類に変化していたのが原因だった。西日本を中心に約1万4千人が健康被害を訴えた。自治体の記録映画など映像制作を手掛けていた金子監督は、1999年に参加したカネミ油症を学ぶシンポジウムで被害がなお続く現状を知って驚き、「問題を知らない人に広く届けたい」と認定患者などから話を聞き始めたという。

 映画では福岡や兵庫、高知県に住む4組の夫婦や家族を取り上げている。いまだに続く症状や不安、子どもへの健康被害などをインタビュー。被害に遭ったことで変わった「食」への意識や、日常生活など被害後の人生も浮かび上がらせている。

 「深刻な被害と、それを教訓にした生き方を見てほしい」と金子監督。上映は午後2時半からと同6時半からの2回。午後4時半からは、映画に登場した未認定患者のトークイベントもある。大人千円、高校生から20代は500円、中学生以下無料。福岡上映実行委(大橋法律事務所)=092(512)1636。


=2017/03/01付 西日本新聞朝刊=

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