糸島舞台に心温まる映画 「糸-season0-」製作発表 11月撮影、住民も出演

 糸島市を舞台に人と人との心温まる絆を描く映画「『糸』-season0-」の製作発表が25日、同市役所であった。「ペコロスの母に会いに行く」でキネマ旬報ベスト・テン日本映画1位に輝いた映画プロデューサー村岡克彦さん(54)、主演の田中美里さん(40)と娘役の赤松えみなちゃん(6)らが会見し、「糸島の人々の優しさや豊かな自然を描き、シリーズ化できるようにしたい」と意気込みを語った。

 映画は、田中さんが演じる主人公・絢(あや)が東京から帰郷し、故郷の糸島の人々と触れ合ううちに傷ついた心を癒やし、前向きに生きる気持ちを取り戻すストーリー。11月1日から1週間ほど全編、糸島で撮影する。ロケ地は若者でにぎわうビーチではなく、漁港のある岐志や船越、一貴山地区などで、昔ながらの人々の営みを映画に織り込む。地元住民がエキストラで出演するほか、福岡でオーディションを行い、地元の俳優も起用する予定だ。

 村岡さんは20年ほど前に、糸島の音楽スタジオで音楽プロデューサーとして活躍。10年ほど前から地元の人たちとの交流が深まり、「東京とは違う、今も残る人の優しさやぬくもりを映画にしたい」と以前から構想を温めていたという。

 会見では、糸島に来たのは初めてという田中さんが「『いとしま』という言葉の響きが美しい。安くておいしいグルメがたくさんあると聞いています。500円玉を握りしめて行きたい」と笑顔を見せた。娘・結役のえみなちゃんは映画「はなちゃんのみそ汁」で、天真らんまんな演技が目に留まり、千人の中から主役を射止めた。映画出演は2作目で「また映画に出られると思わなかった。次も絶対頑張る」と誓った。

 来年3月、糸島市で最初に完成披露上映をする予定。村岡さんは「season0はゼロから始まり、1、2と糸島を舞台にした映画を続けたいという気持ちを込めた」と力を込めた。


=2017/08/26付 西日本新聞朝刊=

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