「野火」の塚本監督 込めた思いを語る 昭和館シネマカフェ

小倉昭和館のシネマカフェで監督作などについて話す塚本晋也さん
小倉昭和館のシネマカフェで監督作などについて話す塚本晋也さん
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 映画監督で俳優の塚本晋也さん(57)が2日、小倉北区の映画館「小倉昭和館」のシネマカフェに出演した。第2次世界大戦時のフィリピンが舞台の監督作「野火」について「誰もが加害者になる戦争の怖さを描きたかった」と語った。

 自らも出演した「野火」では、自身の体の周りに本物のハエを集めるなど、リアルな表現にこだわった。公開は戦後70年の2015年で「時間が経過するほどに、戦争について知らないといけない」と訴えた。

 塚本さんはマーティン・スコセッシ監督がキリスト教禁教下の日本を描いた「沈黙-サイレンス-」(16年、米国)にも、日本人キリシタンの役で出演。昭和館では15日まで「野火」と「沈黙」を上映中だ。

 塚本さんは2作品について「深いつながりがある」と指摘。「一般の人が悲劇的な目に遭ってしまう事態は、姿形を変えて今も昔も続いている」と話した


=2017/12/13付 西日本新聞朝刊=

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