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80歳になっても「彼氏募集中」って歌を シンガー・ソングライター 広瀬香美さん

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 冬を彩る数々のヒット曲から「冬の女王」の異名をもつシンガー・ソングライター広瀬香美さん。福岡育ちの歌姫は昨年11月、デビュー25周年を記念するアルバム「25th プレイリスト」をリリース。ますます磨きがかかる歌声の秘密は「ジミレン」にあると教えてくれました。

 -音楽学校を設立し、NHK、Eテレのカラオケレッスン番組では講師も。福岡女学院大でも客員教授ですし、最近は先生のイメージが強いですね。

 ★広瀬 音大出身ですし、各地で生徒さんを指導していると、やっぱり私は先生になりたかったのかなって気持ちはありますね。

 -私は先生にも向いてるな、と。

 ★広瀬 いえ、先生のほうが向いてるなって(笑)。そう思っちゃうので怖い、やばいなと思います。

 -先生の喜びって何ですか。

 ★広瀬 ちょっとしたレクチャーでみんなの声が如実に良くなって、笑顔になっていくんです。CDや音楽配信では見えにくい結果や成果、変化が見えるんです。

 -2年前に広瀬香美合唱団を結成し、福岡も含め各地で指導してます。合唱団の目的に「歌声でほほ笑みと健康を届ける団体」とありますね。

 ★広瀬 歌うってことは唱えるってこと。お経みたいなもので、楽しい、頑張ろうって歌詞を練習で繰り返せば、自分の毎日が変わっていく。歌は健康につながる深呼吸であり、スポーツ。明るい気持ちにもなる。合唱っていいなって日に日に思ってます。

 -広瀬さんイコール歌がうまいというイメージです。もっと歌がうまくなりたいって思うことあります?

 ★広瀬 いやいや、歌は本当にまだまだ。うまいなんて思ったことないです。自分の理想や「うわ、うまいな」って思う歌手までの距離は常にある。いま年の半分以上がロサンゼルス暮らしですが、向こうでボイストレーニングや誰かのコンサートに行くたび、へこたれてます。

 -その歌の質を保ち、さらに向上させるためにどんな日常を?

 ★広瀬 真面目に歌の練習をしてます。先生に付くときもあれば、自分で見つけた課題のクリアに励むことも。

 -課題ってどんなものですか?

 ★広瀬 ジャスティン・ビーバーでもブルーノ・マーズでもいいんですけど、ある節の感情の出し方が新しいと、これは人類の進化じゃないかって気付くんです。どうやって出してるんだって。プロはプロなりにプロ同士が気付く進化ってものに敏感で。自分で解決できるのか、誰かに習うのか、コンサートやユーチューブで学べるのか。キャッチアップ(追いつくこと)に追われていると、毒殺したい人が増えて…

 -え? 毒殺、ですか?

 ★広瀬 はい、あの人さえいなければ、って(笑)。きっと私が新人のころはそう思われた存在だったわけで。みんなそういう順繰りです。人生のマラソン、最後尾じゃなくて、自分の意識としてトップ圏内にちゃんと入っていることが重要。そのためにはジミレンに尽きますね。

 -ジミレン?

 ★広瀬 地味に練習すること。やってる歌声とやってない歌声は分かる。私はやってる部類に入っていたいから。

 -25周年記念アルバムに収めた代表曲「ロマンスの神様」はキーを半音上げています。キーを下げる人もいますが、上げるなんて無謀では。

 ★広瀬 あたしもそりゃ、下げたいです。でもこの曲をずっと歌い続けていくためには目指すところをちょっと高く設定しておきたかった。半音上げも最初はワンコーラスしか歌えなかったけど、3年やるうちにフルコーラスを歌えるようになったんです。

 -広瀬さんでも、下げられるもんなら下げたいんですね。キーは。

 ★広瀬 そりゃあ下げたら楽ですもん(笑)。スポーツなので高い音ほど筋力を使いますし。でもオリジナルキー以上で歌い続けることがきっとみなさんを元気にする。広瀬さん頑張ってるじゃんって。キーを下げずに、さらに上げて、80歳になっても彼氏を募集中って歌を歌い続けていたいなっていうのが、あたしの人生の目標です。

 ▼ひろせ・こうみ 和歌山県生まれ。小学校から福岡に暮らす。福岡女学院中学・高校を経て、国立音楽大作曲学科へ。1992年にデビュー。代表曲に「愛があれば大丈夫」「ゲレンデがとけるほど恋したい」「promise」「ストロボ」など。


=2017/02/05付 西日本新聞朝刊=

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