今後も笑顔を与えていきたい 6月で芸能界を引退する 嗣永桃子さん

写真を見る
写真を見る

 つんく♂さんがプロデュースしていたアイドル集団「ハロー!プロジェクト」に所属する「カントリー・ガールズ」のプレーイングマネジャー“ももち”こと嗣永桃子さん。今年6月末をもって芸能界を引退することを発表しています。最後のシングルをリリースした彼女が語るアイドルと教育者の共通点とは?

 -アイドル生活はどうでした?

 ★嗣永 本当に恵まれて挫折を知らない15年といってもいいぐらい。初ステージがアリーナクラスで、その年に公開された映画で主演をいただいた。バラエティーでいじられても、つらくはなくて、いい経験をさせていただきました。

 -心掛けていたことは?

 ★嗣永 アイドルって、憧れられてなんぼ、じゃないですけど、「ももちみたいになりたい」と思ってもらえるようにと常に思っていました。初歩的なことですが、笑顔を心掛けていました。何をするにも笑顔というのが体に染みついています。同窓会とかで同世代の子と会った時とかに感じるんですが、みんなより一般的な常識とか知識とかは正直低いですけど、生き方上手という面では頭ひとつ抜けているなという感じはします。

 あと憧れだけじゃなくて批判されることもある。「ももちきらい」とか「ももちうざい」とか耳にたこができるほど聞いてきたけど、マイナス意見にも「あ、そうなんだ。でも興味を持ってくれてありがとう」みたいなスタンスを徹底するのを心掛けていました。

 -どうして区切りを?

 ★嗣永 カントリーガールズになるとき、2、3年かけて年下のメンバーを一人前にしていくという目標を立ててやっていて、実際にみんな頼もしくなってきた。ちょうど幼児教育という自分のやりたいこともあって、いろんなことが重なった結果、このタイミングだと思いました。

 -幼児教育に興味があるとのことですが、アイドルとの共通点は?

 ★嗣永 もとからすごい子供が好きで。大学も、もうちょっと幼児教育を知りたいなというのがあって進学しました。小っちゃい子って周りの大人を見て育つじゃないですか。私が小っちゃい時に描いていた24歳になれたかは分からないですけど、ももちみたいな大人になりたいと思ってもらえたらうれしいんです。そういう憧れられる存在という部分ではアイドルと共通しているかな。

 -教育実習も行ったとか。

 ★嗣永 母校の小学校に行きました。ももち、って隠して行ったんですけど、ばれることはばれるわけであって(笑)。ももちみたいなアイドルになりたいという子もいて、一方でももちみたいな先生になりたいという子もいた。どちらも結局ももちみたいになりたいということで、うれしかった。

 担当してくださった先生からは「笑顔で人前で話せる。普通の子はそれに苦戦するんだ」と評価していただきました。その部分は正直慣れているというか(笑)。人前で話すのはむしろ好きですから。

 -アップテンポな「Good Boy Bad Girl」と、スローバラードの「ピーナッツバタージェリーラブ」の2曲を収録したシングルが最後です。

 ★嗣永 ファンのみなさんから泣きそうになる、みたいなこと言われて、より大事にこの2曲を歌っていかなくちゃいけないと若干使命感に駆られたりしています。でも、ラストだからラストだからと変に力むわけでもなく…。この2曲は両極端なタイプの曲なので好きな方をいち押しにしていただければ。

 -後輩のアイドルに伝えたいことはありますか?

 ★嗣永 アイドルってキラキラの衣装を着てステージで歓声を浴びてちやほやされて最高じゃないですか。でも誰でもなれる職業ではない。誇りを持って楽しんでもらいたい。

 -引退後はやはり幼児教育に進むつもりですか?

 ★嗣永 先生って断言するのは今はできないんですけど、やっぱり子供と関わりながら笑顔を与えていきたいですね。

 ▼つぐなが・ももこ 1992年3月6日生まれ、千葉県出身。2002年6月にハロー!プロジェクトに入る。同年12月公開の映画「仔犬ダンの物語」で主人公を務める。アイドルグループ「Berryz工房」を経て、14年から「カントリー・ガールズ」のメンバーになった。昨年11月に今年6月30日限りでの芸能界引退を発表した。


=2017/02/26付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]