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歴史の違う側面が面白い 映画「アサシン クリード」主演・プロデュース マイケル・ファスベンダーさん

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 「世界で最も美しい顔100人」に選ばれたこともあるイケメンである。米国の奴隷問題を描いた映画「それでも夜は明ける」など社会派人間ドラマから、「X-MEN」シリーズなどのアクション作品まで芸域も幅広い。俳優としてはこの上ない資質のあるマイケル・ファスベンダー(MF)さんが自らプロデュースにも参加した映画が公開中の「アサシン クリード」だ。原作は同名のアクションゲームで、現代社会の構図にも通じるようなゲームの世界観に魅了されたという。

 -プロデューサー業には以前から興味があったんですか。その動機は?

 ★MF マネーだね(笑)。いや、俳優をずっとやってきたが、いろんな意味で余裕ができてきたので製作会社を作ったんだ。常に新しい題材や才能を探したいという気持ちもあったんでね。そんな中で今回はゲームを原作とした題材に出合ったんだ。

 -以前出演した「マクベス」のジャスティン・カーゼル監督を今回の監督に推したのはなぜでしょうか。

 ★MF 彼は俳優との意思疎通が上手で、俳優の持ち味を引き出すのがうまい。チームリーダーとしての統率力もある。「マクベス」の時は限られた資金で限られた時間の中で非常にいい映画を作った。撮影監督のアダム・アルカパウも「マクベス」から続くコンビだけれども、2人とも独特の映像美の世界があって「アサシン クリード」にも合うと考えた。

 -配役では、やはり「マクベス」で共演したマリオン・コティヤールさんもソフィア・リッキン博士役に起用。日本では今年に入って「マリアンヌ」「たかが世界の終わり」と、たまたま彼女の出演作の公開が続いていて「マリオン映画祭」みたいなんですが、彼女の魅力は?

 ★MF 彼女は何もしていないような絵姿だけでいろんなことを伝えられる存在感がある。人間をよく理解していて、高貴な感じも庶民的な感じも、強さも弱さも表現できる優れた女優です。

 -物語は15世紀のスペインと現代を往還しながら、人間の自由意思を守ろうとするアサシン教団と、自由を制限することで人類を支配しようとするテンプル騎士団との対立を描いています。この構図は現代社会にも通じるようなところがある気がします。

 ★MF 君はトランプ大統領がテンプル騎士団のような考え方の持ち主だと思うかい?

 -現段階では判断しかねますが…。

 ★MF 民族主義は根強く、暴力も無くならない。この映画は確かに現代社会に照らし合わせて考えたくなる部分もある。ただ作品の着想はトランプ現象が起きる以前のことだったからね。単なる娯楽ではなく、世相を映し出しているような作品であるのは間違いないね。歴史は勝者が書く。この作品の場合、DNAの記憶を呼び覚ます装置を使って祖先の人生を追体験することによって、歴史の違う側面をのぞく。そこが僕は面白いと思う。

 -気の早い話ですが、続編が気になります。ずばり続編はありますか?

 ★MF いやあ実はもう続編は撮り終えているんだよ。君のスクープだ(笑)。それは冗談だけど、日本に来る前にゲームソフト会社とロサンゼルスで会議をしたんだ。次はどこを舞台にしようかという話をした。まあ、話し合いの最中なんで、詳しくは言えないが続編は当然ありえる話だよ。

 -日本映画で好きな作品はありますか?

 ★MF 黒澤明監督のファンなんだ。3人の息子がいて、誰に継がせようかみたいな話があったよね?

 -えーと、「乱」ですかね。シェークスピアの「リア王」みたいな話だったでしょ?

 ★MF タイトルは、はっきり覚えてないんだけどそれかなあ。俳優だと渡辺謙も素晴らしいね。

 -九州はご存じでしょうか。どこか行ってみたい場所は?

 ★MF 正直に言えば初めて聞いたよ。でも日本は新幹線があるから新幹線でいろんな地方に行ってみたいんだ。九州はいい温泉があるんだって? ぜひ行ってみたいよ。

 ▼マイケル・ファスベンダー 1977年生まれ。ドイツ・ハイデルベルク出身。2歳で母方の祖国アイルランドに移住。映画デビューは「300〈スリーハンドレッド〉」。「SHAME-シェイム-」でベネチア国際映画祭男優賞を受賞。アカデミー賞では「それでも夜は明ける」で助演男優賞、「スティーブ・ジョブズ」で主演男優賞にノミネートされた。


=2017/03/05付 西日本新聞朝刊=

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