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曲が余韻を広げれば 映画「しゃぼん玉」主題歌「アイ」を歌う 秦基博さん

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 宮崎県出身のシンガー・ソングライター秦基博さんはデビュー10周年を迎えています。その間に「STAND BY ME ドラえもん」の「ひまわりの約束」や「天空の蜂」の「Q&A」、「聖の青春」の「終わりのない空」など秦さんの楽曲は数々の映画作品に主題歌として採用されてきました。同県椎葉村を舞台に人の再生をテーマに描く乃南アサさん原作の映画「しゃぼん玉」(公開中)でもまた、主題歌に「アイ」が使われています。映画の作品世界に深く浸らせてくれるハートフルな歌で、本人は映画の余韻を広げる役割を期待しているそうです。

 -秦さんに主題歌の依頼があった経緯は?

 ★秦 椎葉村が舞台ということで、宮崎県出身の自分に声をかけていただきました。映画を見てすぐに「アイ」が思い浮かびました。この楽曲を作った時に恋愛感情の先にある「愛」だけでなく、出会いの「会い」だったり、「自分」という英語の「I」だったり、いろんな取り方をしてほしいなということで、題名を「アイ」というカタカナにしていたのですが、今回はうまく「しゃぼん玉」のストーリーとフィットしてくれました。

 -強盗傷害事件の犯人である主人公の伊豆見(林遣都)が人々との出会いの中で自分を見つけ、愛を知る。そのドラマの最後に「アイ」が流れます。

 ★秦 林さんも(伊豆見が転がり込む家で暮らすお年寄り、スマ役の)市原悦子さんも、本当にそこに暮らしている人のような感じがしたんです。映画を見ているというより人々の暮らしを見ている感覚で、それも大きく感動した要因だった。見終わった後に余韻をもらえる映画だし、映画館を出た後にそれが広がる作品。その役割を自分の楽曲も担えればと思うんです。

 -この作品以外でも、映画やドラマに秦さんの楽曲はよく使われます。

 ★秦 どうしてなのか理由は僕にも分かりません。ただ、映画が完成した時に、これは「秦基博」の音楽が合うんじゃないかと思ってもらえる時点で自分の楽曲がどんなものか伝わっているということですし、製作の方たちの中で僕の曲が浮かんでくるというのがうれしいですね。

 -10周年イヤーということで、5月4日は8歳から住んでいた横浜の横浜スタジアムでライブです。

 ★秦 音楽のことだけを考えて一曲一曲ずつ積み重ねていたら、気付けばもう10年たっていたという感じです。「ここでライブをしたい」という場所へのこだわりはない方ですが、横浜スタジアムだけはいつかできたらいいなと思っていたので、実現してうれしい。少年野球をやっていた時に開会式で使ったり、高校の野球部の県予選を応援にいったりと、なんかずっとそこにあって親しんできた場所というか、ある種のランドマークなんです。

 -4月5日には熊本のライブハウスでライブです。

 ★秦 去年の3月に熊本のB.9のライブをFM熊本さんとのイベントとして行ったんですけど、震災もあったのでまた熊本でできたらいいな、と思った。もう一度B.9で同じような形でやることを含めて熊本を元気づけるきっかけになればいいな、と。

 熊本のみなさんに向けて自分自身でやれることがあればやりたかった。ミュージシャンとしてしかできないこともあるはずなので。5月の横浜までは他にライブの予定もなく、横浜の1カ月前ぐらいに熊本でライブができたらいいな、と考え、FM熊本さんに相談して実現しました。

 -6月にはベスト盤の発売。これから先の活動は?

 ★秦 ベスト盤はこの10年の総括です。シンガー・ソングライターはやっぱりいかに今を切り取っていくか、自分が何を考えて何に引っかかっているかということにしっかり向き合うことが大事だと思う。これからもその都度、表現をきちっとしていきたい。あとは音楽は仕事になって10年たちましたけど、やっぱり楽しい。その楽しさを表現していけたらと思います。


 ▼はた・もとひろ 1980年10月11日宮崎県日南市生まれ、横浜市育ち。2006年11月に「シンクロ」でデビュー。ベスト盤を6月14日、先行シングル「Girl」を5月3日にリリースする。B.9でのライブは他にサンドクロックなどが出演。一般発売は3月18日。キョードー西日本=092(714)0159。


=2017/03/12付 西日本新聞朝刊=

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