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映画のテンションと一つに 「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」で吹き替えに挑戦 中川大志さん

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 公開中の映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」は、海の死に神サラザールと戦う話です。ジャック・スパロウを新しい冒険の旅へといざなう役割を果たすのが、幽霊船の船長ウィル・ターナーの息子ヘンリー。日本語吹き替え版で声を担当した中川大志さんは、目的に向かって突き進むヘンリーのテンションに合わせるのに腐心したそうです。

 -ヘンリーの吹き替えの話がきた時はどうでした?

 ★中川 驚きました。一ファンとして好きな作品だったので、こんなお話をいただけるとは思っていませんでした。

 -声の役はこれまでは?

 ★中川 映画版のちびまる子ちゃんで1回。実写は初めてでした。英語を話している人の口の動きに合わせるのは難しい。普段は自分の意図した間でしゃべって動いて、視覚的にも伝えられる部分があるのですが、吹き替えの場合は映画が出来上がっているところにせりふだけ僕の声という別のものが入ってくることになる。僕と映画の中のヘンリーのテンションが一つにならないと、お客さんに気持ちが悪いことになると思うので、そこは意識しました。

 -お父さんを救うために命がけの冒険をするヘンリーをどう思いましたか。

 ★中川 幼少期からお父さんを呪いから救いたいという思いで伝説とか神話を調べてきた、目的に向かって突き進む心(しん)の強いキャラクター。行動力、勇気、あふれ出る思いを感じました。なりふり構わず突っ込んでいく部分もあれば、ちょっと空回りしてしまう不器用な部分もあり、応援したくなるような人物です。

 -ヘンリーから見てジャックはどんな人間?

 ★中川 一見何も考えていないようで、実は考えていて。なかなか本当の姿をみせてくれない。いつもドタバタ、危ない橋を渡る。だからこそお客さんが映画としてジャックの冒険を楽しめるのかな。

 -ジャックのライバル、バルボッサは?

 ★中川 ジャックが神出鬼没でふらふらしている海賊だとしたら、バルボッサはいつも海の中心にいる海賊。存在感はあるし、海賊としての狂気的な部分もあれば、優しさ、ユーモアもある。ジャックと絶妙な関係性がすごくすてきです。

 -サラザールも含めて、この物語の登場人物は一つの信念を追い続けているという印象がある。

 ★中川 実は自分自身も一回はまるととことんやる凝り性です。この仕事もそうでした。

 -俳優業というと、昨年は大河ドラマ「真田丸」の秀頼役で注目されましたし、今春公開された映画「ReLIFE」では27歳の役も演じましたね。

 ★中川 大河ドラマは独特な緊張感がありますし、あれだけの先輩方と一緒に同じ現場で仕事をすることは、僕の世代からすると幸せな時間でした。ReLIFEも撮影は昨年だったのですが、初めて実年齢より上の役にチャレンジしました。去年は芝居でいろんなものを体験した年でした。

 -役者の面白さとは?

 ★中川 役を通していろんな経験ができ、いろんな景色を見ることができる。自分以外の何者かになるということだけで楽しいですね。僕は割となんでもやりたいタイプなので、これからも幅広くチャレンジしていきたい。作品によって違う顔を見せられるのが役者としての面白さだと思うので、見ていただく方にどれが本当の顔なのか、と思わせたいし、作品ごとに全然違うものを見せていきたいですね。

 -改めて今回の「パイレーツ」の見どころを。

 ★中川 大迫力の映像と音楽と壮大な冒険というのはもちろん楽しめますが、親子の絆、人間ドラマも丁寧に描かれています。メッセージとして残るものもあるので、そこに注目していただきたいですね。

 ▼なかがわ・たいし 1998年6月14日生まれ、東京都出身。2010年、「半次郎」で映画デビュー。主な出演作にテレビドラマ「おひさま」、「家政婦のミタ」、「夜行観覧車」、「南くんの恋人~my little lover~」、映画「四月は君の嘘」など。来年公開予定の長崎県佐世保市を舞台にした映画「坂道のアポロン」にも出演する。


=2017/07/09付 西日本新聞朝刊=

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