旅して分かった「世界は無限」 活動休止中「レミオロメン」ボーカルでソロ3作目発売 藤巻 亮太さん

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 活動休止中のロックバンド「レミオロメン」ボーカルの藤巻亮太さんが、9月にソロ3枚目のアルバム「北極星」を発売しました。地元山梨や旅先の海外で書いた曲もあり、その時々の素直な思いが込められた歌詞と真っすぐで芯のある歌声からは、ソロ歌手としての自信がみなぎっています。

 -ソロになって5年です。

 ★藤巻 普通だったら20代は会社に勤めて上の人に怒られながらいろいろ必死で覚えて、大変な時期を過ごすじゃないですか。レミオロメンは25歳くらいである意味大きな成功をしたので、そういう勉強をしてこなかった。だからソロになった今になって、自分で頑張ることが増えて人間として勉強させてもらってます。

 -タイトル曲「北極星」は地元山梨の公民館で作ったそうですね。

 ★藤巻 畳のにおい、ぶどう畑、甲府盆地や南アルプス…。窓の外を見ると18年間育った景色が広がってて「これが僕の原点なんだな」って思いました。何よりその町でメンバー2人に出会えたことが人生を大きく変えた出来事だった。そういうあふれる思いをあふれるままに書いた曲ですね。

 -今回のアルバムの中でその2人、ドラムの神宮司治さんとベースの前田啓介さんが弾いている曲がありますね。

 ★藤巻 久しぶりに一緒にスタジオに入ったんですけど全然変わらないんですよね、空気感とか。啓介は相変わらずうまいし、治は明るいし(笑)。

 -3人で再始動したいとは?

 ★藤巻 具体的に語って、うそになっても良くない。ただ、きっと3人が共通で思っているのはファンに感謝の気持ちを伝えたいということです。いつか3人で言えたらと思います。

 -「Life is Wonderful」は遠くの悲劇と身近な日常を歌っていると思いました。近年のテロやミサイルのニュースなども関係していますか。

 ★藤巻 この曲のテーマは次作で深めたい。自分を取り巻く環境を年相応に捉えて歌っていかないとって。世界で起きてる出来事に対して関係ないって思っちゃいけない。世界とどう関わっていくのか、自分に問う曲でもあります。

 -趣味の山登りや旅で世界各地を訪れているそうですね。

 ★藤巻 登山家の野口健さんが仲良くしてくださって。プロの登山家だから行く場所がマニアック。ヒマラヤ山脈は3回登ってます。アフリカの山もカリシンビ、メルー山、ルウェンゾリっていうよく分かんない山にね(笑)。

 -旅を通じて感じたことは?

 ★藤巻 物理的に遠くに行くので、音楽をやってる自分から離れて客観的に見られる。気持ちが楽になりました。思い込みにとらわれてがんじがらめになっていることが分かったんです。自分で引いた線は自分で消せるんじゃないかって。壁が無ければ世界は無限に広がってるわけだから。

 -「3月9日」のセルフカバーも入っています。ブラスアレンジがすてきでした。

 ★藤巻 受験生を応援するCMの話をいただいたときにカバーしました。高校生の時にブラスバンドでよく野球の応援とかしてたんですね。思いがよみがえって出来上がったカバー曲です。

 -カラオケに行くと「3月9日」や「粉雪」がよく履歴に入ってますよ。カラオケに行きますか?

 ★藤巻 好きですよ。自分の曲もノリで「歌って!」って入れられたら歌います。でもやっぱり人の歌を歌うことが多いです。

 -実は私もブラスバンドでした。先輩の引退式で「3月9日」を演奏した記憶があります。

 ★藤巻 うれしいです! 「3月9日」は友達の結婚式のために作った曲だったんですけど、時期的に卒業シーズンなので、卒業式の歌みたいになりました。

 -レミオロメンの曲をやることについて今はどう思いますか?

 ★藤巻 もう何もないですね。固定観念を捨てようと思って。でもソロは2作目まで3年半かかった。悩んでるんですよね。だけど今回の3作目は1年半でできた。日常で感じたことをただそのまま歌にしただけですが、今の充実を物語ってると思います。

 ▼ふじまき・りょうた 1980年1月12日生まれ、山梨県出身。2000年12月、小学校からの同級生3人で「レミオロメン」を結成し「3月9日」や「粉雪」が大ヒット。12年に活動休止を発表後ソロ活動を開始した。22日から3rdアルバムツアー「藤巻亮太 Polestar Tour 2017」を行う。


=2017/10/08付 西日本新聞朝刊=

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