周りに「ヘルプミー」って言えるようになった 高畑充希さん

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 ●映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」ヒロイン

 CM、映画、ドラマ…と八面六臂(ろっぴ)の活躍を見せる人気女優、高畑充希さんが、CGを駆使したファンタジー映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」で、ミステリー作家の一色正和(堺雅人さん)の妻亜紀子を演じました。主演を務めた昨年度上半期のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のハードな撮影を乗り越えて以降は、いい意味で肩の力が抜けたようで、今作も自然体の演技が光ります。

 -天真らんまんな亜紀子、年齢差がある夫婦を演じる上で、どんなことを意識しましたか。

 ★高畑 亜紀子が先生(正和)に甘える描写が多いから、子どもやペットのように見えてしまうのが嫌で、シーンごとに2人の関係が上になったり下にな
ったり、ころころ変わっていくといいなって思っていました。

 -原作漫画の亜紀子は、小学生に間違われるぐらい幼い顔です。

 ★高畑 超大作にあまり出たことがない私をなぜ呼んでくれたんだろうと思い、原作を読んだら「なるほど」って。童顔が生きる役かもしれないと感じました。

 -亜紀子が一人で黄泉(よみ)の国へ旅立つ前、正和に添い寝するシーンでは母性も感じました。

 ★高畑 台本を読んだ時から好きなシーン。唯一に近い、ちょっと感傷的な場面だから大切にしたくて、近い距離のコミュニケーションになるといいなって思っていました。台本上では座っていたのですが、顔を見たくて寝そべって演じてみたら採用されました。ちょっと体勢が崩れたことで気持ちもフラットになった。ちゃんと(出演者に)寄り添ってくれるいい現場ですごくうれしかった。

 -撮影で苦労したことは。

 ★高畑 CG作品は初めてだったから、相手が見えないのは大変でしたね。特に、天頭鬼(てんとうき、亜紀子を連れ去る魔物)としゃべるシーンは、天頭鬼役の方はいるのですが、目線は上にするとか、チグハグなことがいっぱいあって難しかった。できあがった作品は感激でした。

 -堺さんの印象は。

 ★高畑 穏やかで寛大。人間的にもお芝居においてもぶれない。真ん中に堺さんがいてくださると周りが自由になれる。最初は私が勝手に緊張していましたが年の差をそんなに考えなくなるようにしてもらえて、同じ目線でシーンの相談ができました。

 -堤真一さんも出演していますが、2人はCMの印象が強い。

 ★高畑 撮影をご一緒したのは2日間ぐらいですが、いつも通り話しやすかった。圧倒的に(堤さんの)声が好きなんです。いろんな作品に出演しているけど、いつも自分が楽しいと思う作品を選んでいる印象があって、それもすてきですね。

 -CMでは、ブルゾンちえみさんの物まねや「ブチャ顔」を披露しました。抵抗はないですか。

 ★高畑 ないです。CMや映画、ドラマが面白くなった方が爽快感があるんです。

 -思い描く女優像は。

 ★高畑 それもなくって。どうなりたいんだろう…。好奇心はあるので作品が面白そうだなって思ったら出たいと思いますし。私、飽き性なんです。自分に飽きないように全然違う毛色の役にチャレンジしているのかもしれない。

 -ミュージカルにもたびたび出演していますね。

 ★高畑 お芝居の中での歌や音楽のパワーを信じています。昔からミュージカルに慣れ親しんできて大好きだから、機会があればいつでもやりたい。ミュージカル映画もやってみたい。

 -連続テレビ小説「とと姉ちゃん」に主演したことで、女優としてどう変わりましたか。

 ★高畑 想像を絶するスケジュールだったので、毎日、必死にしがみついている感じでした。撮影が終わって1年ちょっとたって、いろんな“筋肉”が付いたなって感じています。ちょっとぐらい大変な撮影もセリフ量が多くても大丈夫って思える。タフになったし楽観的にもなった。周りの人に「ヘルプミー」って言えるようにもなりました。撮影現場がすごくよかったから今年も朝ドラチームで忘年会をやります!

 ▼たかはた・みつき 1991年12月14日生まれ。大阪府出身。2007年から12年まで、ミュージカル「ピーターパン」に主演。昨年の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」でヒロインを務めた。主な出演映画は「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」「怒り」「アズミ・ハルコは行方不明」など。公開中の「泥棒役者」は主人公の恋人役。


=2017/12/10付 西日本新聞朝刊=

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