ももクロ・百田夏菜子、あくまでアイドルにこだわる理由

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 黒人俳優が主要キャストを占め、従来の米ヒーロー作品の世界観を覆した映画「ブラックパンサー」で、アイドルグループ・ももいろクローバーZ(ももクロ)の百田夏菜子さんが、日本語吹き替えに初挑戦しています。最近、女優業など活動の幅を広げる彼女があくまでアイドルにこだわる理由や、映画のロケ地になった韓国・釜山の魅力などをチャーミングな表現を駆使して語ってくれました。

 -今回はブラックパンサーの正体であるワカンダ国の国王ティ・チャラの妹で科学者のシュリ(レティーシャ・ライト)の吹き替えに挑戦しました。難しかった?

 ★百田 自分の間ではなく映像に合わせるのに戸惑った。ドラマや映画の演技は表情でも伝えられるけど、吹き替えは声や息遣いだけで、映像に合わせなければならない。アニメの声はやったことがありましたが、今回は英語で演じている映像に日本語を当てていく仕事。日本語と英語だと言葉の並びも違うので難しかった。

 -映画は福岡から近い韓国・釜山でもロケが行われています。百田さんもテレビ番組で釜山リポートをされていましたね。

 ★百田 カーアクションシーンで走っている橋(広安大橋)が奇麗で感動しました。ビーチ側から橋を眺めました。2月でめっちゃ寒かったんですけど、絶景でテンションが上がりましたね。

 -他に印象に残った場所はありましたか。

 ★百田 (チャガルチ)市場。魚たちのにおいが漂ってきて、一本道のあちこちどこをみても魚、貝、魚、貝…。見たことない魚もいっぱいいました。日本語がしゃべれるおばちゃんも多くて、これ食べてきな、とか。寄ってきな、とか声をかけてくれて楽しい場所でした。

 -釜山市が「韓国のマチュピチュ」として売り出し中の甘川文化村を「カラフルな熱海」と表現してましたね。

 ★百田 私、静岡県出身なので海の方を見下ろして眺めていたらどっかで見たことがある景色だなあ、と思って。あ、熱海だ、と。でもどこを見ても壁におしゃれな絵、かわいい絵が描いてあって、どこで写真を撮っても絵になるインスタ映えする街でした。最近インスタグラムを始めたので、あちこちで写真も撮りました。ちょっと前にカメラを買ったんです。写真を撮るのは趣味にしてます。

 -釜山の食べ物はどうですか?

 ★百田 キムチがおいしかった。あと韓国のり。うちのメンバーがのりを怪獣のように食べるんですよ。

 -怪獣のように?

 ★百田 おやつとして、のりだけで怪獣のように食べる。お弁当でも、ご飯やおかずを韓国のりで、巻いて食べてます。結構な量を買って帰っても1、2日で無くなる。今回も私が食べようと思った時にはもう無くなっていた。

 -数年前に「地元がイオン。イオン生まれ、イオン育ち」って発言されましたよね。

 ★百田 よくご存じで。洋服を買うのもイオンだし、デートスポットもイオン。友達と遊びに行くのもイオン。学校帰りはイオンがたまり場だった。

 -地元のイオンに寄ると「地元に帰ったぞ」という気持ちが湧くわけですか。

 ★百田 でも店舗が改装されてどんどん変わっていってるので寂しさを感じます。あ、この位置にあの店がないとか。

 -そういうところに「故郷の喪失」を感じるわけですか。地元商店街の空き店舗などではなく。

 ★百田 はい。でも、地元に帰った時は、イオンに行くと今も誰かしら懐かしい人に会えるのでよく行きます。

 -仕事の幅を広げていますがこれからも一つに絞らずそれぞれ並行してやっていくつもりですか。

 ★百田 アイドル自体がいろんな仕事をやらせていただける仕事で、歌、ダンス、芝居、バラエティー…何でもできることが魅力。やったことのない仕事がまだたくさんあるはずで、どんどんチャレンジしたいし、グループとしてのスキルも上げていきたいです。

 -「アイドル」の引き出しを増やしている感じなんでしょうか。

 ★百田 はい。同時にいろいろやっているけど、目の前の仕事に集中して丁寧な仕事をしたい。

 ▼ももた・かなこ 1994年7月12日生まれ。静岡県出身。4人組ガールズユニット「ももいろクローバーZ」リーダー。女優としては本広克行監督の映画「幕が上がる」で他のメンバーと共に主演。NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に多田良子役で出演した。現在、ももクロは大分、宮崎、熊本、鹿児島などを回る全国ツアー中。

=2018/03/11付 西日本新聞朝刊=

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